スポンサーリンク

【初めての爬虫類飼育におすすめしないヘビ~5選~】

おすすめ爬虫類

長州クリプター(Twitter/Instagram)です.





【初めての爬虫類飼育におすすめしないヘビ~5選~】






昨今の爬虫類人気もあってか,最近では爬虫類イベントも盛況で規模や開催数など毎年右肩上がりです.

ですがまだまだ爬虫類は世間的には忌み嫌われることが多いこともまた事実です.

安易な飼育は生体にとっても飼育者にとっても不幸な結果を招きかねませんので,飼育を開始する前に終生飼育が可能か,自身の手に負えそうかなどよく考えてから始められることをおすすめ致します.

 

では今回はその中でもよく目にする「おすすめ爬虫類」といったキーワード.

 

オススメされている生体は概ね

 

 

・レオパードゲッコー

・ボールパイソン

・コーンスネーク

・フトアゴヒゲトカゲ

 

 

などでしょうか.

ですので今回は逆にすすめしにくい爬虫類」といった少し穿った内容にしていきたいと思います.

 

まずはその中でも

 

「おすすめしないヘビ」

 

に焦点を当てて,5種ほどピックアップしてみました.ぜひ最後までご覧ください.

 

はじめに断っておきますが,下記で紹介するヘビははっきり申し上げて最高にカッコよくクレイジー素晴らしいヘビ達です.

あくまで初めて飼育するには…といった内容です.

 

また,専食や昆虫食など,いわゆる”変態ヘビ”と愛称される多種多様なヘビについてもまとめきれない点と,私自身に飼育の経験がないので今回は割愛させていただきました.

 

*もちろん,個体差などもありますので一概にそうとは言えない部分もありますし,飼育者の家庭環境などによってはむしろオススメなものもいるかもしれませんが,あくまで個人的見解にてまとめていますのでご了承ください.また,特定動物については除外しています.

 


 【内容】

  ・おすすめしにくいヘビ~5選~  


   ■グリーンパイソン

   ■キイロアナコンダ

   ■アルバーティスパイソン

   ■モルカンパイソン

   ■ボールパイソン


  ・最もおすすめしないヘビは?


  ・まとめ

 

スポンサーリンク

・おすすめしないヘビ~5選~

 ■グリーンパイソン



はい.ここでグリーンパイソンの名前を挙げるには非常に勇気がいります.

なぜなら爬虫類飼育者の中でも非常にコアでオシャレなファンが多いからです.
(勝手な個人的印象です)


参照:Wikipedia

 

グリーンパイソンは東南アジアの島々に生息しており基本的に完全樹上棲のニシキヘビです.



■グリーンパイソンについて

【グリーンパイソン】飼育・飼育環境
...



彼らはあまり行動範囲が広くないと言われており,同じ島でも個体差がかなり激しく産地ごとに集めるマニアもいるほどです.

その特徴的なコイルを巻いたようなとぐろ姿は一度目にすれば恐らく忘れることはできないでしょう.

 

そんな非常に魅力的な本種ですが,飼育は思っている以上に大変です.

 

まず,樹上棲ヘビの多くは神経質で攻撃的なものが多く,その主食は鳥類です.

飛んできた鳥を襲い,噛みついたら絶対に離さないように非常に長い歯を持っています.

顎の力自体はそうでもないのですが,その長い歯は私たちの皮膚など簡単に引き裂き突き刺さります.

神経損傷をきたしてしまった人も見たことがありますので,とにかく扱いには苦労するかと思います.

 

また,生まれて間もない生体は餌付けが出来ていないものも多く,餌付けに苦労することも多々あります.

基本的には鳥をメインとして食べているのでヒナウズラから餌付けていくことが多いのですが,神経質なものも多くなかなか餌付かず苦労する方も多くいらっしゃいます.

 

そして非常に乾燥に弱く呼吸器の疾患を発症することも多く,マウスロットになる例もヘビの中では一番多いのではないでしょうか?

特に冬期は乾燥しやすくなることと,本種は樹上棲のため,ケージには高さが必要です.

ケージの面積が大きくなれば保温も大変ですし,そして同様に加湿も非常に困難です.

 

60%台でも彼らにとっては乾燥した環境です.70-80%が基本となりますが冬期にこれを実現するのは思っている以上に大変です.

そういった日々の管理にも非常に気を使いますので,初心者にはおすすめしにくいと考えています.

 

 ■キイロアナコンダ



アナコンダは特定動物に指定されていますが,それはオオアナコンダでありこのキイロアナコンダについては特定動物指定されていませんので許可なしでも飼育は可能です.

 

とはいってもアナコンダであることに変わりはなく,オオアナコンダほど大きくはなりませんがそれでも最大で450㎝程になり,飼育下でも300㎝は余裕で超えてきます.

 

参照:Wikipedia

許可に必要がない大蛇にはベーレンパイソンやオリーブパイソン,パプアンパイソンといったヘビもおりますが,それらと圧倒的に違うところはその太さ重さです.

オオアナコンダは世界最大級のヘビの1種で重量は世界一でなんと100㎏を超えます.

 

このキイロアナコンダも同様に重量は非常にあり,パワーも桁違いです.大型のヘビは意外にも温和な性格のものも多く扱いやすいものもいますが,キイロアナコンダは粗暴な性格のものが多く大蛇の飼育に慣れた方でも

「急に水の中から飛んでくるから扱いが大変」

など苦労している方もいらっしゃるのも現状です.

 

そして一番びっくりしたのが,数年前に許可のいらないアナコンダとして注目され,さぞ高価なんだろうな…と思っていましたが蓋を開けてみれば非常に安価で,現在も3万円あればおつりがくるくらいの価格で販売されています.

 

安い=飼育が容易

 

ではない典型的な例だと思っています…。

 

ですがやはりアナコンダ.その独特なフォルムと大型化する体型,水の中からエサに向かって飛び出してくる姿.

非常に魅力的で,ショップやイベントでもよく見かけるかと思います.

やはり世界のアナコンダは知名度が違いますのでファンも多いだろうなとは感じています.

個人的にはここ数年で飼育者が一気に増えた印象ですので,フルアダルトのキイロアナコンダも見る機会が増え,最終的なイメージも付きやすくなりました.

 

近年はキイロアナコンダとアナコンダとの混血種,いわゆるハイブリッドアナコンダが市場に出回っており,こちらも許可が必要のない大蛇として注目を浴びています.

ですが,今後規制の対象となるといった話も聞きますし,ハイブリッドアナコンダはキイロアナコンダよりも大きくなるとも言われていますので,間違っても初めての飼育にはおすすめできないかと思います.

 

キイロアナコンダについても規制される事も十分に考えられますが,それだけ危険性を持った生き物であることをしっかりと理解したうえで飼育する必要があります.

またそういった生き物ですので脱走や第三者への危害など他の生体以上に慎重に期すべきなのかもしれません.



 ■アルバーティスパイソン



またまた非常に魅力的なニシキヘビですが,東南アジアの暴君とも呼ばれ非常に攻撃的な個体が多いアルバーティスパイソン.

ほぼ完全地表棲のニシキヘビで体色は黒みがかった薄茶色をしており,腹部は非常に美しい白色.そしてギラギラと輝く漆黒の頭部をしています.



■アルバーティスパイソンについて

【アルバーティスパイソンの飼育・飼育環境】
...



平均で2mほどにまで成長し程よく太い体と光に照らされると虹色に輝く体色は多くの爬虫類ファンを魅了してきたと思います.

 

ですがなぜかアルバーティスパイソンはCB個体でも荒いものが多い印象です.

荒いというよりは何にでも突っ込んでくるような印象で,神経質というよりいつもイキっているような感じです.


 

ですので多くの個体で餌食いは良好なものが多く飼育自体はしやすいのではと思います.

ですがやはり最大で300㎝程になる中大型のパイソンで荒いものはなかなかおすすめはしにくいのではとも思います.

 

意外なことに本種は


「初めて飼育したヘビがアルバーティスパイソンです」


といった話も割とよく聞きます.

 

苦労しながらも飼育者の方が扱いに慣れていくようですので,うまくいけば初めてのヘビに…ともいえるのかもしれませんが,やはりすべての人がうまく扱いに慣れていくわけではなく,少なくとも半数は持て余してしまうような気がしてなりません.

 

ですので,せめて飼育するなら攻撃を受けても軽傷で済むベビーからしっかりと育て上げていく方が飼育者の成長の為にもいいのかもしれません.

春先にはベビーがよく入荷しますので,この時期を狙っても良いですし出来ればより大人しい生体を選べるよう,大きな専門ショップに出向かれても良いかもしれませんね.

 

ちなみに本種はキミカブラックといった全身が黒色に変化する非常にカッコいい個体もいます.

それは比較的おとなしいものが多い印象ですが高価です.というより今ではほとんど見かけることがなくなりましたし,本当にキミカブラックなのか不明なものも多々おりますが…。

 

機会があればそういった生体の方がメンテナンスなどの日々の管理は楽なのかもしれません.
(キミカブラックは飼育したことがないのでどこまで大人しいかはわかりません…)




 ■モルカンパイソン



個人的に最強レベルにカッコいいパイソンです.

”金龍”といった名前を付けている飼育者が絶対にいると思っています.



■モルカンパイソンの飼育について

【モルカンパイソンの飼育・飼育環境】*マルクパイソン含む
...



見た目はまさに極悪,その美しさは中毒性があり,ゴールドスクラブと呼ばれる金色に美しい品種は気品に溢れています.

あの腹部のホワイトがまた美しさを増幅させています.

 

参照:Wikipedia

 


ですが本種は樹上棲の傾向が強く,荒い生体が多いことで有名です.

荒いというより,見境がないといった感じでしょうか.とにかく何でも噛みついてくるような狂犬のような印象です.
(ちなみに過去飼育していたモルカンは ”狂犬・秀吉” と呼んでいました←わかる人にはわかる…)

 

非常に魅力的な種なのですが,樹上棲で比較的大きくなりますし,歯も結構長いです.

エメラルドツリーボアほどではありませんがそれでも大きい生体に噛まれれば大けがは免れませんし,噛まれどころが悪ければ神経や筋・腱をやられてしまいます.

どちらかと言えば本種はいきなり飛んでくるというより,頸部をS字状にしてしっかりタメを作って飛んでくるものが多いので対処はしやすいかと.
(メンテナンスの際に持つ時はまあ覚悟が要りますが…)

 

また本種は熱帯性気候に生息するヘビで非常に高温多湿を好みます.

少しでも温度が下がり乾燥すると状態を崩す…というかエサを食べなくなる個体が多いようです.

冬期に高湿度を維持するのは思った以上に大変ですので,そういった点からもおすすめしにくいかなとは感じています.

 

そしてもう一点,これは初めての方におすすめしにくいという理由に入るかはわかりませんが,本種は海外でも繁殖例があまりありません.

 

「交尾に至らない」

 

実際に私も繁殖を試みたわけではないのですが,そのため本種のほとんどがFHかWC,もしくはそれらの飼い込みです.

CB化が出来ていない種は必ず高騰します.本種も5-6年前は4-5万程度でしたが,現在は10万円程度まで値上がりし,今後も種の保存のために輸入が規制されることも十分考えられます.

これがおすすめしない理由になるかはわかりませんが,それだけわかっていないことも多いということですのでいきなりモルカンパイソンを飼育というよりはもうすこし小さくCB化が進んだヘビからでもいいのかもしれません.



 ■ボールパイソン



最後にボールパイソンです…

ここで爬虫類愛好家の方々からの批判の声が殺到しそうですが,決して飼育そのものがというわけではありません.



■ボールパイソンの飼育について

【ボールパイソンの飼育・飼育環境】~おすすめの飼育ケージはどれ?~
...



ボールパイソンはその品種の多さもさることながら,非常に大人しく(というか臆病),大きさも1m程度で程よく,太さも丁度いい感じでまさに誰しもにおすすめはしやすいヘビかと思いますし,素晴らしいヘビである事に異論はありません.

ですが,初めて飼育するうえで十分に注意したいことは

 

「拒食する」

 

冬期も完璧に温度管理をし,全く夏と比較して気温を変えないような管理をできれば幼体時は年中爆食です.

ですが,初めて飼育する場合は必ず冬期の温度管理に躓きます.



■爬虫類の電気代

【爬虫類の電気代について】
...



その少しの温度変化を本種は非常に敏感に感じ,休眠モードに入ってしまいます.

 

これは決して悪い事ではなく,繁殖を視野に入れる場合は必須のことですし,ヘビの寿命を全うさせるためにもこの休眠期というのは必要なのかもしれません.

ですが,初めてですとこの拒食に飼育者が耐えられなくなることもしばしば.

 

私もボールパイソンは数匹ほどいますが,やはりアダルト個体になると冬期の拒食は日常茶飯事ですし,長いものだと3-4カ月くらい食べないものもいます.

半年食べなかったものもいるようですので,それに飼育者が耐えられるかどうかです.



■ボールパイソンの拒食について

【ボールパイソン】拒食について
...



最初はやはり不安ですのであの手この手で与えようとしたり,強制給餌をしてみたりと,結果的にヘビに多大なストレスを与えてしまいます.

 

「食べないなら食べないでいいや」

「そのうち食べるでしょ」

 

くらいの心の余裕は必要です(新鮮な水は常備してください).爬虫類飼育では,少しくらい大雑把な管理の方が良いという事もあります.

 

そして,エサを食べないからといった理由で手放す方もいると聞きますので,それがまだショップに引き取りならいいのですが,野外に逃がすといった事をしてしまう人も中にはいるのではないかと考えてしまうと…

ですので絶対におすすめしくにいというわけではないのですがある程度飼育者の性格も大事になってくるのではないかとも個人的には思ってしまう種です.




スポンサーリンク

・最もおすすめしないヘビは?



では最もおすすめしないヘビとは何でしょうか?

これはどんな種であれ共通しているもので



「元気のないヘビです」



なんだそれ?と怒られてしまいそうですが,基本的にヘビは原始的な生き物で生命力豊かなものが多いです.

ですが,中には病気にかかってしまったものやストレスなどで体力が落ち弱っているものなどもいます.

そういった種は回復せずにそのまま死んでしまうものもいますので注意深く観察もしくはショップのスタッフと現在の様子など詳しく聞かれてみてください.

 

極端に痩せている生体は避けるようにすることと,口を開けたままのものや口周辺に泡のようなものが付着しているもの常に上を向き呼吸が荒いものなどは避けたいところです.

 

また餌食いについても購入前にどのくらいの頻度で給餌しているのか,エサのサイズなども聞かれるといいでしょう.

元気のないヘビの立ち上げには苦労することが多いですし,ましてや初めての飼育でそういったヘビの飼育となると何とかして食べさせようとあの手この手でいじくり回してしまい,ストレスでより拒食に陥ってしまうこともあります.

 

また最近は,エキゾチックアニマルを診てもらえる動物病院も増えてきましたが,地域によっては車で1時間以上かかる場合もありますし,交通費や病院代も思っている以上にかかります.

なかなか見た目だけでは判断がつかないところもありますが,購入前にできる限りの情報収集は欠かさずにしておきたいものです.



■ヘビの肺炎について

ヘビが肺炎だったので治療中です.~パイソン・ボアの肺炎~
...



 

スポンサーリンク

・まとめ



いかがでしたでしょうか.



【初めての飼育におすすめしないヘビ~5選~】



誰でも最初は初心者ですし,私も上級者などと考えたこともありません.

 

一番大切なことは珍しい生体を購入することでも高価な生体を購入することでも,密輸された高貴な生体を購入することでもなく,ご自身が飼育したいと強く願う生体が最もおすすめできる爬虫類だと思っています.

 

それが例えばモルカンパイソンであろうがキイロアナコンダであろうとも飼育者が真摯に生体と向き合いしっかりと飼育環境を整えられるのであればどんな種であれ,おすすめできると考えます.

ですが衝動的な購入や何となくといった軽い気持ちで飼われるとまず間違いなく後悔することになるかと思います.

 

また,上記で挙げた生体は飼育者もSNS上でもいらっしゃるので,飼育する前に飼育者からの生の声を聞かれてもいいかもれません.

素晴らしい生体との出会いを心から願っています.




**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう


タイトルとURLをコピーしました