【爬虫類をお迎えして最初にすること】~購入後の立ち上げについて~

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長州クリプター(@Twitter)です.









【爬虫類をお迎えして最初にすること】

~購入後の立ち上げについて~







昨今のSNSや動画投稿サイトを閲覧していると,爬虫類を飼育している方が増えているといった印象を持たれている方も多いかと思います.

特に爬虫類の展示即売会,イベントは年々その開催数は増加傾向にあり,来場者数も大きなイベントであれば増加の一途を辿っているようです.

この記事を書いている12月はいわゆる「お迎えラッシュ」のピークも過ぎ,新しい生体をお迎えする方は減る傾向にあります.

まあ私は迎えてしまいましたが…

ですので,今回は来年へ向けて爬虫類のお迎え後に行いたい事や注意したい事をまとめ,購入後の生体の立ち上げに際して少しでも参考にしていただければ幸いです.



 ■ヘビの飼育開始時にすること

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*私がいつも実施している方法で,もしかすると他のブリーダーやショップではまた違う方法を取られているかもしれません.まずは購入時に専門のスタッフにその生体に合った立ち上げについて確認されてみてください.主にトカゲとヘビについて記載していますので,ヤモリやカメに関してはこの限りではありません.




 【内容】

  1.購入後の立ち上げについて

   ■飼育ケージの準備

   ■温度・湿度の管理

   ■ケージの設置場所

  2.お迎え直後にまずしたいこと

   ■温浴

   ■給水

   ■生体の身体チェック

  3.飼育を開始してから行うこと  

   ■当日

   ■2-3日

   ■1週間

  4.イベントでの注意点

  5.まとめ

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1.購入後の立ち上げについて

 ■飼育ケージの準備



出来れば生体を購入する前にケージは準備して置きましょう.



 ■飼育ケージの選び方

【飼育者がおすすめする爬虫類の飼育ケージ】~各生体での選び方~
...




ですが,昨今は爬虫類イベントでも飼育ケージは販売されており,大手ECサイトよりもむしろ価格は安かったりもしますので,成体購入とケージ購入を同時にされる方も増えているかと思います.

ですので立ち上げに際しては飼育環境の構築も同時に実施することになるかと思います.

気温が高い夏などは特に気にする点はありませんが,冬に生体を購入した場合はまず生体をケージに入れる前にケージ内をしっかり清掃し,必ず温めてから入れるようにしてください.

部屋全体をエアコン等で管理している場合は良いですが,そうでない場合はケージ内は非常に冷たく,空気も冷えていることも珍しくありません.



 ■爬虫類飼育におけるエアコン管理について

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トカゲやヘビなどの爬虫類は外気温の変化に敏感ですし,冷たい空気を肺に取り込むことによって体温は低下し,肺炎のリスクが高まりますので特に注意が必要です.



 ■パイソン・ボアの肺炎について

ヘビが肺炎だったので治療中です.~パイソン・ボアの肺炎~
...




また,イベントでは売られていない様な美しいケージもありますので合わせてチェックしたいところです.

 

 ■温度・湿度の管理



爬虫類は変温動物ですので外気温の変化に非常に敏感です.

特にお迎え直後は【ショップ→自宅】【ショップ→イベント会場→自宅】など不安定な外気温に晒されていますのでまずは安定した温湿度環境で落ち着かせてあげてください.

購入直後は余程の猛暑日でない限り,初日は少し高めの温度帯での管理で良いかと考えています.

具体的にはホットスポット下の温度は通常通りで良いかと思いますが,ケージ内の温度は+2-3℃くらいで設定しても良いです.

例えばモニターなどでしたら,ケージ内温度は30℃前後でクールスポットは28℃程度としますが,購入初日~1週間くらいは32₋3℃程度でしっかり温めても良いでしょう.

注意したい事としては必ずクールスポットや全身が浸かれる水容器は用意し体を冷やす場所は確保するようにしてください.



 ■爬虫類の冬対策と温度管理・保温器具について

【爬虫類の冬対策と温度管理・保温器具について】
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また,湿度についてもいきなり乾燥した環境で飼育を開始してすぐに何か不具合が生じるとは考えにくいのでそこまで厳密に気にしなくても良いとは思いますが,冬期は特に乾燥しますので湿度管理についてはしっかり検討しておいて損はないと思います.



 ■爬虫類の湿度管理について

【爬虫類の冬対策】~湿度管理~
...




 ■ケージの設置場所



購入した生体をすぐにケージに投入したいところですが,他の生体との接触は極力避けてください.

移送のストレスで攻撃的になるものもいますし,寄生虫や感染症のリスクも考慮するとまずは検疫も兼ねて管理しやすいケージに隔離しておくのも手かと思っています.

そして個人的に最も気にする?ポイントとしては設置場所です.

移送のストレスと急激な環境の変化によって非常にnervousになっている中で人の通りも多く歩いたリ飛んだり跳ねたりなどの強い振動があるような場所ではいつまでも落ち着かず恐怖する生体も…

もちろん個体差はあり,飼い込みのものなどはかなり堂々としているものもいるのは事実です.

ですが決して全ての生体がそうではありませんので,まずはあまり人の通らない場所や,設置場所が変えられないなら暗幕を掛けるなどして生体へのストレスを最小限にしてあげる工夫も必要かと思います.

もう一点として個人的にはどんな生体にもシェルターは入れた方が良いとは考えています.

シェルターでなくとも少しでも体が隠せる場所があるだけで安心するものが多いですし,特に購入直後はあった方がより落ち着くのも早いはずです.

荒くなる」「神経質になるといった話もよく聞きますが,飼育開始当初に万が一荒くなったとしても,環境と飼育者に慣れれば概ねある程度のハンドリングやピンセット給餌は可能になるものが多いです.

まずは焦らず環境に慣らしてあげましょう.






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2.お迎え直後にまずしたいこと

始めに以下の方法は主に私がイベント・ショップで購入後や,空輸や輸送直後(動物取扱業あり)に行うことです.

長年この方法で行ってきましたが,もしかするともっといい方法やこうした方が良いといった方法もあるかもしれませんのであくまで参考程度に留めてください.



 ■温浴



余程の猛暑日を除いて春や秋,そして冬など生体の移送にリスクはつきものです.
(猛暑日もアスファルトの上に置いたままにするなど非常に危険ですが…)

どうしも移動の際に冷たい空気に触れてしまうことがあるかと思いますので、個人的にはまず生体を温浴させてあげることが多いです.

個人的に考えるメリットとしては


 体温の上昇

 ・除菌(次亜塩素酸水を1:10で希釈)

 ・ダニなどの有無の確認

 ・水分補給


除菌は毎回はしませんが,ヘビを購入した際はいつも中性石鹸でゴシゴシ体を洗っています
(エタノールが含まれるものはダメ)

購入して家まで連れて帰る際などどうしても生体が冷えてしまうこともありますので,速やかに体温上昇を促すためにも温浴は効果的かと考えています.

ただし,温浴をする場所は飼育部屋など温度管理されている場所で行ってください.

冷えた廊下や玄関先,浴室でやるとあっという間に冷水となり,肺炎をおこすものもいると聞きます.

またヘビではダニが付着しているものもいますのでそういった際に水攻めは割と有効な手段ですのでぜひ活用したいところです.



 ■爬虫類のダニ対策

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 ■フロントラインで爬虫類部屋のダニを殲滅する

【フロントラインで爬虫類部屋のダニを殲滅させる...】
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ダニが蔓延すると非常に駆除には時間がかかりますので是非購入時はダニの有無を確認されてください.

ちなみにダニを完全に駆除するのに約5カ月くらいかかりました.




 ■給水



ショップ購入後は数時間以内には帰宅されるかと思ますのでそこまで気を使う必要はないかと思いますが,特にイベントで購入された際は帰宅後にまず給水させてあげましょう.

入荷後間もない生体なども意外と脱水傾向にあるものもいますので注意が必要です.

上記の温浴と並行して行うことも可能ですし,カメレオンなど流水にしか反応しないものに対してはエアーポンプドリップ霧吹きなど用いてしっかり給水しましょう.


脱水の症状は正直わかりづらいのですが,体表がカサカサして乾燥している,瞼の周囲が窪んでいるなどで判別されますが,よっぽど重度の状態でないとわからないです.

なので水がしっかり飲める環境を構築することを主眼においておくことも重要です.




 ■生体の身体チェック



もちろん購入時に生体については隅々まで確認しているとは思いますので大丈夫かと思いますが,意外にショップは少し薄暗かったりもしますので…笑

またイベントで購入する際は来場者が多く,ショップのスタッフもなかなか時間を割けない場面もあります.

ですが購入時はしっかりと生体の状態を目で,手で,そしてスタッフから聞いて購入を決めてください.

そして帰宅後ももう一度生体をよく観察してください.

四肢の動き,呼吸,反応など.

また先の項でも書きましたが目視でもダニは見つけることは可能です.
(ある程度大きなもの,卵などは不可)

*ペットシーツに付着したダニ↑↑

また,過去にあった事例では餌食いが良くない生体だがとても元気だというヘビを購入したものの,家でじっくり様子を見てみると明らかに呼吸が異常だったので動物病院へ受診すると,レントゲンで肺炎,血液検査で低栄養と敗血症の疑いと散々な状態であった経験も…
(その状態を見極めれなかった自身にも非はありますが…)




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3.飼育を開始してから行うこと

ここからは以前書いた「ヘビの購入後にすること」の記事と重複する内容になりますがトカゲについても合わせてまとめていきます.



 ■ヘビの開始時にすること

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 ■当日



まずは購入した当日です.

生体をケージに入れると恐らく真っ先にシェルターの中に入っていく,もしくはバタバタと逃げ回ると思います.

よほど飼い慣らされた生体でない限りはそうなるかと思います.

いきなりケージのど真ん中で優雅に寝たりなどしません.ヘビであればまず狭くて暗い場所で周囲の安全を確かめます.

トカゲも同様にケージの隅やシェルター内などに逃げていくものも多いかと思います.

その時に無理にハンドリングを行うと神経質な個体は攻撃的となり噛みついてきたり,ストレスで拒食を起こすものも少なくありません.

飼育した当日は可能な限り触らないようにしましょう.

そして先述しましたが,絶対には準備してください.

特にイベントなどで購入した際はほとんどの個体で口渇しているので割と「ガブガブ」飲むことが多いです.

そして給餌も控えましょう



 ■2₋3日



飼育開始後2-3日でシェルターからいそいそと出てきてはケージ内を徘徊している姿を目にする機会が増えてきます.

ヘビであれば「チロチロ」と舌を出して「ウロウロ」していれば給餌のチャンスです.

トカゲやヤモリはシェルターから顔を出してこちらの様子を伺っていることも.

このタイミングでピンセット給餌を試みても良いでしょう.

注意したい点としては



・エサを急に近づけない

・エサを素早く動かさない

・エサを生体の鼻先に当てない



特にボールパイソンの様に臆病な個体はそれが拒食の原因にもつながりますので,ソーっと顔の前に近づけてあげるだけで良いです.

その際に万が一食べなくても焦らずシェルターの前に置き餌にしておきます.

コオロギなどの活餌はエサ入れなどの容器に入れて出られないようにしておくとどの程度食べてくれたかが把握しやすくより良いかと思います.


エサ入れやエサについて紹介しています↓↓

ツリーモニターの給餌とその対策について

冷凍餌などは,翌日になっても食べていない場合は廃棄して,ヘビであれば2日ほど空けてもう一度チャレンジしましょう.

トカゲは毎日でも置餌で構わないと思います.




 ■1週間



1週間ほど経てばケージ内のシェルターの中では結構ゆったりと過ごしていることもあります.

バスキングしている姿を見かけることもあるかもしれません.

ですが,環境に慣れるには数カ月はかかることがありますので,焦らずゆっくりといきましょう.

ハンドリングは徐々に開始しても良いのですが,大前提としてヘビやトカゲは触られて喜ぶ生き物ではありません.(特にヘビ)

ハンドリングは出来れば最小限に抑えたいものです.

*私もメンテナンスと体重測定の時以外はほとんど触りません.





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4.イベントでの注意点



 

イベントでの注意点についてです.

爬虫類の展示即売会・イベントはほぼ毎月各地で行われています.

動物愛護法の改正で2020年6月以降は爬虫類イベントが出来なくなるといった話が出ていますが,この記事を書いている2020年1月現在ではまだ決定事項ではなく,解釈次第といったところでしょうか…


爬虫類イベントが開催できなくなる?|レプショップサーチ
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爬虫類イベントは多くの生体を一度に見ることが出来るので非常に好きですし,多くのショップから為になるありがたいお話を聞けることも…

ですが,やはり衝動買いをしてしまう方もいらっしゃいます.
(人のことは言えない…)

イベントでは通常より価格が安いこともありますので思わず買ってしまうこともありますので購入する前にもう一度,飼育環境が整っているかどうか再検討してみてください.

また,小さなパッキンに入れられているため,出品されている生体の様子が非常にわかりにくいです.

ですので購入前に可能であれば実際に触らせてもらったり出してもらったりしてもいいかもしれません.

*大型のヘビなどは周囲の方に迷惑となることもありますので断られることもあります.






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5.まとめ



いかがでしたでしょうか.


【爬虫類のお迎えして最初にすること】


多くの方が爬虫類飼育に興味を持たれ,飼育を始められることは隠れてコソコソ飼育していた私にとって(←いい意味で)非常にうれしく思っています.

ですが,生き物を飼育するには事前準備が非常に重要です.

生体の購入前に飼育環境の構築などもう一度見直してみてはいかがでしょうか?

以前にヘビについてまとめていますのでこちらも重複するところもありますが,よろしければ合わせてどうぞ.

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**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう


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