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長州クリプターです.



「小さな恐竜 ドワーフモニター」




小さくてカッコいい...日本の住宅環境にも優しく飼育の敷居が比較的低いと言われるドワーフモニター.


その手軽さ(?)から飼育を始める方も多いのではないでしょうか?


ですが,飼育してみると思ってたのと違うと思われる事もあるかもしれません.



・エサを食べない

・飼育者を見ると大暴れで逃げようとする

・シェルターに引きこもり 
など



想像していたモニターと今目の前にいるモニターとの乖離に戸惑うことも多々あります.


今回はそんなドワーフモニター達の魅力と飼育方法・飼育環境などをまとめていきます.






  【目次】

     1.ドワーフモニターとは

      ■種類と大きさ

       ・チモールモニター
       ・ピーコックモニター
       ・シミリスモニター

  
     2.飼育・飼育環境

      ■飼育ケージ
      ■温度・湿度
      ■紫外線
      ■シェルター
      ■水容器


     3.エサ
 
      ■幼体時
      ■成体時

     4.慣れるのか?

      5.まとめ




1.ドワーフモニターとは



 ■種類と大きさ


ドワーフモニターとはオオトカゲ科ヒメオオトカゲ亜属に分類されるオオトカゲの仲間です.


オオトカゲの中で小型な本種ですが,その種類は多様で様々な地域に生息しています.


もともとはVaranus timorensisを基準とした地域個体群とされていた種類も多くいましたが最近は分類上の帰属ははっきりとしてきたようです.



主にインドネシアの島々に生息するドワーフモニターの代表種たちです.


  ・チモールモニター

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  ・ピーコックモニター


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  ・シミリスモニター


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個人的にはピーコックモニターとチモールモニターの区別がつかない時もあります.


多くはピーコックモニターの方が黄色味が強いのでわかりやすくはあります.シミリスモニターは白みがかっており非常に目立ちますし,どこか気品のある佇まいですね.

「varanus similis care」の画像検索結果

この3種のドワーフモニターは総じて臆病で警戒心が強い個体が多いです.



積極的に噛んでくるものは少ないですが,ほとんどの個体でケージ内をバタバタと逃げ回ります.


もう一点としては樹上棲が強い傾向にあります.


小型の本種としては天敵の多い地上や水場は避け,天敵の少ない樹上での生活を選んだのかもしれません.






2.飼育・飼育環境


 ■飼育ケージ


本種は最大でも60cm程度までしか成長しません.60cmといっても半分以上は尻尾ですし,スリムな体型なので思っている以上に小型です.


樹上性の傾向がありますが,小型の本種は市販のケージの高さでも十分です.


最終的なサイズも60cmのケージもしくは90cmのケージがあれば十分です.











 
■温度・湿度


チモール・ピーコック・シミリスモニターについてはインドネシアの熱帯性気候に生息しているため温度・湿度共に高温多湿な環境が望ましいです.



ケージ内温度:28℃

ホットスポット:35~40℃

夜間温度:26℃




熱帯雨林は夜間も熱が籠りやすいので気温は下がりにくい傾向にあります.


25℃以下はすぐには生体に影響は出ないかもしれませんが,徐々に体調を崩したり,病気になったりしますので,基本的には25℃以下にしないと思っていいです.


これは多くのモニターに言えることです.


湿度については本種は意外にと多湿が嫌いな印象を受けます.


個体差によるのかもしれませんが,以前飼育していた個体は湿度が最も高く,安心できるシェルターではなく,最も湿度が低く風通しのいいケージ上部にて常に眠っていました.


インターネットでもそのような傾向を示す個体を見たこともありますので,ある程度は生体に選ばせてあげるようにして良いと思います.





 ■紫外線


基本的に昼行性のトカゲに紫外線は必須です.


詳しくは過去記事にてまとめておりますのでご参照ください.




赤道付近の熱帯性気候に生息してる彼らは比較的強い紫外線を浴びている為,飼育下でも必ず準備しましょう.


電球タイプは紫外線量が少ない結果が出ていますのでセルフバラスト水銀灯もしくはメタハラの使用をおすすめします.












 
■シェルター


広すぎるケージにいくつものシェルターを入れてしまうのはあまりおすすめしませんが,少なくとも1つはあった方が生体が落ち着くためよいかと思います.


私は最終的にはなくても良いと思っていますが,飼育初期は少なくともあった方がいいでしょう.


バスキング&シェルター M
ビバリアレップカルジャパン














 ■水容器


比較的本種は水性が弱い傾向にあると思います.


水容器に浸かっている所を飼育時もショップなどでもあまり見かけません.


ですので本種においてはあまり大きな水容器を用意するよりも小さな水入れ程度でもよいかもしれません.


チモールモニターを温浴させたことはないのですが,フトアゴやバナスパの様に嫌がるといった話も聞いたことがあります.




3.エサ
 

 ■幼体時


基本的には無脊椎動物,つまり昆虫がメインになります.時折刻んだピンクマウスなどを与えても良いのですが,そのほとんどはコオロギやデュビアで事足ります.








 
■成体時


成体時も同様にサイズアップしたコオロギ,デュビアで大丈夫です.


量もその他のモニターに比べるとそこまで多くなくてもいいですので管理は楽かもしれませんが,時々ササミやハツ,マウスやひな鶉などを与えてもいいです.









4.慣れるのか?


本種は小型種であるがために比較的臆病な性格をしたものが多い傾向にあります.


慣れるには慣れますが,SNSなどで見られるようなべた慣れになるかと言われれば正直難しいような気もします.


ここはいかに生体に対して「愛情」ではなく「時間」を掛けられるかに尽きるでしょう.


全く慣れないわけではありませんが,「そのうち慣れる」は難しいと個人的には思っています.




5.まとめ


いかがでいしたでしょうか.


「小さな恐竜 ドワーフモニター」についてまとめました.


小さい体からは想像もつかないほどの力を持っていますし,小さくともモニターなのでスマートなフォルムをしており非常にカッコいい.


始めはバタバタ・食べないなど苦労も多い生体かもしれませんが,飼育規模はコンパクトに収まるためハードルは低いのではとも思います(ドワーフモニターの飼育が簡単というわけではありません)


本記事では主にインドネシアのドワーフモニターについてまとめました.


リッジテールモニターやキンバリーロックモニターなど乾燥地帯に生息する種についてはいずれまとめられればと考えています.




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*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう