【51Base】です.
【モニター・オオトカゲが荒い,慣れない、慣らし方は?】
~モニターが慣れるまで~
昨年の8月から記録として記載してきました【モニターが慣れるまで】
Twitterの方でも荒かったモニターの動向を随時配信してまいりました.
すまーん!#モニターが慣れるまでで pic.twitter.com/HGXh64Z0i6
— 長州クリプター //【51Base】 (@55Syusuke) October 5, 2018
モニターを飼育するうえでは飼育環境や設備投資,糞の処理やエサの管理.
非常に大変ですし,最終的に1m~2mまで成長するため安易な飼育は絶対におすすめできない爬虫類です.
SNSでは非常に人慣れした愛玩動物の様な本種たちをよく見かけますので,思わず購入してしまう方が多いこともまた事実です.
ですが実際に飼育してみると,持てば暴れるし,ケージ前に行くと大暴れで逃げようとするし,無理に捕まえようとすると噛もうとするし,糞尿巻き散らすしと,とてもSNSで見た愛玩動物の様なモニターではないと思われる方が多いとも聞きます.
いわゆるべた慣れと言われる生体も,飼育者との長い時間の中で信頼関係を築いてこれたからこそあのような姿が見られるのです.
(もちろん個体差はありますので,ベビーでも物怖じせずに腕に乗ってくる子もいます.)
ですので時間を掛けて生体を環境と人に慣れさせることが非常に重要になってきます.
今回はその最終章として,現在の状況と今までに行ってきたことや方法,気を付ける事,個人的に慣らすために必要と感じるポイントなどをまとめていきたいと思います.
*あくまで経験など含めた個人的見解が中心となりますので,この方法で全ての生体が慣れるといったわけではありません.
【内容】
1.方法
■飼育環境
■ハンドリング
■温浴
■給餌
■部屋での散歩
2.気をつける事
■追いかける
■無理なハンドリング
■脱走
3.個人的に思うポイント
■適切な距離感
■飼育部屋
■給餌
■温浴
4.慣れない生体とは?
5.まとめ
目次
1.方法
■飼育環境
まずは飼育環境から.
まずは良い環境で生体が落ち着かすことが非常に重要だと思います.
■サルファモニターの飼育について
■サルバトールモニターの飼育について
■イエローヘッドモニターの飼育について
■エメラルドツリーモニターの飼育について
■コバルトツリーモニターの飼育について
■サバンナモニターの飼育について
■ナイルモニターの飼育について
生体が落ち着ける環境とは適切な温・湿度管理とエサ,安心・安全と思えるケージ環境です.
飼育開始当初は非常に怯えているものも多くいますので,そんな中追い掛け回したりジロジロ見るなどすれば生体にとってはまさに恐怖そのものです.
しばらくはケージ内でそっとしておいてあげましょう.
可能であればシェルターも用意しましょう.
常に見られる環境の方が慣れるといった話はよく聞きますし,決して間違いではないと思います.
ですが,ある程度飼育環境になれてきてからでも遅くはありません.
2-3日もすればバスキングしている姿など見られるようになる生体が多いです.
■ハンドリング・慣らし方
どこをゴールにするかによって方法は変わってくるかと思います.
メンテナンスなどである程度触れるくらいで良い場合.
繁殖などを計画しており,ストレスを掛けたくない場合などはあまり積極的には行わずにメンテナンスの際などに少し触る程度でも良いと思います.
逆に愛玩動物の様に抱っこしたいといった場合には幼体時から積極的にハンドリングは行っても良いですが,闇雲に行ってしまっては生体にとってストレスになるだけです.
まずはケージから出さずにケージ内で触ることから始めましょう.
また,温浴中にハンドリングするといった方法も効果的です.
ミズオオトカゲやマングローブモニターなど水に依存するような生体では特に効果的かと思います.
最近はより慎重にハンドリングです.噛まれるとお互いイヤですしねww#モニターが慣れるまで pic.twitter.com/QLuD7RQPzM
— 長州クリプター //【51Base】 (@55Syusuke) November 1, 2018
動画では素手で触っていますが,ケージ外に出すときは革手袋を着用しています.
噛まれると小さくとも肉食動物,歯は非常に鋭く危険です.持ち上げると途端に噛みついてくる生体でしたので…。
酔ってモニター触るのは
— 長州クリプター //【51Base】 (@55Syusuke) October 26, 2018
ダメ絶対!!…痛え pic.twitter.com/IOmqD8ACZC
徐々に慣れてくればケージ外でも行っていきますが,その際に必ず手から逃げられないようにしましょう.
床にダイブすると生体はパニック状態になります.
さらに追い打ちをかけるように飼育者が追いかけ回すと生体にとっては恐怖でしかありません.
可能な限り座って生体を落とさないよう・逃げないように細心の注意を払ってください.
慣れてくればこのままそっと部屋に放しても良いのですが,思わぬ隙間に入って大変なことにもなりかねませんので,可能な限りヤング以上に成長してからで良いかと思います.
こうして人間が生体にとって危険な存在でないことを徐々に覚えさせます.
オオトカゲは思っている以上に頭が良く,飼育者の事をよく観察しています.ですので生体との信頼関係をしっかり築くことが出来ればとても素晴らしいペットリザードとなってくれるでしょう.
*ただし,いかなるときもケガのリスク等は付いて回ります.
■温浴
上記でも記載しましたが,特に水に依存する傾向のある種では非常に有効だと考えています.
ミズオオトカゲ・マングローブモニター・デュメリルモニターなどがそうでしょうか.
ナイルモニターはかなり個体差が激しい印象です.ダメなやつは温浴であろうが関係なしに噛んできます…。
水中はシェルターの役割も果たしてくれますので,生体にとって安心できる環境です.
浴槽を使用しても良いですし,気になる場合は衣装ケースなどにお湯を張って温浴をさせてあげてください.
*浴槽などを使用した場合は必ず浴槽内をきれいに洗いましょう.
まだまだ!興味を示さず水容器へ逃げていきました.湯船の中で仲良くなった気になります.これ以上持ち上げると……。#モニターが慣れるまで pic.twitter.com/FxlNIK0ubR
— 長州クリプター //【51Base】 (@55Syusuke) August 21, 2018
飼育開始当初はほぼ毎日のように温浴をしていましたが,大きくなるにつれ現在は週に2-3回程度になりました.
水中でのハンドリングは非常に効果が高いと思いますが,過度にやりすぎると生体にとってもストレスとなりかねないので,ケージ内の水容器にお湯を張り,ケージ内で温浴させてあげるのも良いかもしれません.
■給餌
飼育開始時に恐らくは2つに道が分かれるはずです.
・食べるもの
・食べないもの
どんなに臆病でバタバタ,持てば噛むし糞尿まき散らす生体でもエサを見せれば一気にエサモードで飛びついてくるもの.
恐怖で固まり全くエサを食べようとせず置餌でこっそり食べるもの.
前者の場合は比較的慣らすには容易で,ピンセットで与える際に手の上に誘導したりエサを与える際にはケージ外に出す,何か合図を決めるなど条件付けが行いやすいです.
*素手で与えることは避けた方が良いかもしれません.
「手=エサ」と認識してしまうとケージに手を入れただけで餌と勘違いして噛みついてくるものもいます.
問題は後者で置餌でしか食べないものです.
この解決策は正直時間を掛けるしかないと思います.
今までモニターは数多く飼育し,そして多くのモニターを見てきました.手から食べない生体にも色々試しましたが結局は環境に慣れれば食べるようになるので時間が一番の薬です.
例えば
・出血させる
・鶏肉を使う
・卵を使用する
・活き餌を使用する
・ひたすら顔の前でジッと待機
など方法は枚挙に暇がないかと思いますし,飼育者それぞれが様々なロジックを持っているかもしれません.
ですが,一番は時間です.
とにかく環境に慣れさせ安心させる.
それまでは置餌で構わないくらいの気持ちは必要です.
私は置餌を食べる姿を見るのに4か月かかりました.
あぁ…やっと見れた(/_;)
— 長州クリプター //【51Base】 (@55Syusuke) November 13, 2018
見慣れてるはずのモニターの食事シーン…。なんだか懐かしくも新鮮な気分です.
あ,画質最悪ですみません^_^;#モニターが慣れるまで pic.twitter.com/KNjGroecQ8
そして手からの給餌には5カ月かかりました.
もちろん個体差はあるでしょうが,半年あれば多くの生体でコンスタントに手からの給餌は可能となると思います.
■部屋での散歩
これは飼育開始後3カ月以上は経過してからの方が良いかと考えています.
飼育ケージの環境に慣れてくると次第にケージ外に興味を示すようになります.
もちろん狭いケージで飼育していると常に出せ出せとガラスを引っ掻いているかと思いますが.
そんな時にそっとケージから出してあげる.もしくは自分から出てこれるようにガラスを開けておくとビクつきながらも出てくると思います.
その時彼らは好奇心と恐怖とが入り混じっている状態だと思うので,こちらはとにかくジッと動かず生体を見守りましょう.
すると恐らく部屋の隅々までゴソゴソと探索を始めるはずです.
その際に狭い隙間や窓など,逃げれるスペースは必ず塞いでおきましょう.部屋の中で常に生体が見えるように部屋を片付けておく必要があります.
ある程度探索が終わると安心できる場所を探し始めますのでその際にそっとケージに戻してあげましょう.
これを繰り返すとケージ外に出てもパニックを起こすことなく飼育者との距離感が一気に縮まる気がします.
ケージ内だけでなくケージ外,つまり飼育部屋も安心できる環境だと認識してもらえればより落ち着くかと考えています.
私も週に数回はケージ外に放して給餌やハンドリングなど行っています.
最近ではケージに戻りたいときは私の上に何度も乗ってきてアピールするようになってきました.
こうなってくればきっと可愛くて仕方がなくなるはずです.
2.気をつける事
ここからは個人的にモニターを慣らしていく際に気を付けるポイントをまとめます.
あくまで個人的な主観ですが,概ねどの飼育者も共通して注意している事項かとは思います.
■追いかける
絶対禁止です.
例えば今すぐ追いかけないと室外・屋外へ逃げてしまうといった場合は別ですが,追い掛け回すことは生体にとって恐怖でしかありません.
とにかくゆっくりとすくい上げるように,ケージ外でもそっと近づき座り込んでそっと手ですくい上げるようにしてください.
それはケージ内でも同様で慣れてくるとケージから出る場所なども覚えますので,こうして手を出せば登ってくるようにはなります.
モニターは思っている以上に頭が良く,飼育者のことなどよく覚えています.
こうしたことで一気に今まで築き上げた信頼関係が一気に崩れてしまうこともありますので注意が必要です.
■無理なハンドリング
特に給餌後やバタバタと逃げ回っているときなどに無理に捕まえてハンドリングをする行為はかえってストレスとなりかねません.
給餌後に無理にハンドリングをし,威嚇させると吐き戻すケースもあります.
この吐き戻す行為は個体差が激しく,吐き戻すものは給餌直後に飼育者を見ただけで吐いてしまうものなどもいます.
私は今までモニターで吐き戻しをする生体は現在飼育しているサルファモニターだけでしたが,給餌後3日くらいは無理にハンドリングをすると不消化物を吐き戻したりしていました.
生体が諦めるほどハンドリングをすることも慣れさせるためには必要なことではありますが,そのタイミングは少し考えても良いのかもしれません.
現在は吐き戻しはほぼなくなったのでバスキング中や,水容器内にいる時などを狙ってハンドリングをするようにしています.
また,ハンドリングにもコツがあると思っています.
生体の上から掴むように持てば非常に嫌がりますが,下からすくう様に持てば抵抗しませんし,いわゆるドジョウ掬いの様な要領が良いかと思っています.
■脱走
飼育部屋であったとしても脱走後はなぜか狂暴になります.
なぜかはわかりませんが,脱走した生体を捕まえてケージに戻すと怒り狂うものが多い印象です.
特にモニターは脱走が非常に得意です.
わずかな隙間をこじ開けて逃げます.
以前飼育していたカミンギーは2回ほど脱走されてしまったのですが,もれなく捕まえようとする際など,全力で噛まれました.
脱走した生体はほとんどがどこかの隙間に隠れていますのでそこを見つけらて捕まえられるとやはり嫌なんでしょうね.
個人的には脱走された後はしばらく野生を取り戻したかのように飼育者を虐げることが多いので,慣れた生体も急激に荒くなる傾向がありますでの特に注意が必要かと思っています.
3.個人的に思うポイント
次に個人的にモニターを慣らす際に必要なポイントについて考えていきます.
*あくまで個人的主観です.
■適切な距離感
どのあたりが適切な距離感なのかと問われると具体的には述べ辛いところですが,愛玩動物の様にベタベタせず,給餌の際やメンテナンスの際に少し関わる.
そんな感じの距離感がちょうどいいのではないかと思っています.
毎日何回もハンドリングなどするのではなく,1日1回程度,例えば水容器の水を変える際に5-10分程度ハンドリングする.
週に2-3回くらい30分程度,部屋に放して探索させるなど,あまりべったり関わるような感じでなくとも良いのかと考えています.
もちろん,飼育ケージと飼育者の生活空間が同じ場合は常に生体もこちらを見ている状態ですが,お互い我関せずの状態が最もストレスがなくて良いのかもしれません.
特にまだ環境に慣れていない生体はケージを覗き込むだけでも尿を出したり逃げ回るものもいますので,そういった生体は無理にハンドリングせず,まずは環境に慣れてもらう,エサをピンセットから食べてもらうことなどを優先しても良いと思います.
■飼育部屋での散歩
飼育部屋は飼育者と共同スペース,寝室,もしくは専用の部屋・小屋にて飼育している方など飼育者によって千差万別かと思われます.
やはり慣れた生体は飼育者と共同スペースで生活しているものが多い印象で,逆に長寿であったり繁殖を行っている生体は専用の部屋で飼育者との関りも最低限といったものが多い印象です.
(あくまで個人的な印象ですが…)
モニターは大型のトカゲですので,飼育ケージには限界があります.
そして思っている以上に頭が良く,好奇心旺盛です.
実際飼育ケージの中ではバタバタですが,いざ飼育部屋で自由に歩かせたりすると,部屋の隅々まで探索する姿を見ることが出来ると思います.
上述したように,こちらが不意な動作や追いかけまわしたりしない限りは警戒しながらも寄ってくることもあります.
(私が現在飼育しているサルファモニターはこのタイプです)
部屋に放す際は手で持ってそっと置いてやるか,飼育ケージが低い位置にあるのであればケージのガラスを開けて自身で出てきてもらうなどしましょう.
飛び出してしまったりすると完全にパニック状態となりますので必ずそっと放してあげましょう.
飼育部屋はシンプルかつ入り込める隙間など埋めておけばメンテナンスの間に部屋に放してあげたり,給餌を飼育部屋にて行ったりとできるので,そうなればケージ内でなく飼育部屋の環境にも慣れてくれるのでより人慣れしやすくなるといった印象です.
■給餌
こちらも非常に重要なポイントだと考えています.
飼育開始時にピンセットから給餌できるものは比較的早期に環境や飼育者に慣れやすい傾向にあります.
ただ注意したいのは
【ピンセットから食べる=大人しい生体】
というわけではなく,見境なく食のスイッチが入ってしまう生体などでしたらケージに手を入れただけで飛びついてくるものもいますので要注意です.
飼育者=危険な存在 ✕
飼育者=エサをくれる 〇
モニターは前述の通り思っている以上に利口な生き物ですので人間の事をよく観察しています.
給餌も条件付けなど行うとより飼育者との距離も縮まるかもしれませんね.
個人的には
①ピンセット給餌→ダメなら置餌
②ケージ内で手の上で給餌
③ケージ外でピンセット給餌もしくは置餌
④ケージ外で膝上や手の上での給餌
⑤ケージ外でも呼べば寄ってきてエサを食べてくれる
こういった順序で徐々に飼育者との距離を縮めていければと考えています.
ただし,あくまで時間を掛けてやる必要があると考えています.
私自身は置餌からスタートして飼育10カ月にてようやく③の給餌を行えています.
これは個人的な慣らし方ですので決して根拠があるわけではありませんが,少ないながらもこの方法で何匹か慣らしてはきましたので,少なくとも有効な手段ではないかと愚考しています.
ここで注意したいのは手でエサをもって給餌することは可能であれば控えた方が良いかもしれません.
手=エサ
と条件付けされてしまうとハンドリングやメンテナンスの際でもすっ飛んでくるようになるかもしれません.
知り合いのグールドモニターがまさにそれで,慣れているというより凶暴さが増した気がしてなりませんので…。
■温浴
個人的には絶大な効果があると思っています.
水に依存しているモニターでは特に有効な手段ではないでしょうか?
・ミズオオトカゲ
・ナイルモニター
・マングローブモニター
・デュメリルモニター
・メルテンスモニター
・ブルーテールモニター などでしょうか.
他にもサバンナモニターやアフリカンロックモニターなども温浴が効果的なものが多い印象です.
また半樹上性の
・イエローヘッドモニター
・カールシュミットモニター
・トーチモニター などにも良いと思います.
(私が飼育していたイエローヘッドモニター達は温浴の際はそのままよく寝ていました.)
水中は本種たちにとってはシェルターの役割を担っていますので安心できるのでしょうか.
特に飼育開始時などはメンテナンスの際など,ケージ内でごそごそすると生体にとっては恐怖でしかないので,必ずケージ外へ一度出すかと思います.
その際に毎回,温浴するなどして少しずつハンドリングをすれば徐々に手にも慣れてくるかと思います.
(上から掴むのではなくすくい上げるように)
自宅の浴槽を使用しても良いと思いますし,夏などは一緒にお風呂に入っても良いかもしれませんね.
(**水温は37-8℃程度)
ただし,使用後は必ず洗浄するようにしましょう.
■爬虫類のメンテナンスにおすすめの除菌剤
特に小さなお子様がいらっしゃる家庭などではサルモネラ菌の感染症は重症化する可能性もありますので.
4.慣れない生体とは?
個体差や種によってはどうしても慣れない生体は出てきます.
種で言えば
・ナイルモニター
・グールドモニター
・カールシュミットモニター
などは荒い?臆病?な性格のものが多いですし
個体差で言えばどちらかというとオスの方が臆病なものが多い印象ですし,WC個体は警戒心が強いものがほとんどです.
ただ,今まで多くの生体を見てきましたが,ある程度時間を掛けて接している生体は,年単位でみるとほとんど慣れているものが多いです.
日頃全く接する機会がない.お互いの姿を見せない.触らない.エサも飼育者が腰を据えてじっくりと与えていない.
などいい意味で雑な飼育であれば環境には慣れますが,恐らくイメージしている様な慣れた生体とはなりにくいと思います.
ですので,時間を掛けて生体が抱く飼育者に対する警戒心を解いていけば自ずと慣れてくれると考えています.
触りまくって触られることに慣れる生体もいますが,生体が受けるストレスなども鑑みるとやはり時間を掛けて向こうから歩み寄ってく来てくれるのを待ってあげられる心の余裕は必要なのかもしれませんね.
5.まとめ
いかがでしたでしょうか.
【モニター・オオトカゲが荒い,慣れない?】
昨年から不定期でSNSにて連載してまいりましたが,概ね時間を掛ければエサも食べずに噛む・糞尿巻き散らす・逃げ回るといった慣れていない生体もそのほとんどの課題を解決できることがわかりました.
SNSや動画投稿サイトで散見されるいわゆるべた慣れモニターなどに憧れて飼育してみたけど,荒くて手に負えない.
そうした方もまずは1年間じっくり育て上げてみてください.
きっと飼育者にも慣れてくれますしベタ慣れとまではいかずとも概ね触れるようにもなると思います.
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう