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ー オオトカゲ・モニターの飼育・飼育環境に必要なもの ー



長州クリプターです.



今回はオオトカゲ(以下,モニター)の飼育環境を整えていくうえで必要な器具を中心にまとめていきたいと思います.


モニターといってもその生息環境は種類によって違いますが,今回は市場に出回ることの多い


ネシアンモニター(主に東南アジア近辺に生息)に焦点を当てて書いていこうと思います.








    【目次】

    1.飼育ケージ
      ■地表棲モニター
      ■半樹上棲~樹上棲モニター

    2.温度管理
      ■ホットスポット
      ■ケージ全体の温度管理

    3.紫外線
      ■なぜ紫外線が必要か

    4.湿度

    5.まとめ






1.飼育ケージ


■地表棲モニター


・サルバトールモニター(ミズオオトカゲ)亜種全般


 補足:カミンギーモニターの飼育・飼育環境
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・グールドモニター など




地表棲モニターの生息環境は水辺や岩場などが多く,バスキングは岩の上やちょっとした倒木の上

などで行います.

ですので,バスキングするホットスポットには大きめの木などをレイアウトします.



石などはモニターが無理やり移動させたりしますので,ガラスにぶつかったりするとガラスケージが

割れてしまうリスクもありますので控えたほうがいいでしょう.

(ある程度大きなものであれば可)



トップテラ 爬虫類飼育ケージ TOP-120×45×60

トップクリエイト
















エサを求めて地表を歩き回るため,ある程度の床面積は必要になりますので,終生飼育には120㎝の

特大既製ケージがもしくは自作ケージを用意したほうがいいでしょう.




補足:爬虫類の飼育ケージについて~既製品VS自作ケージ

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■半樹上棲~樹上棲モニター



・マングローブモニター亜種
  ・マングローブモニター
  ・カールシュミットモニター
  ・ブルーテールモニター
  ・イエローヘッドモニター など


・Hapturosaurus亜種(ツリーモニター)
  ・エメラルドツリーモニター
  ・コバルトツリーモニター
  ・ブラックツリーモニター
  ・トリカラーツリーモニター など

 


樹上棲モニターたちは主に熱帯雨林の生い茂った樹の上で生活しています.

天敵から身を守るために樹の上に生活圏を移行した動物たちはたくさんいます.彼らもその一種です.

樹上をまるで忍者のごとくスルスルと移動する為,地表棲モニターと比較しても非常にスリムです.



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全長も


90cm~150cm程度



まで成長しますが,非常にスリムで全長の2/3程は尻尾ですので1M超えのサイズでも十分手に負える

サイズだと思います.




飼育ケージは地表棲モニターと比べて床面積はそこまで必要なく,上下運動が主になりますので

上に広いケージが必要になります.






幼体時は上記のような高さのある既製品ケージで全く問題ないと思いますが



大型のコバルトツリーモニターの成体サイズは自作ケージかこちらの温室改良して利用した方がいいかもしれません.










2.温度管理


■ホットスポット

ホットスポットとはケージ内で局所的に温度を高くし,爬虫類の体温上昇を促す場所のことです.

爬虫類は変温動物で私たちのように自分自身で体温をあげたりすることができません.



活動・消化などの熱量を必要とする際には必ず外部環境に左右されますので,温度管理は厳密に行うようにしましょう.






ホットスポット直下は倒木や大きめのレンガなどを置くようにし,腹部も加温できるようにしてください.


給餌後は必ずホットスポット下でバスキングを行います.

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消化にはエネルギーを使用しますので,変温動物である彼らは外部から体内を温め食べ物の消化を促さなければなりません.




■ケージ全体の温度管理



モニターの多くは熱帯地方に生息しています.熱帯地方の平均気温は27-30℃で日本の冬場などは彼らにとっては死活問題です.



年間通してケージ内は最低気温を23-25℃程度は確保する必要があります.


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そして腹部を温めることが消化を促進し,消化不全の予防に非常に重要ですので腹部を温める為に,

ケージ内にはホットスポットだけでなく床面ヒーターも必ず設置しましょう.





また,ケージ全体の温度管理は暖突が省エネで生体が火傷する心配もなく見た目的にもすっきりしておすすめです.


大型個体などは電気代もネック










3.紫外線


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■なぜ紫外線が必要か


簡単に紫外線についてですが,



UVA:315~380nm
 ・脱皮促進・活動性,食欲促進効果

UVB:280~315nm
 ・ビタミンD生成・カルシウム代謝



UVC:200~280nm
 ・通常地表には到達しない(オゾン層を透過しない),有害






このうち特に大切なものはUVAとBで,UVAは太陽光だけでなく蛍光灯や窓ガラス越しの太陽光からも

照射は可能ですが,UVBは窓ガラスを透過しないため屋外で日光浴(バスキング)させるか人工的に照射する必要があります.


よく「骨の生成に寄与する」と言われますが,大切なことは


ビタミンD3の生成 です.


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このビタミンD3(以下,VD3)は私たち人間にも非常に重要な役割を持っており,カルシウムは小腸で吸収され,血中から骨へ吸収されるのですが,この時VD3が必要になります.


このVD3は私たちも太陽光を浴びることによって皮膚より身体に必要なVD3を生成しています.



またこの紫外線不足が慢性的に続くと脱皮不全やくる病といった病を患いますので,必ず紫外線の照射は行うようにしましょう.





半年~1年に1回の交換が必要です.





4.湿度




次に湿度ですが,モニターの多くが生息する東南アジアは赤道直下の熱帯地方です.

そして多くのモニターは熱帯雨林に生息しています.

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砂漠などと比べ,木々が生い茂っている熱帯雨林は湿度が高く熱もこもりやすい環境です.

ですので常に湿度は70~80%をキープするようにしましょう.





ヒートランプや暖突などで保温していますので簡単に湿度は下がりますので,こまめな霧吹きや大きめ

の水入れ,床材をしっかりと湿らせるなど対策を常にとるようにしましょう.


補足:爬虫類飼育のすすめ

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5.まとめ



いかがでしたでしょうか.

モニターと言っても個体差も大きく飼育環境も異なりますが,概ね本記事のような飼育環境を整える

ことができれば,モニターにとっても飼育者にとっても素晴らしい爬虫類ライフを過ごすことができる

のではないでしょうか?




*生き物を飼育することは命を預かることです.
 その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.
 飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう