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【ペットにおすすめのヤモリ~5選~】
昨今の爬虫類人気を牽引している個体群は間違いなく
「ヤモリ」
一般的にヤモリというと「二ホンヤモリ」いわゆる「カベチョロ」を想像し,印象はあまりよくないかもしれません.
ですが,世界に目を向けると非常に愛らしくも不思議なヤモリがたくさんいます.
そしてその中でも圧倒的な人気を誇るものが
「ヒョウモントカゲモドキ」
通称:レオパ
多種多様なモルフでまさに一点ものの美しい生体から,ブラックでシックな生体まで本当に見ていて飽きません.
更には非常に省スペースでの飼育が可能で日本の住宅事情にもぴったりです.
レオパがおすすめなヤモリであることに異論はないかと思いますので,今回はレオパ以外でおすすめのヤモリは何か…個人的見解を全開にまとめていきます.
*あくまで個人的な見解を基にまとめています.「私の大好きなあの子が入ってないじゃないか!」と不快感を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが,それは私の見る目がないだけですのでどうかお許しください…
【内容】
1.おすすめのヤモリ5選
■ニシアフリカトカゲモドキ
■クレステッドゲッコー
■ヒルヤモリ
■タマオヤモリ
■ツギオミカドヤモリ
2.ヤモリを飼育するのに必要なもの
■飼育ケージ
■保温器具
■床材
■シェルター
3.まとめ
目次
1.おすすめのヤモリ5選
■ニシアフリカトカゲモドキ
可愛さ ★★★★★
飼育の容易さ ★★★★☆
人慣れ ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★★☆
現在人気沸騰中のヤモリで,様々なモルフが作出されてきています.
ただ,繁殖には少しコツがいるみたいで「誰にでも…」というわけではないようですが,私がニシアフの繁殖の経験はないので何とも言えませんが…
レオパを少し「モチモチ」させたような見た目で,可愛らしさは本種の方があるようにも思えます.
生息地はセネガル・ペナン・トーゴなどアフリカの北西部に広く分布しており,乾燥した草原や岩地に棲息しています.
レオパとよく似てはいますが,属からして違いますので全く別種といって良いです.
現在はアルビノから人気のホワイトアウトまで多くの生体が市場に出回っており,レオパほどではないにせよ選ぶ楽しみはあるかと思います.
ただし,レオパよりは若干人見知りなところもありますので,ゆっくりと環境と飼育者に慣れてもらえるようにしましょう.
■ニシアフリカトカゲモドキの飼育について
なにしてんだきみは#ニシアフリカトカゲモドキ #ニシアフ #アルビノストライプ #ネムリ pic.twitter.com/CiE5lmsKqT
— うんたまちゃん (@un_tama_chan) August 12, 2022
■クレステッドゲッコー
参照:Wikipedia
可愛さ ★★★☆☆
飼育の容易さ ★★★★☆
人慣れ ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★★☆
和名:オウカンミカドヤモリ
両瞼の部位から背部にかけてクレストが突出しており,なんとも特徴的で可愛らしい樹上棲のヤモリです.
飼育ロジックはほぼ確定しており,繁殖も積極的に行われ,現在流通してるほとんどは飼育下での繁殖個体のCBが占めています.
「目がちょっと…」
と言われる方も多いのですが,個人的に最も好きなポイントはその手触りでしょうか.
「モチモチ」というか「プニプニ」というか…
わらび餅のような手触りですので機会があればぜひ触ってみてください.
(本種は表皮が非常にデリケートですのでハンドリングはあまり推奨はされませんし,少しコツがいります)
給餌についても昆虫食から果実まで食べ,本種用の人工飼料も発売されているため
「虫が苦手」
といった方にもおすすめしやすいと思います.
また,似た種に「ガーゴイルゲッコー」と呼ばれるヤモリもおり,飼育についてはほぼ同様ですし,大きさも手のひらサイズでクレスと同じくらいの人気があります.
参照:Wikipedia
ただクレス以上に「目が…」と言われる方が多いのも事実ですので,今回は断腸の思いでクレスのみ挙げさせていただきました.
■ヒルヤモリ
可愛さ ★★★☆☆
飼育の容易さ ★★★☆☆
人慣れ ★★☆☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆
小型で美しい緑色をしたヤモリで,そのほとんどの種が「マダガスカル島」に棲息する非常にめずらしいヤモリです.
本種はヤモリの中でも珍しい昼行性のヤモリで,主に朝方や夕方など少し日が傾いている時間帯に好んで活動しています.
また,バスキングをすることもわかっており,ほんのり温かい程度のホットスポットは必要です.
バスキングをするということはある程度はUVBによるビタミンD3を合成していることが考えられますが,サプリメントでの補うことが出来るため,本種についても絶対に必要というわけではないかと考えています.
■爬虫類の紫外線について
非常に小さいものからグランディスヒルヤモリなどは割と大きくもなりますが,ケージサイズについては小さなもので十分飼育が可能です.
ただし,体は小さくても縄張り意識は強いので,多頭飼育する場合は少し大きいケージでの飼育を強くお勧めいたします.
「いつも隠れてばかりでなかなか見れない」
「すばしっこくて捕まえられない」
必ずしも人慣れしやすいというわけではなく,危険を感じると表皮を脱いで逃げることからも,ハンドリングには不向きですので注意が必要です.
■ヒルヤモリの飼育について
ヒルタモリ。
— ストロフルス (@Vhf1YNgq30g7Fui) August 12, 2022
ヒルヤモリのヒルタモリ
#ヒルヤモリ #爬虫類 #爬虫類好きと繋がりたい #爬虫類好きさんと繋がりたい #ヤモリ #おヒルヤモリをウキウキウォッチ #可愛い被写体のいる生活 #かわいいと思ったらRT pic.twitter.com/sJKwhb4tAY
■タマオヤモリ
参照:Wikipedia
可愛さ ★★★★☆
飼育の容易さ ★★★☆☆
人慣れ ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆
ヤモリ界のNewヒーローな予感がする非常に特徴的な容姿をした小型の地表棲ヤモリです.
タマオヤモリは属名でカワリヤモリ科の仲間になります.
9種の亜種が認められており,国内で比較的流通が見られるものとしては
□オニタマオヤモリ
□ナメハダタマオヤモリ
辺りが有名です.
オーストラリアの乾燥した草原や砂漠に生息しており,ほぼ完全地表棲で登るよりも掘ります.
飼育下でも砂材などをよく掘っていますし,自然界でもそういった巣穴や岩陰に隠れて過ごしています.
個人的に日本の住環境では多湿の環境よりも乾燥した環境の方が再現しやすいと考えていますので,その点でも乾燥系のヤモリは飼育が容易だと考えています.
(レオパなどが良い例)
オーストラリア固有種ということで…
非常に高価です.
オニタマオヤモリは平均で20万円ほど,ナメハダは10万円以上するものばかりで,マニア垂涎のヤモリです.
■タマオモリの飼育について
今日もご飯食べていっぱい遊んでます✨
— タマオさん♡ゆなroom (@Tuwb5U9IPl4mJ3g) September 9, 2022
かわい♡
おててがヒジまで埋まってますよ〜♪#メレンゲさん#ナメハダタマオヤモリ#レビスレビス#タマオヤモリ#knobtailedgecko#levislevis pic.twitter.com/u7A3FRyzap
■ツギオミカドヤモリ
参照:Wikipedia
可愛さ ★★☆☆☆
飼育の容易さ ★★★★☆
人慣れ ★★★☆☆
おすすめ度 ★★★☆☆
恐らくはヤモリ飼育の最高峰かと思います.
別名:ニューカレドニアジャイアントゲッコー
ニューカレドニア及びその周辺の島にのみ生息する固有種で最大で40cm近くまで成長するイシヤモリ科の最大種.
本種は他のトカゲの様に尾部が長く頭胴長はそこまででもないといった事はなく,尾部は短く頭胴長が大きく,そして重量もズッシリと重たいといった特徴があります.
ニューカレドニアは生き物の輸出を禁止しており,過去に研究用などで輸出された生体の子孫などがごく少数ほど市場に出回っていますが,思った以上によく見る気もします.
ヤモリの飼育を始めると必ずしも一度はその名前が挙がり,憧れる方が多いのもまた事実です.
正確は個体差が激しい印象ですが,割と荒い?というか口を開けて威嚇するものも多い印象です.
ただ,飼育に関してはまだわかっていないことも多く,繁殖に関しても不安定であるが為,非常に高価な代表種でもあります.
幼体でも20万円近くし,体色の美しい生体などは30万円近くするものもいます.
大きさや重量だけでなく,まさにヤモリの最高峰です.
いきなり本種を飼育することはおすすめしませんが,ある程度ヤモリの飼育に慣れた方が購入されるといったイメージが強い印象です.
2.ヤモリを飼育するのに必要なもの
■飼育ケージ
ヤモリの飼育に関して大きなケージは多くの種で必要ない場合が多いです.
例えば「レオパ」や「ニシアフ」といった代表種であれば45cm水槽があれば十分な広さを確保できていますし,何匹も飼育する方でしたら衣装ケースや100均のプラスチックのシューズケースを使用される方もいらっしゃいます.
初めて爬虫類を飼育される方は皆さんビックリされますが,機能性を考えるとこうした軽量のケージの方が何かと便利です.
ただ,どうしても中の生体を観察しにくいので数匹までの飼育でしたらガラスケージなどの方が観察もしやすくおすすめです.
現在日本で最も使用されているケージではやはりグラステラリウムが多いかと思います.
観音開きでメンテナンスもしやすく,側面がオールガラスで非常にスタイリッシュで見た目も良いです.
樹上棲のやもりでしたら高さのあるケージが必要です.
多頭飼育をする場合はある程度の広さが重要ですので上記より1サイズ大きいものを準備しましょう.
地表棲のヤモリでしたら高さはそこまで必要ない場合がほとんどですので高さのないケージが保温の面からも良いかと思います.
前述もしましたがプラケースなど軽量のものを使用する方も多く,そういった専用のケージもあります.
https://twitter.com/Maru79868017/status/1544642166806691840?s=20&t=8Du5IwitAPCbwmtrPfmrfg
■保温器具
現在日本で流通している多くのヤモリは熱帯性気候や乾燥した草原や砂漠などに生息しているものが多くを占めます.
基本的に冬期に保温は必須事項です.
例えばレオパなどの乾燥した環境に生息しているものは,明確に雨季と乾季に分かれ乾季に休眠するものがほとんどです.
繁殖をする場合,この休眠いわゆるクーリングが非常に重要になってきますし,長寿にもクーリングは必須です.
ただし,飼育を開始したその年に休眠をさせることはかなりリスクを伴いますので,まずは1年中一定の温度で加温してあげることを考えるようにしましょう.
■爬虫類の温度管理について
まず大前提としてヤモリの飼育ケージは小さいものがほとんどで,暖突や床面全体を覆うパネルヒーターなどを使用するとあっという間にオーバーヒートしてしまいます.
床面の1/3もしくは半分程度をパネルヒーターで覆ってあげる,もしくは温室を作製して暖突で温度管理する必要があります.
プラケースなどをいくつか並べて飼育している場合はナラベルトというベルト状のヒーターが使用しやすくおすすめです.
パネルヒーターは現在多くの種類が発売されていますが,私はみどり商会のピタリ適温を好んで使用しています.
各サイズが選べるのも使い勝手が良いと思っています.
■床材
基本的には何でも生体の飼育環境に合っていれば何でも構わないと思っています.
ただ注意したいところは誤飲のリスクがありますので,地表棲のものにはウッドチップなどは避けた方が無難かもしれません.
完全地表棲のもので穴を掘る習性のあるものはある程度の砂材は有効ですが,なくてもシェルターがあればそれほど強いストレスを感じているとは思えないので必須といわけではありません.
ただ,糞・尿の臭いに対しては砂材などは臭いを吸着してくれますので,有効な対策ではあります.
■爬虫類の臭い対策について
■糞・臭いとの闘い
メンテナンスのし易さから,ペットシーツやキッチンペーパーを使用している飼育者の方が多いのですが,砂漠や乾燥した草原に生息するヤモリにはサンド系の床材を使用しても良いです.
恐らく夜間に淡々と掘り続けますので寝室と同部屋の場合は夜は賑やかになりますよ.
ペットシーツやキッチンペーパーでも一生懸命ケージの隅を掘り起こそうとしていますが…
■シェルター
ショップなどでは展示のためにシェルターを除いている場合もありますが,実際に購入されて飼育をする場合は可能な限りシェルターは入れてあげてください.
「生体が見えないから」
「慣れないのではないか?」
など思われるかもしれませんが,輸送や環境の変化で思っている以上に強いストレス下に置かれていますので,安心・安全な【暗く,狭い】場所は必ず用意してあげてください.
シェルターは現在,各メーカーから様々なものが販売されていますが,最も使用されている方が多いものとしては陶器タイプのものかと思われます.
シェルター内が程よく湿度が保たれるので非常に使い勝手が良いのですが,割とカビが発生することもあるので,個人的にはこういったシンプルなものを好んで使用しています.
あとはレイアウトすると映えそうなモイストックも最近は使用されている方が多いなといった印象です.
3.まとめ
いかがでしたでしょうか.
【ペットにおすすめのヤモリ5選】
「ヤモリの飼育=レオパ」
と思われている方も多いのですが,レオパ以外にも上記に挙げた以外にも魅力的なヤモリたちはたくさんいます.
飼育方法が確立されているものからそうでないもの,依然としてWC個体が中心なものから完全にCB化に成功しているもの.
様々なヤモリが爬虫類のペット界隈を賑わせてくれています.
もちろん,飼育するには最後まで飼育する義務がありますので衝動的に購入することはおすすめ致しませんが,あまりの可愛さゆえにその気持ちもわからなくもないです…
生体との良い出会いを願っています.
人気急上昇中のハイナントカゲモドキもご紹介させていただきます。
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう