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【簡単な爬虫類ケージの作り方】~自作ケージの作製方法とその注意点~

飼育器具・用品
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【51Base】です.








【簡単に製作可能な爬虫類の自作ケージについて】

~作製方法とその注意点~







皆さんは爬虫類ケージはどのようなものを使用されていますか?


 ガラスケージ

 アクリルケージ

 □オーダーケージ

 □サークルケージ

 □温室

 □放し飼い


そして爬虫類飼育者に多いのが


 自作ケージ(木製)


ではないでしょうか??

以前にも自作ケージについてはまとめた記事を作成していますので参照されてください.



 ■爬虫類の自作ケージについて

【爬虫類木製ゲージを自作する方法。そのメリットとデメリット】既製ケージも紹介
皆さんは爬虫類の飼育にはどういったケージを使用していますか? 単独飼育で一匹だけでしたらいいのですが,3~4匹と多くなってくるとケージだけでも相当な金額が.. そこで次の選択肢として自作ケージがあります. 今回は私が実際に作製している自作ケージについてそのメリットとデメリットについて自己考察も踏まえてまとめていきます.




もちろん既製品のガラスケージはその耐久性メンテナンスのしやすさなどは疑いの余地はないと思いますし,オーダーケージもまさに爬虫類飼育における最高の贅沢だと思っています.

ですが,既製品のサイズやオーダーケージの価格面など頭を悩ます問題も散見されます.

そんな中,自作ケージは自分の思った通りのサイズやケージ構成とすることができ,作製できれば今まで以上に快適な爬虫類ライフが送れるかもしれません.

今回はそんな中でも比較的作製が簡単で,かつ汎用性も高い木製ケージの作製方法についてまとめていきます.


*あくまで個人的に作製している自作ケージです.木製ケージを作製し販売されているようなプロの方との仕様は異なり,特定動物の飼育などには不向きですし,恐らく許可も下りないかも?
(私は特定動物の飼養経験はありません)

また,耐久性についても自験例では3年程度は大丈夫ですが,物によってはそれ以下となる場合もあります.

作製に関しては脱走や耐久性にも留意しつつ自己責任にてお願い致します.




 【内容】

  1.簡単な自作ケージの作製方法

   ■材料

   ■組み立て・コーキング

   ■前面ガラス(アクリル板)

   ■レイアウト

  2.自作ケージを作製してきて思うこと

   ■既製品

   ■オーダーケージ

   ■木製ケージ

  3.まとめ

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1.簡単な自作ケージの作製方法

 ■材料



以前は針葉樹合板を使用することが多かったのですが,どうしても水分に対して弱く1年程で腐食する箇所が出てくることもありましたので,塗装合板を使用することが多いです.

今回作製したケージは


【600×600×900】


ツリーモニター用の高さのあるケージです.

https://twitter.com/55Syusuke/status/1190167115451363328

 

用意した材料は下記の写真の通りです.

塗装合板  
600×600 1枚
600×900 3枚
600×300 1枚
角材  
900㎜ 2本
600㎜ 2本
   
ガラスレール 5mm用 1セット
ステン亀甲金網 1枚

このサイズでしたら合板は合計で2枚で大丈夫です.

角材やガラスレール,金網など合わせても3-4000円くらいでしょうか.

木材は基本的にはホームセンターで全てカットしてもらう様にしているので,家にある丸ノコなどは基本的に全く使用しません.




 ■組み立て



組み立てはまず底面と側面をしっかり固定していれば,今後の作業が非常に楽になります.

ビスを打ち込むところは合板のど真ん中ですので,飛び出してこないようビスの向きには注意しましょう.

両側面を固定したら後面はめていきますが,その前に角材を後方2角に固定しておくとより安定します.

上方から見た写真です.上部のガラスレール用の角材を付けて半分ほどに上蓋をし,残りに金網を張っていきます.

網をはったら四隅を上から15㎜幅の角材で固定していきます.
(後面の支柱が合板分はみ出ていますが,切っても良いですし,そのまま上から網を被せても問題なし)

早ければここまでで,30~40分くらいでできるかと思います.スリムなケージですが最低限の強度はあります.

ここからコーキングで隙間を充填していきます.本職の方などはとてもきれいにされますが,まあ私は汚いもんですよ…

今回は余っていたクッションフロアを使用しましたのでツギハギだらけです…

それでもまずまずの出来ではないでしょうか.

コーキング材が乾くまでゆっくり待ちましょう.その間にガラスの注文をします.




 ■前面ガラス(アクリル板でも)



前面ガラスは無理にガラスにする必要はなく,例えばヘビなどでしたらアクリル板の方が軽量でかつ割れるリスクがないので良いのではないかと思います.

イグアナやモニターなどでは可能な限りガラスの方が良いです.


引っ掻き傷で前面ガラスが白く非常に見た目が悪くなります.(←機能性に問題はありません)

ですので個人的には前面ガラスをいつも注文しています.

https://www.kowa-v.jp/sp/order.php

私はいつも上記のサイトで注文することが多いです.

とても分かりやすく注文もしやすいですし,価格も比較的リーズナブル?なのかと思っています.

概ね2-3日程度で発送されるので,ケージを作製する前に注文していてもいいですし,ある程度完成してから再度計測して注文しても良いかと思います.

いつも迷うのがガラスのサイズなのですが,ガラスレールを敷いて縦幅より6mmほど小さく注文すれば概ね大丈夫ですが,ケージやガラスレールによって微妙に違いますので,慎重に計測するようにしましょう.

ガラスの重なり部分は40mmほどがよく推奨されていますが,個人的には大型のケージでない限りは20mm程度でいつも注文しています.

ただし,今回の様に高さもあるケージなどはその限りではないので30-40mm程度の重なりはあっても良いかと思います.

個人的にはいつもこのガラスを入れるときがドキドキします…

今回作製したケージに使用したガラスは

サイズ 320×788mm
厚さ 5mm
エッジ処理 角すりつぶし
梱包代 ¥800
合計 ¥7200

ここから送料が掛かりますが個人事業主などでしたら送料が少し安くなるようなので,いつも重宝させてもらっています.




 ■レイアウト



いよいよレイアウトですが,これはもう飼育者によって好みが全然違うと思いますのであくまで私個人の作例としてご覧ください.

今回作製したケージはエメラルドツリーモニター用のケージですので,なるべく多くの流木を使用してレイアウトするようにしています.

熱帯魚店で販売されているマングローブなども良いとは思いますが,個人的には海岸に打ち上げられた流木の色合いが好みなので好んで使用しています.
(流水で砂をしっかりと洗い流し,鍋には入らないので熱湯を2-3回ほど掛け,3日間は直射日光下で天日干しにしています.)

流木の配置については好みですね(この時が一番楽しいかも…)

私は可能な限り床面積を有効に使用したいので側面・後面からビスで止め,宙に床面には付けないようにしています.

ヘビのケージなどでも可能な限り流木は入れていますし,同様に床面積を広く取りたいことと,メンテナンスしやすくするため,こちらも側面からビスで止めています.

重たい流木は側面が歪んでしまうので可能な限り軽量のもの,もしくは側面と後面でしっかり止めるようにはしています.

概ねレイアウトの配置が決まれば,あくまで見た目上の問題ですが,木目の部分をミルクペイントで黒に染めていきます.

この使用しているミルクペイントは良く伸びベッタリと濃く塗ることが出来,さらに乾燥時間が非常に早く,色合い的にもクラシック調で個人的には非常に気に入っており,愛用・多用しています.



塗装が乾けば,ケージを移動し,前面ガラスを付けて完成です.

水容器は湿度維持のためと糞をキャッチするために大きめのものを使用し,シェルターとして水容器下部にすのこを入れ,水容器の下全体がシェルターとなるように工夫もしています.

前回作製したものと並べています.

いかがでしょうか?なかなかいい出来ではないでしょうか…

600×600×900のケージはオーダーか自作でしかできないのでまさに一点ものだと思っています.

木材と前面ガラスでも¥12000程度で十分作製は可能で,製作時間も慣れてくれば計3時間くらいでできるかと思います.




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2.自作ケージを作製してきて思うこと

 ■既製品



最も一般的かつ多くの方に使用されていると思いますし,第一選択として絶対的な地位を持っています.

サイズも概ね45cm,60cm,90cm,120cmとほとんどのもので規格で決まっていますが使用用途が合えばこれ以上の選択肢はないと思っています.

最も使用されている方が多いケージとしてはやはりグラステラリウムで,120cmクラスのケージを販売しているニッソーも非常に重宝するかと思います.(トップテラは販売終了??)



 

ただ個人的に少し残念なのがやはり中・大型のヘビやモニターを飼育するうえで奥行きは60cmは欲しいのでそういったケージがないところでしょうが…

ですがガラスケージで幅120cm,奥行き60cmなど,重すぎて移動が非常に大変なのでしょうが…

120cmケージも以前までは使用していましたが,やはり既製品のケージは90cmまでが現実的かな…とも思ったりはします(あくまで個人の感想です)

最近ではオールガラスの爬虫類ケージやアルミメッシュのケージなども販売されており,他のケージとは一味違うレイアウトなどが楽しめそうです.

 

 

 ■オーダーケージ



個人的には爬虫類飼育において,ケージに関しては1つのゴール地点だと思っています.

何といっても自身の飼育スペースに合わせたサイズのケージが注文できますし,大型から強化ガラスを使用したものなど多岐にわたります.

また,オークションやフリマアプリなどでは木製ケージを販売する方もいらっしゃり,プロが作製した木製ケージも非常に強度は期待できるのではないかと思っています.

オーダーケージで有名なところと言えば


 □コットアップ

https://www.cot-up.com/contents3.html

 □龍匠

龍匠
龍匠さんのブログです。最近の記事は「新型コロナウイルスに対する対策と対応について」です。



などが有名でしょうか.

コットアップさんのオールガラスケージは本当に大きさの割にスタイリッシュで圧迫感がないので最も美しいケージだとは思っています.

ただし,やはりオーダー品ですので価格は高価です.

大型のケージ等になると¥100000以上はしますので1点ものでしたら良いのですが2つ3つとなるとかなりの出費にはなりますので覚悟は必要です.




 ■木製ケージ



木製ケージを自作する大きなメリットとしては


 □安価に作製可能

 □好みのケージサイズを選択できる


やはり安く,大きなケージを作製できる点に関しては個人的には相当大きなメリットだと思っています.

ですがやはり


 耐久性

 □作製の時間

 □ケガのリスク


など決してメリットだけではありません.

また,多湿の環境で飼育する生体などは木材が腐食するリスクも考慮して塗装コンパネなどの選択肢を用意しておく必要もあります.

今のところ腐食して欠落してしまうといった事例は私の過去作製したケージでもありませんが,木材の腐食などは起こり得る事態だと頭に入れているだけで,日々の対策がまた変わってく塚とも考えています.




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3.まとめ



いかがでしょうか.



【簡単に製作可能な爬虫類の自作ケージについて】

~作製方法とその注意点~



自作ケージの作製に関してやはり重要な事は,耐久性と脱走させないことだと思います.

今回はとても簡単に製作が可能なケージについてまとめましたが,自身の飼育している生体に応じて使用するケージについては再度検討するようにしてください.





 

**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません.
生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう


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