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【コバルトツリーモニター】ツリーモニターの飼育・飼育環境

トカゲ 飼育・飼育環境
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【51Base】です.


「青龍」

このような名前をつけている飼育者も多いのではないでしょうか.

【コバルトツリーモニター】

ツリーモニターの飼育・飼育環境

コバルトツリーモニターは2001年に新種として発見されたツリーモニターで,以前は幻のモニターとも呼ばれていました.

青いオオトカゲ、ニューギニア島の新種
ニューギニア島西部のバタンタ島で発見されたオオトカゲの新種アオホソオオトカゲ(学名:Varanusmacraei)。2001年に新種記載された。鮮やかなターコイズブルーの体色が目を引く。

「こんなに青いのになんで今まで見つからなかったんだ?」

と思ってしまうほど惚れ惚れするコバルトブルーとブラックのコントラストが美しい種です.

ですが飼育方法を間違えると脱皮不全青色が霞んでしまったりなど不具合も起きやすい種でもあります.

今回はそんなツリーモニターの1種,コバルトツリーモニターについてまとめていきます.


   【目次】

   1.コバルトツリーモニターとは

    ■分類

    ■生息

    ■大きさ

   2.飼育環境

    ■飼育ケージ

    ■温度・湿度

    ■紫外線

   3.エサ

    ■幼体時

    ■成体時

   4.ハンドリング

   5.まとめ

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1.コバルトツリーモニターとは



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 ■分類



爬虫網有鱗目オオトカゲ科マングローブトカゲ亜属アオホソオオトカゲ

英名:Cobalt Tree Monitor

学名:Varanus macraei

 ■生息



インドネシア バタンタ島 (のみ)

参照:Wikipedia

 ■大きさ



全長:120~150cm程度

多くのツリーモニターは100cm以下の個体が多いのですが,本種は他のツリーモニターよりも大型化します.

ですが,スタイリッシュなフォルムと体長のほとんどが尻尾であるため思っている以上に小さく感じると思います.

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2.飼育環境

 ■飼育ケージ



ツリーモニターに重要なことは床面積よりいかに高さのあるケージを用意できるかです.

幼体時は既製品の高さがあるケージでも十分飼育可能です.

樹の間をスルスルと移動する姿は非常に魅力的でカッコいいと思いますのでぜひ高さのあるケージを用意してください.

成体近くまでになると市販のケージで飼育することもできないこともないのですが,できれば温室などをそのまま使用しても良いでしょう.



 

 ■温度・湿度



インドネシアのバタンタ島は赤道直下の熱帯地方です.

コバルトツリーモニター

インドネシアの気候は雨季と乾季に分けられ,雨季は降水量が多くジメジメした気候です.

乾季はオーストラリアや砂漠地帯とは違いそこまで最低気温が下がることはありません.基本的に夜間の最低温度は23℃を下回らないようにしましょう.

日中は年間を通して暑い日が続き,ホットスポットは35℃前後を保つようにします.

日本の冬は湿度が下がりますが,インドネシアは乾季であっても60%程度はあります.

乾燥した空気はネシアンモニターには脱皮不全呼吸器疾患のリスクがありますので,湿度管理は厳密に行いましょう.

■湿度管理についてはこちら

【爬虫類の冬対策!】温度管理・おすすめの保温・加湿器具について
...

部屋全体を加湿器で高湿度にするのもいいですし,ドリップ式の給水器を用いてホットスポット下に水滴を落としていくといった方法も良いです.

*ドリッパーはツリー系モニターには必須アイテム

 ■紫外線


コバルトツリーモニターをはじめとするツリーモニター系も紫外線は必須です.

ツリーモニター系は乾燥とUVB不足によってびっくりするほどその色味が褪せていきます.
(湿度が低い時にも生じます)

コバルトツリーモニターに関してはその美しいコバルトブルーが白くぼやけた青に変色します.

ただし,砂漠系モニターほど強い紫外線は必要としないといった意見が多くありますので高湿度を保ちつつホットスポットではしっかりと紫外線を照射するようにしましょう.

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*現状では紫外線量が最も多いとされるラプターをおすすめします

*資金的余裕があればメタハラはぜひ導入したいアイテムです

脱皮不全が起きる様であれば湿度不足か紫外線不足と考えて間違いないです.

ただし,モニターなどに紫外線は必要ないといった話もよく聞きますが,基本的にはサルバトールモニターを中心に考えても良いと思います.

昆虫食が主食となる本種は紫外線が必要と個人的には愚考しています.

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3.エサ



基本的に本種は肉食です.現地では無脊椎動物を中心に鳥の巣や小さな哺乳類を襲って食べています.

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(ベビーから少し育った個体)

 ■幼体時



無脊椎動物を中心とした管理で問題ありません.コオロギやデュビアを毎日与えます.

基本的には生餌ですが,餌付けば冷凍や乾燥コオロギもストックしやすく便利です.

コバルトツリーモニターは比較的物怖じしない性格ですので,冷凍・乾燥コオロギにも餌付きやすいです.

あくまで個体差はありますが,多くの個体でピンセットからの餌付けが可能.
(10年ほど前に飼育していたWC個体でも購入直後に冷凍コオロギをピンセットから食べました)

幼体時は基礎代謝量が高くそこまで多くの脂肪を蓄積することはないと考えられていますが,マウスなどを毎日与えることは控えた方が無難です.

いくら熱帯雨林と言えどそうそうげっ歯類を捕食する機会はないと思われます.

現地では無脊椎動物のほかに鳥類の卵やその雛を捕食することが分かっています.ですが,あくまで成体であって幼体時は昆虫食をメインにして良いかと思います.

 ■成体時



成体時もミズオオトカゲなどと比較しても細身な体型をしており,主には昆虫食がメインとなります.

ですが,成体は鳥類の巣を襲ってその卵や雛を捕食していますので,冷凍ひな鶉なども時々与えるようにしましょう.

げっ歯類については月に1回程度でいいでしょう.

昆虫をメインにするので,毎日か1日おきに食べるだけ与えるようにします.

ですが,コバルトツリーモニターは大型化しますので,コオロギだけでは給餌も大変ですので,大型のデュビアなども一緒に与えると良いと思います.

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4.ハンドリング



可能です.

ですが,本種は噛まれる事もそうですが,爪がかなり鋭いです.ツリーモニターは総じて樹上性であるため,爪と指先が非常に長い特徴があります.

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慣れている成体はまだいいのですが,「バタバタ」と暴れる成体を扱う際は必ず皮手袋を着用した方が無難です.

もともと爬虫類は触られて喜ぶ生き物ではありませんが,こと本種に関しては完全に観賞用と割り切っても良いかと思います.

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5.まとめ



いかがでしたでしょうか.

コバルトツリーモニター,一度見たら忘れることが出来ないような衝撃的な美しさを兼ね備えたモニターです.

ツリーモニターは総じて希少性が高く非常に高価な生体が多いです(コバルトツリーモニターも10万以上はします).

また湿度や高さのあるケージ,その保温など難易度は決して低くないモニターです.

飼育する際は飼育環境やエサなど,もう一度よく調べて,飼育可能かどうか検討する必要もあるかもしれません.

**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません. 生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう

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