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【女性におすすめしたいペット爬虫類 ‐5選‐】
**レオパ以外**
ここ数年で今までマニアだけの趣味であった爬虫類に徐々にではありますが人気が出始めています.
若年層を中心にSNSや動画配信サイトでは飼育している爬虫類をアップしている人が増えてきていますし,展示即売会などのイベントも全国各地で催され,毎回大盛況です.
ではこの爬虫類人気を牽引している存在は誰でしょうかと問われると概ね8割ほどの方が
通称:レオパ
と答えるでしょう.
■レオパの飼育についてはこちら
世の中の流行の最先端を走り常にリードしているのは女性であり,最近の爬虫類人気はこの女性層への広がりが一番の要因だとも考えています.
もちろんインターネット上で「おすすめ爬虫類」という情報サイトはたくさんありますが,その中では必ずと言っていいほどレオパが入っています.
ですので今回は女性にもおすすめしやすい爬虫類を「レオパ以外」に絞り,かつ他のサイトではないような少し穿った個人的主観を全開にした見方で考えていこうと思います.
■レオパのエサについて
■レオパの性別について
*あくまで個人的主観ですので飼育を検討される際はその生体について詳しく調べてからにしましょう.
【目次】
■おすすめ爬虫類 ‐5選‐
1.ボールパイソン
2.クレステッドゲッコー
3.テグー
4.トゲオイグアナ
5.ベーレンパイソン
■まとめ
■女性におすすめしたいペット爬虫類 ‐5選‐
ではさっそく見ていきましょう.
ポイントとしては
・可愛さ
・触れ合える
・大きくなりすぎない
・エサの管理が楽 (条件付き)
・選ぶ楽しみ
・価格
でしょうか?これらを参考に各種を見ていきたいと思います.
1.ボールパイソン
おすすめ度
可愛さ ★★★★★
触れ合い ★★★★☆
大きさ ★★★☆☆
エサの管理 ★★★☆☆
選ぶ ★★★★★
価格 ★★★☆☆
個人的主観ですのでボールパイソンを上げるかについては悩みましたが,最も飼育者の多いパイソンでもあり,多様なモルフも作出されていいますので選ぶ楽しみもあります.
季節性の拒食があったりと決して初心者向けではないかとも思いますが,女性におすすめしやすいポイントとしては
・可愛さ
・選ぶ楽しみ
でしょうか.
大前提として「可愛い」は絶対外せないポイントでしょう.
爬虫類飼育者の方々から「可愛いだけでは飼育できないぞ」とお怒りの言葉をいただきそうですが…
ですが飼育を開始するには何かしらのきっかけが必ず必要です.
そのうちの一つに可愛いからというきっかけがあってもいいのではないかとも考えています.
また選ぶ楽しみとしては圧倒的なモルフの数ですので,色鮮やかなものや白ヘビ,ダークトーンなものまで,様々なモルフの中からお気に入りの1匹を探すことが出来ます.
ただ注意したいのは本種はおとなしいというよりは「臆病」な生体です.
長時間や飼育直後,給餌後などに触ったりすることは非常に大きなストレスとなります.
また拒食もしやすい神経質な性質もありますので,ある程度の距離感は持って接する方がいいかもしれません.
また,本種は夜行性ですので,日中は働かれている方でも帰宅後に給餌などお世話がしやすいところもポイントかと思います.
ですが,彼らはヘビです.
ヘビは肉食ですのでげっ歯類などの哺乳類から鳥類,他の爬虫類までなんでも食べます.
飼育下では冷凍マウスを与えることがほとんどです.
最終的にはラットになります.
この管理が可能かどうかがボールパイソンを飼育するうえので最大の焦点になります.
*ベビーから飼育する場合は温湿度管理がしっかりできる小さめのケージから立ち上げた方が安心です.(くれぐれもオーバーヒートには注意)
■ボールパイソンについてはこちら
2.クレステッドゲッコー
正式名称:オウカンミカドヤモリ
通称:クレス
おすすめ度
可愛さ ★★★★☆
触れ合い ★★★★☆
大きさ ★★★★★
エサの管理 ★★★★★
選ぶ ★★☆☆☆
価格 ★★★★☆
次にクレステッドです.ガーゴイルゲッコーという種もいますが,本種の方が若干ですが品種が多く,安価ですのでここではクレステッドゲッコーについて書いていきます.
本種の魅力としてはエサの管理と大きさでしょう.
エサについては専用の人工飼料が販売されています.
また,ここへきて「レオパゲル」を大ヒットさせ,現在のレオパ人気の立役者でもある(←言い過ぎ?)キョーリンさんからクレステッドゲッコーの専用フードも販売されました.
現在はレオパの人工飼料が根付いており,依然として人気の衰えがないようですが,今後はこのクレスゾルの販売に伴いクレステッドゲッコーの人気も出てくると予想しています.
また,本種はヤモリですので,紫外線やバスキングランプなどは必要なくケージとヒートパネルがあれば飼育は可能です.
飼育ケージについても四面全てを利用することができるので,思っている以上に小さなケージでも飼育が可能です.
*こちらのケージで終生飼育は可能です.
冬場はヒートパネルにてケージ内の温度を下げないようにしましょう.
3.テグー
おすすめ度
可愛さ ★★★☆☆
触れ合い ★★★★☆
大きさ ★★☆☆☆
エサの管理 ★★☆☆☆
選ぶ ★★★★☆
価格 ★★★☆☆
次にテグーです.
テグーとは南米に生息する「オオトカゲ」のことで,アフリカ大陸やユーラシア大陸南部,東南アジアやオセアニアに生息する種を「モニター」と呼称します.
テグーはモニターと比較してもどっしりとしたものが多く,大きさも120cm程度までとオオトカゲの中では中型のトカゲに分類されます.
なんといっても本種は人慣れしやすい個体が多いことと程よい大きさですので「抱きトカゲ」としても最適な1匹です.
基本的に肉食ですので,幼体時はコオロギやデュビア(餌用ゴキブリ)などの無脊椎動物を中心に与え,大きくなればマウスやウズラ,鶏のササミなどを与えます.
エサの頻度は大きくなれば週1-2回程度で十分ですので管理も比較的容易です.
ですが中型のトカゲと言っても最終的には120cm程度まで成長しますので飼育には設備やスペースを多く必要とします.
尻尾が長いので,想像しているよりは小さく感じられるかもしれませんが,やはりオオトカゲ.
大きな顔と口を開けても見えずらいですがずらりと並んだ牙を持っています.
ですので慣れているからといっても決して油断はできないと思います.
*飼育するには120cmクラスのケージは必要になります
抱きトカゲは非常に魅力的ですし,大きい本種は頭も良いので飼育環境を準備できるのであればおすすめできる1種だと思います.
■テグーについてはこちら
4.トゲオイグアナ
おすすめ度
可愛さ ★★★★☆
触れ合い ★★★★☆
大きさ ★★★☆☆
エサの管理 ★★★★☆
選ぶ ★☆☆☆☆
価格 ★★☆☆☆
次はトゲオイグアナです.
トゲオイグアナはイグアナの仲間で尻尾に棘があるのが特徴のトカゲです.
イグアナですので基本的には草食性で幼体時こそ動物性たんぱく質を必要としますが,海外では全く与えなくてもよいといった報告もあります.
また,イグアナと聞くとグリーンイグアナを想像する方が多いと思います.
グリーンイグアナは非常に大型の樹上性トカゲで,温和な性格のものが多いのですが,その巨体故に飼育スペースが一部屋明け渡すくらいの覚悟が必要です.
また,発情期のオスは非常に危険でお子様がいらっしゃる方などは特に注意が必要です.
トゲオイグアナは
・バナナスパイニーテールイグアナ
・サンエステバントゲオイグアナ
・ツナギトゲオイグアナ
・クシトゲオイグアナ など
多くの種類がいますが,概ね全長は成体時でも1m程度とグリーンイグアナよりは手に負えるサイズだと思います.
また高価ではありますが,バナナスパイニーテールイグアナは非常に温和な個体が多く,触れ合うことも抱きトカゲになることも比較的容易です.
デメリットとしてはクシトゲオイグアナ・ツナギトゲオイグアナ以外は非常に高価なところでしょうか.
ですが比較的安価なクシトゲオイグアナとツナギトゲオイグアナは荒い個体が多いので女性におすすめしやすいものとしては
・バナナスパイニーテールイグアナ
・サンエステバントゲオイグアナ
あたりでしょうか.
草食性のトカゲには紫外線が必須となります.
特にトゲオイグアナは南米を中心に生息しているため比較的強い紫外線が必要です.
*最近はセルフバラスト水銀灯も充実してきておりますのでメタハラ導入を検討する際にはこちらも一考の価値はあると思います.
トゲオイグアナについてはこちら
5.ベーレンパイソン
おすすめ度
可愛さ ★★★★☆
触れ合い ★★★★☆
大きさ ★☆☆☆☆
エサの管理 ★☆☆☆☆
選ぶ ★☆☆☆☆
価格 ★★☆☆☆
最後にベーレンパイソンです.
もうここでベーレンパイソンをおすすめするあたりかなり穿った見方なのかもしれませんね.
(本当はオリーブパイソンをおすすめしたいところではありますが…)
ベーレンパイソンはパプアニューギニアの高地に生息している幻のパイソンと呼ばれている希少種です.
一時期は割と多くのFH*のベビーが入荷していましたが最近は少なくなったといった印象です.
全長は大きいもので4m程度まで成長しますが,飼育下では概ね3m前後で成長が止まるものが多いようです.
なぜ本種をおすすめしたかといいますと
・温和な個体がほとんど
・大型の抱き蛇
・顔が大きく意外に可愛い
・動きがゆっくりとしている
・エサの食べ方が上品
・手触りが最高
「エサの食べ方が上品??」
そうなんです.彼らは非常にエサの食べ方が上品でガッと巻き付いてくることはあまりないので大型の個体でも割と安心して給餌ができます.
そして大型でありますが性格は非常に温和で噛みついてくることはほとんどありません.
(*口がある以上絶対ではありません)
また動きもゆっくりで扱いやすくもあります.
そして
「手触りが最高」
もうこれは触った方にしかわからないと思いますが,恐らくヘビの概念が変わると思います.
非常になめらかでシルクの様な手触りです.
是非一度触ってみてください.
ですが,最大の問題点としては「エサ」と「価格」でしょう.
エサはマウスですし,最終的にはラット~モルモット,ウサギが必要になります.
もちろん活き餌でなく冷凍にされているものですが,爬虫類飼育をしていない方からするとまさに狂気の沙汰だと思います.
そしてもう一点は「価格」でしょうか.
幼体はおおよそ20万円前後,成体になると50万円ほどはします.
非常に高価ではありますが,まさに至高のパイソンです.
手触りと思っている以上に可愛い顔,そして扱いやすい動きなど女性にもおすすめしやすいヘビだとは個人的には思っています.
*ベーレンパイソンについてはこちら
*ベビーから飼育する場合は温湿度管理がしっかりできる小さめのケージから立ち上げた方が安心です.(くれぐれもオーバーヒートには注意)
立ち上げは特に慎重に行いたいところですので設備投資は過剰なほどでもいいかもしれません.
他に人気といえばフトアゴヒゲトカゲやヘルマンリクガメの可愛い爬虫類としてよく紹介されています。
詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
■まとめ
いかがでしたでしょうか.
個人的主観ではありますが,それぞれおすすめしやすい特徴をもっています.
最近ではSNS等で爬虫類をペットとしている女性も多く見られますし,何より手入れが非常に行き届いているといった印象です.
生き物を飼育することに流行があってはならないと思いますが,固定概念から意味もなく嫌われてしまう爬虫類の市民権獲得のためにも女性からの熱い情報発信は必要なのかもしれません(笑)
もちろん飼育するには終生飼育する覚悟が必要ですし,生体は飼い主を選べませんので,生体にとって良き飼育者となるよう最高の飼育環境を提供してあげてください.
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません. 生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう