【51Base】です.
【ヒョウモントカゲモドキ】レオパの飼育・飼育環境
昨今の爬虫類人気を牽引しているのは間違いなくこのレオパ(レオパードゲッコー)です.
飼育方法やエサ・繁殖に至るまでその飼育ロジックはほぼ完成されていると思います.
ですが飼育環境は人それぞれでケージやシェルター,エサについても千差万別です
(これは少し言い過ぎかも).
その中でも今回は私が現在飼育しているレオパの飼育環境などを紹介しながら話していきます.
【内容】
1.レオパ(レオパードゲッコー)
■分類
■生息
■大きさ
2.飼育・飼育環境
■飼育ケージ
■温度・湿度
■紫外線
3.エサと糞について
■コオロギ
■人工飼料
4.ハンドリング
5.まとめ
1.レオパードゲッコー
■分類
爬虫網有鱗目トカゲモドキ科Enblepharis属ヒョウモントカゲモドキ
■生息
アフガニスタン・パキスタン・インド北西部・イランの一部
岩場や草原,乾燥地帯に生息しています.基本的には夜行性で群れることはありません.日中は岩の隙間や巣穴で過ごしています.
■大きさ
全長:20-25㎝
重さ:60-80g程度
性成熟:生後1年程度
モルフによっては大きくなる種もいますのであくまで一般的な大きさです.手のひらサイズと考えればいいかと思います.
2.飼育・飼育環境
■飼育ケージ
20-25㎝程度まで成長しますが,基本的に立体活動をする種ではありませんので,高さは必要ありません.
また,本来は巣穴の周辺で行動をする種でもあるので,広さもそこまで必要ありません.
ボールパイソンもそうですが,広すぎるケージはかえってストレスとなることもあります.
*レオパの飼育にはこちらのケージがおススメ↓↓↓
またレオパは何匹も飼育し,繁殖を目指す方も多いです.
そういった場合はコスト面を考えて衣装ケースやレターケースなど使用される方も多くいます.
個人的にはゼンスイのタフラックなども見た目的にもオススメ↓↓↓
必殺技的な感じではダイソーのシューズケースも使用可能です.
開け閉めが面倒な点がネックですが,とにかく数が必要な場合は重宝します.
■温度・湿度
*パキスタン(イスラマバード)
4-10月頃
・平均最高気温:33℃
・平均最低気温:27℃
11-3月頃
・平均最高気温:27℃
・平均最低気温:20℃
砂漠地帯や乾燥した草原地帯に生息している本種は日中暑く,夜間は比較的涼しい環境で生息しています.
また,彼らは基本的に夜行性です.ですので夜間の温度は非常に重要かつ日中のシェルター内の温度にも注意を払う必要があるでしょう.
しかし本種は市場に出回っているほぼ全てはCB個体であることから,無理に現地の寒暖差を設ける必要はないかと思われます.
何世代もCB化がされた個体には日中30℃前後,夜間27℃前後でキープする方がよりリスクを軽減できるのではと考えます.
■紫外線
レオパは夜行性であるため基本的には紫外線は必要ありません.
(昼行性のトカゲには必要)
3.エサと糞について
■コオロギ
CB化が世界的に進んでいるので現地の個体と同じような給餌は必要ありません.最も栄養価の高く安全なエサはコオロギかデュビアです.
これは世界共通の認識です.
ビタミンD3とカルシウム不足を補うため,必ずサプリメントは付けますが決して毎回でなくてもいいです.
こちらはカルシウムとビタミンD3が配合されたサプリメントです.
こちらをメインでも良いのですが,ビタミンD3は脂溶性ビタミンですので,過剰摂取(高カルシウム血症)は神経障害や腎不全となりますので注意が必要です.
カルシウムのみ添加することが可能なサプリメントをメインに使用し,数回に1回程度はビタミンD3入りのサプリメントを添加する方がいいかと思います.
糞についてはこれは個人的感想ですが,人工飼料よりもコオロギを食べさせている種の方が糞は臭います.
また,糞の形状はそこまで変化はないのですが,水分量が多く軟便に近いといったイメージです.
*爬虫類の臭い対策についてはこちら↓↓↓
■人工飼料
レオパゲルの発売が現在のレオパ人気に拍車をかけたことは疑いようのない事実かと思います.
まだ発売されて数年ですが,一般のペットショップにも多く陳列されているのを見かけるようになりました.
臭いもそこまでないのですが,注意したいのは開封後は冷蔵庫での保存です.
常温で保存するとガスが発生し,膨張します.そして,かなり臭いです.ですので,必ず開封後は冷蔵保存するようにしましょう.
糞についてはレオパゲルを給餌している種の方が総じて便の形がしっかりしている印象です.水分量も少なく臭いも軽減されています.
これはメーカーの説明通りだなと実感しています.
*ペットショップで買うよりAmazonなどのECサイトで購入することを強くお勧めします.消耗品ですが結構価格差があります.
4.ハンドリング
あまり動きの素早くない本種は比較的にハンドリングが容易です.
ですが,爬虫類は基本的にハンドリングして楽しむペットではありません.
頭を撫でられて喜ぶ生き物でもありません.あくまでハンドリングは生体の身体チェックを兼ねて程度の気持ちで行いましょう.
レオパのハンドリングで注意したいのは尻尾は自切します.ですのでハンドリングの際は基本的に尻尾は持たないようにしてください.
あとは急な動作や上からつかみかかる動作は非常に怖がりますので,下からすくい上げるように持ってあげましょう.
*ハンドリング後は必ず手を洗いましょう.爬虫類全ての種において,メンテナンス・ハンドリング後などはサルモネラ菌感染のリスクがありますので注意が必要です(最悪の場合,敗血症になります)
5.まとめ
いかがでしたでしょうか.
【ヒョウモントカゲモドキ・レオパ】の飼育と飼育環境についてまとめました.
爬虫類飼育を始められる方にとてもお勧めできる本種ですが,その魅力はモルフという形となって,マニアの方までファンは多いです.
ぜひ本種のことをよく知り,良い飼育環境を提供できるようにしていきましょう.
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう