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長州クリプター@Twitter)です.


今回は春先から初夏にかけてベビーが大量に輸入されるオオトカゲ(モニター)の人気種,ナイルモニターについてです. 


サバンナモニターと並んで最も安価なアフリカンモニターであり,その入手のしやすさからナイルモニターを飼育している方もしくは飼育を検討している方は多いのではないかと思います.


ナイルモニターは安価でありながらその体の模様は美しくミズオオトカゲと酷似した姿凛とした佇まい.一目惚れしてしまいますね.


海外の方でも同様で,安価なFH(ファームハッチ)が雨季のシーズンに大量に輸入されているようです.


ですが,飼育は非常に難しいというか割と荒い個体が多い傾向にありますので少々悩ましい思いをされている飼育者も多いとも聞きます.


ですので今回はナイルモニターのエサと飼育環境について少し掘り下げてまとめるとともにその魅力に迫っていきたいと思います.





   【目次】

    1.ナイルモニターとは
      ■分類
      ■生息
      ■大きさ

    2.飼育環境
      ■水容器
      ■登り木
 
    3.エサについて
      ■幼体時~ヤング
      ■亜成体~成体

    4.慣れる?懐く?←ここ大切

    5.まとめ





1.ナイルモニターとは

■分類
 
爬虫網有鱗目オオトカゲ科ナイルオオトカゲ亜種


アフリカ西部のナイルオオトカゲを西ナイルオオトカゲとして別種扱いされる.


■生息


アフリカ大陸の北部と砂漠地帯を除く全ての地域に生息している.


またアメリカのフロリダ州に外来種として帰化している.


■大きさ

全長:1.2m~2m(最大全長2.4m)


アフリカンモニターの中では最長ですが,アフリカンロックモニターと比較すると総じてスリムな体型をしており,平均体重も低くなる.


鼻孔が上部に位置していることから水生が強く魚やカエル,ワニや鳥の卵,小型の鳥や哺乳類,昆虫から死肉までなんでも食べます. 

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(写真は知り合いが飼育していた個体.非常に荒い個体でもあった)


2.飼育環境




サバンナモニターとナイルモニタについて以前の記事にまとめておりますのでよければこちらも参照されてください.


■水容器

ナイルモニターは非常に水生が強い種です.

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上記画像はナイルモニターとサルバトールモニターの頭部を比較した画像です.鼻の位置に注目していただきたいのですが


鼻孔がサルバトールモニターよりも目に近く上部に位置していますね.


これは爬虫類の中でも水生が強いワニやアナコンダなどにも共通していることです.


ナイルモニターはそのほとんどが川辺に生息しており(フロリダ州に帰化した種は住宅街にも生息)身を隠したり狩りをする際によく水中へもぐることがわかっています.



ですので飼育環境では可能な限り大きな水容器を入れてあげてください.


基本的に水中で糞尿をすることが多いですので,水容器の掃除で糞尿の掃除も同時に行えるため非常に管理が楽になります.


ベビーのうちはこういった市販のものでも大丈夫です.








ヤングサイズ程度まで成長すれば水容器は大型のものになるのでこういったボックスタイプのものを利用するのも良いかと思います.





私は見た目があまり好ましくなかったので,ガラス製の水槽を水容器として利用しています.
(*重いので要検討です)











■登り木


同じく人気種のサバンナモニターと違い,本種は比較的立体行動をよくします.特に幼体時はよく木に登ります.


成体となると登り木というよりは岩などに登る方が多いようです.ですので,ケージは比較的立体活動が行えるようにレイアウトしましょう



3.エサについて



■幼体時~ヤング


幼体時は個体差こそありますが,概ね神経質で攻撃的です.特に購入してすぐは強いストレス下にあり食事をしない個体も多いです.


この時期に無理に与えても拒食もしくは吐き戻しなどのリスクもありますのでまずは大きめの水容器を入れるかシェルターを設けて落ち着かせましょう.



幼体時~ヤングのエサとしては



・昆虫類

・小魚

・小さな甲殻類

・鶏のササミ




などを中心とし,基本的には昆虫食で構いません.


アフリカの様な乾季と雨季との気候変動が激しい地域の生体は概ね丈夫な種が多く,本種もベビーのうちから慣れれば貪欲になんでも食べますので,与えすぎには注意しましょう.




■亜成体~成体


全長が1メートルを超えてくると昆虫食だけではなかなか大変ですが,メインは昆虫もしくは小魚などを与えるようにしましょう.


時折成体は食性が貝類へ移行するといった話を聞きますが,真意は不明です.


現地では
Achatina属の陸生のカタツムリを好んで食べることはわかっています.


また驚くことに本種は2匹で狩りをすることも知られており,1匹が母ワニの気を引き,もう一匹が巣の卵を捕食するといった行動が見られます.


このことからも非常に頭の良い種であることが窺えます.






4.慣れる?懐く?



恐らくナイルモニターを検討されている方,もしくは購入された方が最も気になるところではないでしょうか?


結論的には




「慣れますが,懐きません」




慣れるといっても環境に慣れます.


ですので,引っ越しをしたり急に環境が変わったりすると荒くなってしまうこともあります.


飼育者の顔もよく覚えケージ越しに寄って来ることもありますが,それは遊んでほしいのではなく,エサを求めているだけです.



また,爬虫類は頭を撫でられることを嫌います.頭は急所ですので本能的に防衛しますので,頭を撫でる行為は極力おすすめしません.


*彼らにとって最も恐ろしい天敵は猛禽類です.



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購入されたばかりの方はケージ内で大暴れ,掴めば噛みついてくるし糞尿巻き散らかして大惨事.


ほとほと疲れ果ててしまうかと思いますが,それはその生体がストレスを感じているだけです.


とりわけ本種は川辺の危険地帯を生息域としています.水辺には多くのエサがあると同時に多くの捕食者達が介在した環境です.


ですので彼らは他の種より
警戒心が強いです.


まずは彼らの警戒心を軽減するために大きな水容器やシェルター,適切な温度管理で落ち着かせてあげて徐々に飼育者にも慣れていってもらいましょう














いずれにしても根気が大切です.




また本種はよく粗暴・狂暴といったことがよく言われていますが,慣れているアダルト個体も割と目にします.
(オルナータは比較的慣れやすい)

ですが,本種はベビーが安価で飼育者が多く,とりわけベビーの方が荒い傾向にあります.
(これはどのモニターにも共通していることかもしれませんが)

そして多くの飼育者はアダルト個体に成長する前に手放してしまう.

その結果,荒い幼体時のみの情報が方々へ散り,現在に至るのではないかと思います.

アダルト個体をあまり見かけないのもそういった要因があるからかとも思われます.

現にアメリカでは飼育者が逃がしたナイルモニターが帰化していますし,日本でも温かい地域では今後十分考えられることかもしれません.




5.まとめ


いかがでしたでしょうか.


サバンナモニターと並んで人気のある本種について少し掘り下げてまとめてみました.


本種は安価な割に,そのスタイリッシュな体型ときれいな模様で非常に魅力的で,育て上げた成体の迫力はまさに生きる恐竜.


警戒心が強い彼らを根気強く慣らしていけば,きっと最高のペットリザードとなると信じています.



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