1528683138274



長州クリプターです.



今回はトゲオイグアナの飼育・飼育環境についてまとめていきたいと思います.



トゲオイグアナの仲間たちは主に中南米に生息していますので,飼育環境はほとんど同じかと思いますが,今回は私自身が飼育経験のある


メキシカンスパイニーテールトゲオイグアナ(クシトゲオイグアナ・バナナスパイニートゲオイグアナ)


について書いていきたいと思います.

*バナナスパイニートゲオイグアナは厳密にはクシトゲオイグアナになります. 







   【目次】

   1.トゲオイグアナとは
     ■分類
     ■生息

   2.飼育環境
     ■飼育ケージ 
     ■温度管理 
     ■紫外線

   3.エサ 
     ■幼体時
     ■亜成体~成体

   4.トゲオイグアナを飼育すること
     ■メリット
     ■デメリット

   5.まとめ





1.トゲオイグアナとは


■分類

 爬虫網有鱗目イグアナ科トゲオイグアナ属

トゲオイグアナ属には

  ・モトイトゲオイグアナ
  ・ツナギトゲオイグアナ
  ・サンエステバントゲオイグアナ
  ・クラークトゲオイグアナ
  ・スベノドトゲオイグアナ
  ・ノドダレトゲオイグアナ



などが分類されています.


一般的によく目にするグリーンイグアナの亜種とされ,大型個体でも1メートル~1.5メートルとグリーンイグアナほど大型ではありません.


また,多くの個体が幼体時は樹上棲の傾向が強いが,成体になるにつれ地表棲が強くなるとされている.

(後ろ足の形態的に完全地表棲ではないと思われる)



またグリーンイグアナと比較して非常に高価で取引されています.




黄色みが強い
・バナナスパイニテールトゲオイグアナ

IMG_3666.CR2


サンエステバン島に生息する
・サンエステバントゲオイグアナ


CIMG5338-580x435
*出典:Remix ペポニ


白黒のコントラストが美しい
・パイドスパイニーテールトゲオイグアナ

o0720096013330959354


イエローファントムがあればブルーもある?
・ブルーファントムトゲオイグアナ
 (ツナギとサンエステバンのハイブリッド?)

pan02-1843
出典:MONGABAY.COM

などはびっくりするくらい高値で取引されています.






■生息


生息域はグリーンイグアナとほとんど同じで中南米~北米にも生息しています.

mexico-map880






2.飼育環境


■飼育ケージ
 
最大全長が1メートル~1.5メートルとグリーンイグアナほど大きくはならず,また成体は樹上棲の傾向がそこまで強くないため,飼育ケージは床面積が確保できれば良いかと思います.

ですが,後ろ足の形状からやはりある程度の立体活動は行うものと推察します.

IMG_20180611_114117



幼体時~ヤング







幼体時は上記の幅と高さがある程度確保できるケージであればいいと思います.


幼体時は天敵から身を守る為にも樹上棲の傾向が強いと思われ,購入直後などストレスが強くかかっている状態などでは登り木などを入れてあげると落ち着くかと思います.







亜成体~成体







GEXのグラステラリウム90*45でも飼育可能ですが,可能であればトップテラの120*45*60のケージが生体の活動や温度勾配もつけれますので良いかと思います.



あとは自作ケージでもいいでしょう.










■温度管理


主に生息域が被っているグリーンイグアナと同様の温度管理でも構わないと思いますが,トゲオイグアナは岩場や乾燥した地域にも生息しているため,


乾燥気味かつホットスポット下は高温での管理が必要かと思います.


ホットスポットについても石など熱が保たれるようなものがよいかもしれません.




夜間についてもメキシコなどの中南米は結構気温が下がりますので23℃くらいでキープで構わないと思います.


砂漠系のアガマなどは18℃以下まで下げますが,本種はそこまで低温にする必要はなく,夜間20℃を下回るのは危険と思われます.


1200px-Nordafrikanische_Dornschwanzagame
出典:Wikipedia


■紫外線



以前紫外線について記載した記事ですので参考にされてください.



本種は紫外線は必須です.基本的に昼行性のトカゲに紫外線は必ず照射してください.
(窓越しでは✕)


発色も紫外線を照射していない個体はかなり悪くなります.


通常オスの方が発色は強く,これは繁殖の際にメスへのアピールの為だといわれています.


その体の発色を出すために紫外線を必要としていることも十分考えられるかと思います.


IMG_5299




3.エサ

■幼体時

基本的には完全草食性のトカゲです.


ですが幼体時には時々昆虫などの動物性たんぱく質も摂取しますので,週1回程度はコオロギやデュビアを与えるようにします.


ただこれは様々な意見があり,最近では昆虫食は与えない方が良いと考えられている飼育者も多いようです.

1000545



生物学的にエビデンスを持ってお話ができませんが,確かに幼体時のイグアナ達はかなり昆虫に対してアグレッシブです.

目の色が変わるとは正にこのことです.

爬虫類というのはほとんどの種で生まれながらにして孤独です(いい意味で)

彼らは生まれながらのハンターであり,生きるための術をすでに身につけています.いくらCBといえどやはり野生の本能は残っているはずですので,野生下で食べないものは飼育下でも食べないと考えています.

ですので,私としてはエネルギーをより必要としている成長期には動物性のたんぱく質を補助的に与える必要はあるのではないかと愚考しています.





亜成体~成体

完全に野菜中心のエサで問題ありません.葉野菜の小松菜・青梗菜をメインにニンジンやカボチャ,菊の花やタンポポの花,豆類や果実なども与えます.

Tweetの画像は我家のトゲオイグアナに与える野菜の一例です.


野生下ではどの程度の種類の野菜や果物を摂取しているかはわかりませんが,なるべく多くの野菜を与え,果実や豆類は糖分の過剰摂取と肝臓への負担を考慮し,少量とした方が良いでしょう.






4.トゲオイグアナを飼育すること


■メリット

・グリーンイグアナほど大きくならない
・完全草食性
・成体は恐竜のようでかっこいい
・体色がキレイ



デメリット

・地表棲のため床面積の広いケージがいる
・様々な種類の野菜を準備しないといけない
・幼体時はバタつく
・電気代が高い




まずメリットについてですが,基本的にイグアナの成体はかっこいいです.


20150811193929

pan02-1843
出典:MONGABAY.COM

そしてグリーンイグアナほど大きくもならないので飼育ケージも市販のもので何とか終生飼育は可能かと思います.


完全草食性というのはメリットかどうかは個人的には不明ですが,昆虫やマウスなど与えることが最大のデメリットである方も多いと思いますので,野菜だけで構わない本種は魅力的なのもしれません.




逆にデメリットについては草食性ということは様々な種類の野菜を購入し偏りがないように与えなくてはならないのでその管理は大変かとは思っています.

人工飼料に餌付いてくれればかなり楽ではあるのでしょうが.

電気代についてはこれは昼行性トカゲ全てにいえることでしょうね.



・ケージ全体を温めるヒーター


・パネルヒーター




などがありますからね







5.まとめ



いかがでしたでしょうか.

少し高価でなかなか手が出しずらいとは思いますが,ぜひ一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

昼行性のトカゲたちのバスキングは何よりも見ごたえがあると思いますよ.




こちらの記事も合わせてどうぞ↓↓↓









*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう