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【絶対にカッコいいと思う爬虫類~10選~】
爬虫類をすでに飼育されている方,飼育歴が長いベテランの方,爬虫類の飼育をこれから始めてみたいと思われている方,爬虫類に対してどのような印象をお持ちでしょうか?
「可愛い」
「未知の世界」
「エキゾチック」
そして
「カッコいい」
ではないでしょうか.
個人的には爬虫類はカッコいい生き物が多く,飼育している・飼育してきた生体はいずれもカッコいいと思う生体が多かったと思っています.
ですので今回は個人的に「カッコいいと思う爬虫類」に焦点を当てて,10種類ほどまとめましたので,どうぞ最後までご笑覧ください.
【内容】
■カッコいいと思う爬虫類~10選~
*ランキング形式ではありません
1)モニター
2)モルカンパイソン
3)ジャクソンカメレオン
4)グリーンパイソン
5)ハイナントカゲモドキ
6)ヨロイトカゲ
7)トゲオイグアナ
8)オリーブパイソン
9)ベーレンパイソン
10)グリーンバシリスク
■まとめ
目次
■カッコいいと思う爬虫類~10選~
1)モニター(恐竜みたいにカッコいい)
個人的に絶対に外せないのはモニター・オオトカゲです.
モニターはオオトカゲ科に属するトカゲの総称。世界最大の「コモドオオトカゲ」もこの仲間です。モニターは体が大きく、恐竜のような外見で思わず「かっこいい!」の一言につきます。
その無駄のないフォルムと美しい体色,そして恐竜の様な厳つくもどこか繊細な表情をした頭部.
高校生の時にいつかはモニターを飼育したいと夢見たものですが,振り返れば非常に多くのモニターを見てきました.
モニターの中でも個人的にカッコいいと感じるものとしては
□サルバトールモニター
□ツリーモニター
サルバトールモニターはモニターの中でも非常に多くの亜種・類似の独立種がおり,2mまで成長する大型のものから,1.5m程度までしか成長しない中型のものまでいます.
また,全ての生体ではありませんが,本種は非常に頭が良く,成長とともに人馴れしやすいものも多くいます.
幼体からしっかりと飼育環境と飼育者に慣らしていけば素晴らしいペットリザードになってくれることかと思います.
■サルバトールモニターの飼育について
ツリーモニターは比較的小型のモニターですが,私はどう見てもヴェロキラプトルにしか見えません…
サルバトールモニターに比べると線は細いのですが,無茶苦茶カッコいいです.
樹上棲のモニターですので非常にスタイリッシュで美しい体色のものも多いのが特徴です.
その中でもエメラルドツリーモニターなどは特に小柄で既製品のケージでも十分終生飼育が可能ですのでおすすめもしやすいかと思います.
■エメラルドツリーモニターの飼育
■ツリーモニターの多頭飼育
2)モルカンパイソン(美しい黄金の体色がカッコいい)
唯一無二の存在感を誇る黄金のニシキヘビ,モルカンパイソンです.
本種はゴールドスクラブと呼ばれる非常に美しい黄金の様な体色をした個体がおり,その美しさは本当にため息が出てしまいます.
頭部は大きく,そして厳つく極悪面です(いい意味で)
決して初めての飼育におすすめできる種ではありませんが,非常に魅力的かつ最高にカッコいいヘビである事に変わりはありません.
■初めての飼育におすすめしないヘビ
樹上棲の傾向が強く歯が鋭く長い,そして大きいので出来れば…いや絶対に噛まれたくないヘビの一種ではあります.
一昔前は比較的安価に出回っていましたが,ここ数年はあまり流通せず価格も上がってきていますので,いるときに購入したい種ですね.
また,繁殖例も非常に少ないようですのでそういった意味でも希少性は高いのかもしれません.
■モルカンパイソンの飼育
3)ジャクソンカメレオン(ツノがカッコいい)
トリケラトプスの様なイカした角を持つジャクソンカメレオンは,アフリカ南部原産のカメレオンで流通量自体は多くないのですが,割と手を出しやすい価格帯のカメレオンです.
参照:Wikipedia
その特徴的な3本のツノは主にはオス同士の縄張り争いの際に使用されるため,メスよりも非常に長く発達します.
大きさは最大で約30㎝で寿命が5年から9年くらいと言われています。比較的おとなしい性格をしています。
本種はケニア、タンザニアの比較的高地に生息し,夜間の低温と日中の高湿度が長期飼育のポイントとされており,飼育環境の整備には少し手間がかかるかと思います.
ハワイやフロリダに帰化し,深刻な侵略的外来種とされており,繁殖力や環境適応能力が高いことが示唆されます.
総合ペットショップなどではなかなか目にする機会は少ないかと思いますが,爬虫類の専門ショップでカメレオンに力を入れている店などでは割と見る機会は多いかと思います.
4)グリーンパイソン(とぐろを巻く姿がカッコいい)
一度目にすると決して脳裏から離れないであろう独特なとぐろの巻き方をする樹上棲のニシキヘビです.
性格は神経質で攻撃的,ハンドリングには決して不向きな種ではありますが,美しいグリーンと個体によってはブルーやイエローのラインや模様が入り乱れる非常に美しい種です.
頭部も大きく樹上にてとぐろを巻き佇む姿は何とも言えない魅力があります.
その飼育方法は高温多湿で,空気中の湿度をいかに高く保つかが重要で,決して初めての飼育には向かないかと思いますが,その飼育スタイルは様々で
□テラリウムスタイル
□シンプルスタイル
#グリーンパイソン
— どん・ちゃっくまん (@kopoty0107) February 19, 2023
#カーペットパイソン
何してんねん、後ろの女性は待ってるのだよ₍՞ ට ̫ ට;՞₎❗️ pic.twitter.com/LXEWy3XUTJ
などいずれも非常にインテリア性に優れ,オシャレに飼育されている方が多くいらっしゃる印象です.
*生き物の飼育にインテリア性やオシャレなど,ファッションの様に扱ってはいけないとの意見もありそうですが,あくまで飼育環境を整えられていることが大前提です.
■グリーンパイソンの飼育について
美しさとカッコよさ,そして攻撃的な面も含めて非常に魅力的な種だと思っています.
5)ハイナントカゲモドキ(特徴的な体色がカッコいい)
見た目はまさに小さな魔物の様な特徴的な体色をした本種.
実は非常に臆病で,過去にはWC個体のみが多く流通し,輸送も劣悪で立ち上げが非常に難しいとも言われた種です.
現在はCB化も進み,徐々にではありますが人気が出始めています.
その闇夜に浮かぶような美しい赤い目とダークパープルの体色に走るライトイエローのライン.
無茶苦茶カッコいいですよね.
しかも本種はトカゲモドキ科のヤモリで,大きさも15cm程度,バスキングランプや大きな飼育ケージも必要なく,飼育を始める際のハードルも低く済みそうです.
また,最近はモルフの作出も行われている?様で,現在のヤモリ人気からも徐々に人気が高まりそうです.
■ハイナントカゲモドキの飼育について
ただし,先日のCITES会議(ワシントン条約と言えばわかりやすい)にてGoniurosaurus属はCITESⅡ類に記載されるようになり,今までの様なWC個体が大量に入荷してくることはなくなるかもしれません.
野生動物保護の観点からも,飼育する爬虫類は可能な限りCB個体が良いのかもしれませんね.
ナン君は今日は一匹だけ。
— トト丸@はちゅ垢 (@TotoMaruAr) February 19, 2023
後の二匹とは同居してたw
ナン君ぺろぺろ写真!#ハイナントカゲモドキ #爬虫類 pic.twitter.com/2O4zGHyV53
6)ヨロイトカゲ(鎧のような体がカッコいい)
ヨロイトカゲも多種多様な種が存在していますが,現在日本の市場に出回っているものは非常に少なく,ごく稀に
□アルマジロトカゲ
□ジョーンズヨロイトカゲ
□トロピクスヨロイトカゲ
□オオヨロイトカゲ
あたりが出回る程度で,デプレッサやジンバブエなどはほぼ見ることはないかと思います.
価格も非常に高価ではありますが,何といってもその名の通り,鎧の様なその体は特徴的かつカッコいいです.
また,もともとアフリカの過酷な環境下に生息しているため,非常に環境の変化や低温にも強い傾向があります.
繁殖をされている方などは,冬期はある程度の期間は無加温で,日中のバスキングスポットのみで休眠させる方もいらっしゃいます.
ベビーなどは怖いので最初の冬は加温する場合が多いようですが.
また,ヨロイトカゲの中で最大種かつ最もカッコいいと思うオオヨロイトカゲについては,今後絶滅の危険性も危惧されており,南アフリカでは厳重に保護されているようです.
■ヨロイトカゲの飼育について
7)トゲオイグアナ(迫力がカッコいい)
イグアナといえば多くの方がグリーンイグアナを想像されると思いますが,本種達の特徴としてはその尾部の棘で,グリーンイグアナほど大型化しませんので,比較的飼育もしやすい種かと思います.
亜種も非常に多く存在し,いま思い浮かぶだけでも
□クシトゲオイグアナ
□ツナギトゲオイグアナ
□サンエステバントゲオイグアナ
□クラークトゲオイグアナ
□ベーカートゲオイグアナ
□ユカタントゲオイグアナ
□ノドダレトゲオイグアナ
□スベノドトゲオイグアナ
□ワーハーカトゲオイグアナ
□カンペチェトゲオイグアナ etc
など多くの種が存在し,日本に流通しています.
その中でも多く流通しているものとしては「クシトゲオイグアナ」「ツナギトゲオイグアナ」「サンエステバントゲオイグアナ」あたりでしょうか.
また,クシトゲオイグアナの中でイエローが非常に美しい「バナナスパイニーテールイグアナ」や白色の体色が美しい「パンダトゲオイグアナ」などの変異種もおり,非常に奥が深いです.
個人的には安価ではありつつもアダルトの迫力が非常にカッコいい「クシトゲオイグアナ」はまだ人気が出てもいいのではないかとは思っています.
また,トゲオイグアナ属は先日のCITES会議にてⅡ類へ記載されたため,多くのCB個体を輩出しているアメリカからの輸入が困難になる,メキシコからも輸入がなくなるといった話もチラホラ聞かれますので,今後の動向が気になるとともにぜひとも国内CB化が期待されるところです.
8)オリーブパイソン(品があって美しくカッコいい)
個人的に一番好きなヘビです.大好きです.
その無駄のないスマートなフォルムと非常にきめ細やかな鱗,そして美しい体色とLiasis属の特徴でもある美しくスマートな頭部…
そして大きくなる…
地味にも見えますが,どこか品があり…きめ細かく,そして美しいヘビは他にはいません.
個人的にはベーレンパイソンにも勝るとも劣らない魅力溢れる種だと思います.
本種は最大で4m以上に成長すると言われ,現地のオーストラリアでは小型のワニすら捕食するところを目撃されています.
実際には一部の亜種といわれるピルバラオリーブパイソンが大型化し,基本的に本国で流通するオリーブパイソンは基亜種で3m程度までしか成長しないとは言われています.
3mと言われるとまさに狂気の沙汰ですが,実際にはそこまで太さはないので,同程度の大きさで特定動物のアミメニシキヘビなどと比較すると圧倒的にそのサイズ感は違って見えると思います.
■オリーブパイソンの飼育について
私は昔からこのヘビが大好きで,野生のオリーブパイソンを見たいがためにわざわざオーストラリアまで旅したことすらあります(笑)
今年に入り国内でもCB個体の産卵に成功したショップ・ブリーダーの方もいらっしゃいましたので,今後ますます熱いニシキヘビとなるのではないかと思っています.
本種のアルビノは依然として日本未上陸??ですが,とてつもなく神秘的で美しいと言えます.
9)ベーレンパイソン(最高峰のニシキヘビ)
ベーレンパイソンはニシキヘビの中では特定動物を除けば恐らく最大種の一種として数えられ
「至高のパイソン」
「ヘビ飼育者の最高峰」
とも呼ばれています…というか勝手に呼んでいます.
パプアニューギニアの高地に生息すると言われ,現地でもなかなか見ることができない幻のパイソンとも呼ばれています.
その美しい体色とホワイトライン,頭部は大きく動きは非常にゆっくりでなんとも言えぬ気品さとどこか愛玩的な要素を兼ね備えたまさに最高峰のパイソンです.
もちろん価格も最高峰なのですが…
私が数年前に飼育していた時はFHで18万円程度でしたが,現在は桁が一つ増えてしまったようです.
また,本種はCB化も進んでいないため,最近では年に数回まとまって??アメリカなどから輸入がある程度のようです.
そしてすぐ完売…
個人的にはもう一度飼育したい種ではありますが,少々値が張りすぎですので,しばらく様子見といったところでしょうか.
だいぶゆったり寝るようになった、警戒心が解けてきてよかった pic.twitter.com/rPIEHwSsi6
— タンネ@爬虫類垢 (@Saxomore_Ape) February 18, 2023
■ベーレンパイソンの飼育について
10)グリーンバシリスク(背びれ・尾びれがカッコいい)
最後にグリーンバシリスクですが,本種も名前は知らずとも実は一般的に知られていることが多い爬虫類です.
本種は南米の広い範囲に生息するイグアナ科のトカゲで,グリーンイグアナと生息域も重なり,食性で違った進化をした種でもあります.
本種は非常に肉食傾向の強い雑食で,グリーンイグアナは完全草食性のトカゲです.
実は完全草食性の爬虫類は非常に少なく,他種との生存競争から逃れ大繁殖に成功したものがグリーンイグアナとも言われています.
逆にグリーンバシリスクは肉食傾向が強く,昆虫から成体では小さなげっ歯類や他の爬虫類も捕食します.
また,特徴的な背びれ・尾びれは非常に美しく,その体色も色鮮やかなエメラルドグリーンをしており,爬虫類の中でも屈指の美しさを誇っていると思っています.
また本種も繁殖例は少ないながらも,WC個体が多く出回り,その中でも時折入荷するフルアダルトの迫力はたまりません.
幼体時こそ,どこか可愛らしい表情をしており,それでいて比較的安価であることもあってか,非常に人気があります.
■グリーンバシリスクの飼育について
■まとめ
いかがでしたでしょうか.
カッコいいだけで生き物を飼育するという行為は,終生飼育の観点から見れば少し不安要素とも思えますが,やはり自身が欲しい,育てたいと思う種をお迎えされていと誰しもが考えていると思いますので,一つの動機としては十分ありだと個人的には思っています.
私自身もカッコいい爬虫類に子供の頃から夢中でしたので,これからもカッコいい爬虫類をカッコよく飼育していきたいとも考えています.
もちろん,飼育環境も完璧に構築した後…ですが.
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう