【51Base】です.
【爬虫類飼育に必要な餌代について】
ペットを飼育する際に必ず必要となるものは
□糞の処理
□飼育スペースの確保
□エサ
今までに糞や臭い対策,爬虫類ケージの選び方や自作ケージについてはまとめてきました.
■爬虫類の臭い対策
■爬虫類ケージの選び方
ここ数年は爬虫類飼育者も徐々に増えてきているようで,私のTwitterアカウントにDMで餌代についての質問がいくつか届いております.
ですので今回は爬虫類を飼育するうえで必要な餌代を
・モニター
・パイソン,ボア
・ナミヘビ
・レオパ,ニシアフ
と絞ってまとめていきたいと思います.
*あくまで私が実際に飼育している生体の情報を中心にまとめています.一概に全ての生体でそうとは限りませんので,あくまで一つの参考としていただければ幸いです.
【内容】
1.爬虫類の餌代
■モニター
■パイソン・ボア
■ナミヘビ
■レオパ・ニシアフ
2.エサの手配・購入先
3.まとめ
1.爬虫類の餌代
■モニター
まずはモニターから見ていきましょう.
大型となる本種は餌代も非常にかかりそうなイメージですが,割と粗食ですので思っているほどはかからりません.
エサ | |
幼体時 | コオロギ・デュビア |
鶏のササミ・ハツ・肝 | |
小魚 | |
げっ歯類(ピンクマウス-ホッパーマウス),ヒナウズラ |
エサ | |
成体時 | デュビア(成体),クロコオロギ |
鶏のササミ・ハツ・肝・手羽元・手羽端 | |
ワカサギ・鮎・ニジマス(海水魚は可能な限り避ける) | |
リタイアマウス・ラット・親ウズラ・ヒヨコ |
幼体時は毎日もしくは2日に1回くらいの頻度で昆虫をメインに与えますので
1day=コオロギorデュビア×10匹=100-200円
1month=コオロギorデュビア×300匹=3000-6000円
コオロギ=イエコ(1匹10-20円)
デュビア=幼体(1匹10-20円)
かなり皮算用です.そもそも30日間毎日昆虫食というわけでもないですが,わかりやすいようにこのようにしてみました.
コオロギやデュビアの価格はショップなどによってかなりばらつきがありますが,概ね総合ペットショップが最も高く,オークションなどで大量に購入する方が最も安いです.
ここから更に
鶏のササミ・ハツ・肝=1パック200₋300円×3
げっ歯類=週1回,4匹(80₋150円)=320₋600円
小魚500g(雑魚)=700₋1000円
ササミやハツなどを1パック購入して小分けに冷凍しておけば幼体であれば1カ月は十分持ちます.
マウスに関しては幼体時は割と与えても大丈夫なので週1回くらい(少し多いかも)で計算しています.
小魚(雑魚)はワカサギが多く販売されていますが,概ね1kgか500gでの販売が多いので一度買っておけば2-3カ月は持ちます.(熱帯魚屋さんの方が安いかと思います)
ある程度エサを揃える月だけで考えると8500円程ですが,ある程度の鶏肉や小魚を購入しておけば概ね4-5000円程度で済むかと思いますが,あくまで皮算用ですので個人的には3000円くらいで十分抑えられるかとは思っています.
■パイソン・ボア
パイソン・ボアについては,エサの頻度自体は非常に少なく,特に成体となると2週もしくは月1回程度になりますので非常に管理は楽かと思っています.
頻度 | |
幼体時 | 3日に1回(ファジー・ホッパーマウス) |
亜成体時 | 5日に1回(アダルトマウス・ラットS,M) |
成体時 | 2週に1回(アダルトラット・ウサギなど) |
幼体時
1month=ファジーorホッパー×約10匹=900₋1500円
ファジーマウス:90₋120円
ホッパーマウス:100₋150円
亜成体時
1month=アダルトマウスorラットS,M×約6匹=900₋3000円
アダルトマウス:150₋200円
リタイアマウス:160₋250円
ラットSサイズ :330₋450円
ラットMサイズ:400₋500円
成体時
1month=アダルトラット・ウサギ・豚×約2匹=1600₋4000円
アダルトラット:800₋1200円
ウサギ :1000₋2000円
ボア,パイソンにしてもサイズによって呑めるサイズは変わってくることと,同じエサでも販売元によっては価格に大きく開きがありますので,少し金額の幅が広くはなっていますが,概ね毎月の餌代は上記の通です.
ただし,脱皮前などで給餌ができない場合もありますので実際にはもう少し餌代は抑えれるかと思います.
私は1カ月分を概ねまとめて購入しています.
■ナミヘビ
ナミヘビもボア・パイソンと同様ではございますが,パイソンよりも消化が早く不消化便のような便を出しますので,給餌の頻度はパイソンよりも多くなりがちです.
頻度 | |
幼体時 | 2-3日に1回(ピンクマウスなど) |
成体時(小型種) | 3-4日に1回(ポッパー・アダルトマウスSなど) |
成体時(小型種) | 1週間に1回(リタイアマウス・ラットなど) |
ナミヘビ科のヘビ達はパイソン科のものよりも口を大きく開けませんので,パイソンと同様のサイズに同様のエサを与えると呑めない可能性もあります.
ですので,大きなエサを一つというより,小さなエサを多く…といった飼育方法になるかと思います.
幼体時
1month=ピンクマウスL×約15匹=900₋1350円
ピンクマウス:60₋90円
成体時(小型種)
1month=ホッパー・アダルトマウス×約10匹=900₋1500円 or 1500₋2000
ホッパーマウス:90-150円
アダルトマウス:150₋200円
成体時(大型種)
1month=リタイアマウス・ラットS×約4匹=720₋1800円
リタイアマウス :180₋230円
アダルトラットS:330₋450円
ナミヘビに関しては小型のコーンスネークや中型のブルスネーク,大型のクリボーやナンダ,インディゴスネークでは成体時に食べるサイズは違いますが,いずれも頻度はパイソンよりも多いです.
エサの価格はパイソンよりは抑えられますが,頻度が多く割と餌代はかかります.
ですが,やはり1匹1匹の餌代はそこまででもありません…が,ナミヘビの場合もパイソンの場合も1匹だけでなく何匹も飼育されるかたも多いので,増えればその分餌代はかかります.
■レオパ・ニシアフ
レオパやニシアフについては基本的にコオロギやデュビアを中心とした昆虫食にプラスで人工飼料を与えることが多いかと思います.
もちろん人工飼料だけでの飼育も可能ですが,急に全く興味を示さなくなるものもいますので絶対に虫はダメという方も覚悟は必要かもしれません.
頻度 | |
幼体時 | 毎日(Sサイズ×1₋2,人工飼料) |
成体時 | 3日に1回(Mサイズ×2₋3,人工飼料) |
人工飼料 | レオパゲル・ブレンドフード |
与えるエサを昆虫に限定して考えてみようかと思います.
幼体時
1month=コオロギorデュビアSS-S×約30₋60匹=150₋900円
(コオロギ=150₋300円)
(デュビア=300₋900円)
コオロギS:5₋10円
デュビアS:10₋15円
成体時
1month=コオロギorデュビアM×約20-30匹=300-900円
(コオロギ=300-600円)
(デュビア=300-900円)
コオロギM:15-20円
デュビアM:15-30円
単体で見るとレオパ,ニシアフは非常にコスパの良い(失礼な言い方ですが)ペットかと思われます.
また,コオロギやデュビアもヤフオクなどで大量に購入しておけばその分単価も下がりますのでストックしておくのも一つの手かと思います.
ただし,コオロギは臭いと共食いの問題もありますので,長期にストックするならデュビアがおススメです.
ここに人工飼料を織り交ぜていくともう少しエサ代は抑えられるかもしれません.
(エサ代を掛けていっぱい与えれば良いというものではないので注意してください.むしろ少し質素なくらいが良いです)
2.エサの手配・購入先
皆さんエサはどこで購入されているのでしょうか?
□総合ペットショップ
どこにでもあるペットショップでも最近ではコオロギはだいたいどのお店でも.デュビアは爬虫類を取り扱っているお店では五分五分くらいで置いてあります.
ただし,多くの従業員を雇用しているのでその分価格は高めとなります.
しかし,決済手段が豊富であったり,梱包がしっかりしているなど購入のしやすさはあります.
私も間に合わない時は近所のペットショップでデュビアのセットを購入しています.
□爬虫類専門店
都心や大阪,名古屋,福岡など比較的大きな都市には必ず爬虫類の専門店はあります.
そこではほぼ100%コオロギ,デュビアが販売されていますし,専門のスタッフから様々な情報も仕入れることが出来ますので,近所にあれば絶対におすすめです.
価格も良心的なところも多く,デュビアのばら売りなども重宝するかと思います.
ただ,問題点があるとすれば,新しく入荷した生体などを常に見てしまうので誘惑が多く,どんどん新しい生体を購入してしまうことも…
□ECサイト
amazonや楽天,ヤフーショッピングなどです.
一番のメリットは大手のサイトであるため安心感があること,またポイントが使用できるところでしょうか.
ただし,思っている以上に高価なことと,プラスで送料がかかることがほとんどですので,総合ペットショップよりも割高となることがほとんどです.
逆にサイバークリケットなど独自のECサイトを持っている販売業者などは比較的安価で10000円以上の買い物で送料が無料になったりなどします.
□オークション
ヤフーオークションにも多くのデュビアが販売されており,個人で繁殖されている方なども多く出品されていますので,価格には幅がありますが,時折非常に安く出品されることもあります.
ただし,ほとんどの出品は100匹-1000匹単位の大量購入がメインですので,ある程度のまとめ買いが必要です.
ただし,大量に購入すればそのぶん単価も抑えられますのでお得はお得ですが,しっかりストックする必要もありますので,その辺りには十分留意しましょう.
3.まとめ
いかがでしたでしょうか.
【爬虫類飼育に必要な餌代について】
代表的なボア・パイソン,モニター,レオパ・ニシアフを中心にまとめてきましたが,やはり犬や猫のような愛玩動物と比較して爬虫類のエサ代は抑えられているようです.
もともと恒温動物と比較して変温動物はエコな生き物ですので,そのぶんエネルギーも必要とせず,エサ代も抑えられます.
ただし,だからと言ってお金がかからないわけではなく,恒温動物とは違い,温度管理は非常に厳密に行う必要がありますので,エサ以外の面では非常に気を使うかと思います.
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう