【51Base】です.
以前から発生していた爬虫類部屋のダニ…
5月からその戦いが始まり,現在は4カ月を超えました.
■爬虫類のダニについて
我が家の生体の床材はヘビは全てペットシーツで,モニターはフロアマットですので,爆発的にダニが増殖するということはありませんが,なかなか全滅させることはできずに,3週間に1回くらいは4-5匹ほど吸血後のダニを発見することも…
以前まではスネークレスキューを中心にダニの駆除を行っていましたが,このスネークレスキューはどうも廃盤となるようで,駆除のための有効な手段が1つ失われてしまいました.
ですので,あまり良い記憶はなかったのですが,久しぶりにフロントラインを使ってダニを殲滅することとしましたので,その小経験をまとめましたので何かの参考になりましたら幸いです.
*あくまで個人的な使用経験を基に記事をまとめています.フロントラインは爬虫類の使用は想定されていませんので,使用に関しては自己責任にてお願い致します.
【内容】
1.フロントラインとは?
2.実際の使用について
■下準備~清掃~
■生体の移動
■フロントラインの準備・使用
■隔離
■換気・ケージの清掃
■ケージに戻す
3.まとめ
1.フロントラインとは?
フロントラインとは,犬・猫用のノミ・マダニ駆除剤で,即効性と持続性に優れ,多くの動物病院で取り入れられています.
ノミの成虫が産卵するまでに要する時間は、24~48時間。フロントラインは、投与後24時間以内に寄生するノミをほぼ100%駆除します。この即効性でほとんどのノミ成虫を産卵前に駆除できるから、フロントラインはノミのライフサイクルを遮断し、定期的に継続して使用すれば家庭環境中のノミを清浄化できるのです。また、犬だけでなく猫にも寄生することが知られるマダニに対しても、効果が約1ヵ月持続。再寄生したマダニを約48時間以内にほとんど駆除し、マダニ媒介性疾患の危険性を低減します。さらに、シャンプーや水浴の影響はほとんどありません。もちろん、主成分はノミやマダニのみに強く作用し、犬や猫、人間にはやさしいから安全です。即効性・持続性・安全性、そのすべてにおいて信頼できるフロントライン。世界中の獣医師やペットオーナーから高く評価されているのは、そのためです。
本製品は主に犬・猫用に開発されており,爬虫類での使用は前提とされていませんが,これまでに多くの先駆者の方々が実際に使用されてきました.
過去に私も使用したことはありますが,幼蛇の死亡例もありましたので可能な限り使用は避けてはいました.*バポナは使用経験なし
今回は5月から発生していたダニの殲滅がどうも進展しませんでしたので,強力なフロントラインを使用するに至りました.
本製品の一番の特徴は薬剤の効果が持続するところで,吸血しているダニを駆除してもペットシーツやケージの隙間などで繁殖した小さなダニまではどうしても駆除しきれず,大量発生はしないもいつまでも1-2週に数匹単位で発生している様な状態でした.
ノミが産卵するのは、動物に寄生してから24・8時間後と言われています。フロントライン・スプレーは、有効成分<フィプロニル>が、ペットの皮膚表面の皮脂の層に広がり動物に寄生するノミを24時間以内にほとんど駆除しますので、ノミに卵を産ませません。これが成虫を即効的に駆除できる薬の、大きなメリットです。また、マダニは吸血後48時間以降に病原体媒介の危険性が高まると言われていますが、フロントライン・スプレーなら48時間以内に寄生しているマダニのほとんどを駆除できるので、マダニ媒介性疾患の危険性が低減します。
2.実際の使用について
■下準備~清掃~
まずは使用する前にケージを全て清掃し,ペットシーツに付着していると思われるダニを全て除去します.
いつも以上に徹底的に清掃します.
■爬虫類のメンテナンスについて
上部も同様に除菌・清掃です.
きれいさっぱりしたので,ケージ回りも全て清掃しておきます.
本当は室外に出して行いたいのですが,一人の力にも限界がありますので…
特にフローリングもしっかり拭き上げ,掃除機にて吸い上げます.
■生体の移動
次に生体を移動ですが,清掃前にプラケースや衣装ケース,使用していないケージに移動させています.
玄関前が大変なことに…
モニターは浴室で待機です.(もちろん使用後は浴槽内と排水溝は徹底的に清掃です)
エメツリは使用していないケージに……壁ドンしていました(笑)
フロントラインを使用後は通気性の良いケージに入れた方が良いので,一時的に保管する容器は可能な限り通気性の良いものにした方が良いです.
部屋がすっきりしました.
■フロントラインの準備・使用
次にフロントラインを出しておきます.
犬や猫にはそのままスプレーしますが,アルコール臭が強力ですし,頭部に噴射してしまったり直接吸引してしまうなどすると爬虫類にとっては毒ですので,ペーパーに一度噴射して少しアルコールを飛ばして,そのまま生体に直接塗りつけていきます.
皮下を浸透するのでそこまで塗りたくる必要はないようですので,あくまでサラッと塗る程度で良いです.
上記のメス個体はある程度握ってやれば自分からスルスルと進んでくれるので楽です.
オスは絡まりに来ました…
大きめの生体には2回に分けて行います.
表面に薬剤が付着し,わずかに光沢がでます.
ある程度大きい方が簡単です.
■隔離
再度隔離します.
いつもでしたら上記の様に小さいプラケースや衣装ケースに入れますが,より通気性を持たせるために今回は洗濯ネットに入れています.
現状問題なさそう.
アルコールによる神経障害の様な症状が出る場合もあると聞きますので,しばらく観察しましょう.
私の友人は小さなプラケースに押し込んで置き,その後頭を捻じったりするジャガーの神経障害の様な症状を呈していたと伝え聞いていますが,実際には見たことがないのでなんとも言えません.
10分ほど観察していましたが,どうもないようです.
そうこうしていたらダニが落ちてきました…
■換気・ケージの清掃
改めて再度ケージ内を清掃しますが,フロントラインを付けたペーパーでよく床面を拭き上げておきます.
しばらく放置してサーキュレーターで換気したのち,再度拭き上げていきます.
これをすべてのケージに行い,ガラスレールなども同様に念入りにします.
もちろん,部屋全体もしっかり換気します.
拭き上げが全て終わって1時間ほど換気し,ペットシーツを敷いていきます.
■ケージに戻す
しっかりとアルコールの臭いがなくなったことを確認の上で新しいペットシーツを敷き,生体を戻していきます.
玄関先は26℃程でしたが,数時間慣れない環境にいたためか,イソイソとシェルターに隠れるか縮まってしまうました.
本日の作業は以上です.
あとはしばらくケージ内にダニが落ちる,もしくはペットシーツ上でアタフタしているようなところを見るかと思いますので,その都度除去していきましょう.
水容器内にもよくいます…(黒い点は全部ダニ)
それでも,生き残りがいることも多々ありますので,この作業を数カ月に1回くらいは繰り返す必要はあるかとは思います.
3.まとめ
いかがでしたでしょうか.
フロントラインは実に数年ぶりに使用しましたが,スネークレスキューほどではなくとも非常に使用方法はシンプルで重宝するかと思います.
ただし,犬猫用のであることが大前提ですので,使用に関しては自己責任にてよろしくお願い致します.
**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう