1528722758215



長州クリプター(@Twitter)です.



オーストラリアの帝王


オリーブパイソン




私は子供の頃から爬虫類が大好きで様々な爬虫類を飼育してきました.その中でもオリーブパイソンとベーレンパイソンはまさに許可なしで飼育できるニシキヘビの中ではまさに至高の存在だと思っています.
(特定は飼育経験がありません) 







  【目次】


    1.オリーブパイソンとは
      ■分類
      ■生息
      ■大きさ

    2.飼育環境
      ■飼育ケージ
      ■温度
      ■湿度
      ■紫外線

    3.エサ
      ■幼体時~ヤング
      ■亜成体~成体

    4.オリーブパイソンを飼うこと
      ■メリット
      ■デメリット

    5.まとめ





1.オリーブパイソンとは


■分類


爬虫網有隣目ニシキヘビ科リアシス属


学名:Liasis Olivaceous
英名:Olive python
和名:オリーブパイソン オリーブニシキヘビ


このリアシス(Liasis)という属はいわゆるオセアニアニシキヘビ属で,主としてオーストラリアに生息するニシキヘビを言います.
(あくまで主として)


オリーブパイソンはオーストラリアでは2番目に大きなヘビでもあります.
(1番はScrub Python=特定指定)



Liasis属には


・オリーブパイソン

・ウォーターパイソン

・マクロットパイソン

・サヴパイソン




の4種類しかおらず,総じて頭部が細くスリムな体型をしています.


1000570



■生息


オーストラリアの北西部の森林地帯や川辺に生息しています.


主にはクイーンズアイランド・ノーザンテリトリーで基亜種が生息しています.

220px-Olive_Python


そのうち西オーストラリア州に生息している種はピルバラオリーブパイソン(Liasis Olivaceous Barroni)と呼ばれ別亜種とされています.


オーストラリアはその大陸形態から固有種が数多く生息し,世界的にも珍しい有袋類の楽園でもあります.

そのため生き物の輸出は厳しく取り締まりがされており,日本へ入荷する個体はほとんどがアメリカやドイツなどで繁殖された個体です.



■大きさ


平均全長:2.5メートル~3メートル


最大全長:4メートル以上


IMG_20180909_230735


日本で許可なしで飼育できる最大サイズのニシキヘビの一種であることは確かです.


ですが,頭部を含めて全体的にスリムな体型をしているため,特定指定のアミメニシキヘビなどの同サイズと比較してもかなり小さく見えるかもしれません.

(大きいため危険であることに変わりありません)






2.飼育環境


1000566
(下段の木製ケージにて飼育中)


飼育ケージ


最終的に4m以上で飼育下であっても3m程度は容易に達します.


そのため比較的大きなケージが必要となりますが,とぐろを巻いた状態で4匹程度が入れる大きさのケージを基本として考えられればいいかと思います.


オリーブパイソンに限らずヘビの飼育に関して最も大切なことは脱走させないことです.


脱走されたヘビは大げさかもしれませんが,ほぼ100%見つけられません.
(よほどの大型個体は除く)








基本的に高さはそこまで必要ないです.


どちらかと言えば
幅と奥行きが大切です.


なぜかというと,ヘビが飛んできて(噛みついてくる)ケージにぶつかったとしてもガラスが割れることはまずないでしょう.


ですが,とぐろを巻いた状態でいっぱいいっぱいのケージであれば,恐らく圧だけで枠ごと外れます.




幼体時などはこういったスネークラックでの飼育も可能です







個人的には飼育ケージもシンプルかつオシャレにレイアウトしたいですけどね.




また以外に砂漠の乾燥系のパイソンと思われがちですが,彼らは泳ぎがとても得意で水中での狩りも行うと言われています.


海外では全身が入れる水容器は必須とされています.




■温度


オーストラリアは内陸部に行けば行くほど高温地帯で過酷な環境になります.


本種が生息するのはノーザンテリトリーの北部にあたり,北部は熱帯性気候の地域です.
(南部は砂漠性気候)


220px-Olive_Python
平均気温

ダーウィン:25℃~32℃


雨季(11月~4月)

 最高気温:32℃前後
 最低気温:25℃前後


乾季(5月~10月)

 最高気温:32℃前後
 最低気温:20℃前後
  *冬に当たる6.7.8月は20℃を下回る



夏場は12時間程度のバスキングスポットを用意し,冬場は8時間程度に時間を短縮して夜間は少し温度を下げる程度で構わないと思います.


海外のBreedingにおいても大切なことは「寒さ」であるとされています.ですがそれは風邪や肺炎をもたらすもろ刃の剣ともされていますので,20℃は下回らない方がいいのではないかと思います.


1000569


■湿度


ダーウィン
 
 雨季:80%前後
 乾季:60%前後

ノーザンテリトリーの北部に位置するダーウィンは雨季と乾季の気候がはっきりと分かれており,乾季に当たる時期は湿度は日本は夏なので,湿度管理はそこまで気にする必要はないでしょう.
(暖房器具などでケージ内は多少湿度が落ちる.)


問題は日本での冬です=雨季


この時期においては湿度管理は厳密にし,しっかりと加湿してあげる必要がありそうです.

ただ,WC個体の入荷はまずなくほとんどがCB個体ですのでどこまで再現するかということになりますが,生息地域に合わせた進化を遂げているはずなので,繁殖を狙わずとも生息環境は再現した方がいいでしょう.




■紫外線


日本ではほとんど情報がありません.


ですがオリーブパイソンはアメリカでは割とポピュラーな人気種で繁殖も積極的に行われています.


やはりUVに対するエビデンスは乏しいようで,必要ないからといって生体に害を与えることはないといった意見が多数であることは確かです.
(ダイヤモンドパイソンは必要といった意見が多い)



Victrian Herpetlogical Societyでは日中は太陽光のもとでバスキングを行いその体温を保つためにシェルターなどに籠る傾向にあるとされているため,個人的には紫外線は必要なものではないかと考えています.
(実際には紫外線を使用せずに繁殖させているブリーダーが多くいますが)




このあたりは設備投資やケージなどから考慮してください.





3.エサ


現地ではげっ歯類だけでなく,ワラビーやコウモリ,モニターやワニなどなんでも捕食しています.


また先ほども書きましたが泳ぎが得意で水中から獲物を待ち伏せることもあるとのことです.



■幼体時~ヤング


基本的にはマウスかラットで構わないでしょう.


幼体時には2~3日でヤングサイズでは5日に1回程度で良いと思います.


頭部が小さいわりにかなり大きなサイズを食べることができるので,可能であれば最初からラットでもいいと思います.




■亜成体~成体


2メートルを超えてくると肥満に注意する必要があります.


2週間にサイズに応じたラットを与える程度にし,肥満を防ぎます.


最終的にはラットでなく冷凍モルモットなども必要になるかもしれません.


日本でも海外でも捕食に関して非常に積極的であるという見解は同じようで,どうしても大量に上げてしまいがちですが,飼育下での肥満は早死にしますので注意が必要です.





4.オリーブパイソンを飼うこと



■メリット

・最高峰のヘビの一種である

・頭部が細く精悍な顔つき

・エサをよく食べ拒食がない(少ない)

・総じて大人しい(幼体時は別)



■デメリット

・大型種である

・エサの確保

・飼育スペースを取る

・情報が少ない



まずメリットに関しては,やはりニシキヘビの中でも最高峰の一種ではないでしょうか?


特定を除けば許可なしで飼育できる最大種の一角ですし,ベーレンパイソンに勝るとも劣らない手触りなどもへびの概念を変えてしまうかもしれません.



また本種は幼体時は比較的臆病?な性格ですが,成体になるにつれ温和で物怖しないようになります.



逆にデメリットとしてはやはり大型となりますので,飼育スペースの問題,保温の問題,エサの問題など出てくると思いますので,ここはよく検討するべきかと思います.
(海外では1800*900*1200のケージで飼育されることが多いようです)



また情報が少ないです.なので私も主にはアメリカのコミュニティに潜入(笑)して情報を探っています.


繁殖については共通の見解が出ているようで,この辺りは自分自身もチャレンジしたいですね.




5.まとめ



いかがでしたでしょうか.


日本ではまだまだ知名度の低いオリーブパイソンですが,その精悍な顔つきと大人しい性格,そして何より大きくなる.


とても魅力的なペットスネークだと私は思っています.






こちらの記事も合わせてどうぞ↓↓↓






*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう