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長州クリプター@Twitter)です.






「至高のパイソン」

ベーレンパイソン







特定動物を除けば爬虫類飼育の1つのゴールではないかと思っています.



ただやはり高価な生体ですので,特に購入直後は慎重に立ち上げていく必要があります.








   【目次】


   1.ベーレンパイソンとは
    ■価格と大きさ


   2.飼育環境
    ■パプアニューギニアとは
    ■温度と湿度


   3.紫外線は必要か


   4.エサについて


   5.まとめ







1.ベーレンパイソンとは


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  • 学名:Morelia boeleni
    英名:Boelens Python もしくは Black Python
    和名:ベーレンパイソン


パプアニューギニア産のニシキヘビで,最大3.5m前後まで成長する大型種になります.



パプアニューギニアの主に1000~2000mの高地に生息していることが確認されており以前は幻のパイソンとも呼ばれていました.



大きな特徴は黒をベースとした体色で頭部へ向かい白~黄色のバンド模様で(稲妻が走っているようにも見える)光や紫外線を当たると光沢のある体色となり何とも言えない美しさがあります.



しかし幼体時はそのBlack Pythonとは程遠い赤褐色の色をしています.



これは約1年ほどで脱皮を繰り返し徐々にBlack Pythonの名に相応しい体色となります.



*この黒い体色は高地で太陽光を集めるためと言われていますが諸説あり詳細は不明.




またその手触りはショップやイベントなどでハンドリングをさせてもらえればぜひしてみてください.


そのシルクの様な手触りはヘビの概念そのものを変えてしまうかもしれません.
 







■価格と大きさ


市場に出回っている個体はほとんどがFH(ファームハッチ)のベビーで平均で20万円ほどで取引されています



時折買い込みの2m近い生体が販売されておりますがこちらはかなり高価で40~50万円ほどします.

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ですのでほとんどの方は比較的安価?な幼体を購入されているかと思います.
(私もそうでした)



ですが本種は最大で3.7mほどまで成長するといわれていますので,終生飼育するにはそれなりの覚悟は必要かと思います.

*飼育下でここまで成長するかは不明.




2018年現在で特定動物の指定に含まれていないため許可なしで飼育できる最大種になります.






*最終的には120㎝ケージでも手狭になりますが,飼育開始数年は市販のケージでも飼育は可能です.










*ベビーから飼育する場合は温湿度管理がしっかりできる小さめのケージから立ち上げた方が安心です.(くれぐれもオーバーヒートには注意)











2.飼育環境



基本的な飼育環境は他のモレリアと同様でいいかと思います.


ですがやはり生体の生息する地域の環境については知っておく必要はあるでしょう.






■パプアニューギニアとは

・パプアニューギニア独立国(パプアニューギニアどくりつこく)、通称パプアニューギニアは、南太平洋にあるニューギニア島の東半分及び周辺の島々からなる立憲君主制国家。東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別オブザーバーであるが、地理的にはオセアニアに属する。オーストラリアの北、ソロモン諸島の西、インドネシアの東、ミクロネシア連邦の南に位置する。イギリス連邦加盟国かつ英連邦王国の一国であり、非白人が国民の多数を占める国としては英連邦王国のうち人口最多・面積最大の国である。









 ■気候


 中央高地と南岸の一部を除き、国土のほとんどが熱帯雨林で、雨季(11月~4月)と、やや気温が下がる乾季(5月~10月)に分かれます.



気温は年間を通して大きな変化はなく、平均気温はポートモレスビーやラエで27度、中央高地では18度で、夜は10度くらいまで下がることもあります.






 ■温度と湿度



ベーレンパイソンは主に高地に生息していることがわかっていますので



寒暖差が1つのポイントになるかと思われますがこのあたりは賛否両論あるかと思います.



なぜなら飼育環境下で完全に野生を再現することは困難だからです.



であれば,パプアニューギニアは年間を通して気温に大きな変化はないので一定の水準で管理することが望ましいのではないかと思います.



*平均気温:27℃前後 最高気温:32~35℃ 最低気温:18℃前後


具体的には





■ホットスポット:30~35℃

■ケージ最低気温:25~27℃

■夜間:23℃前後






いずれにしても暖かい場所と涼しい場所,またシェルターなど落ち着ける場所を確保してやればよいと思われます.






*ケージの温度管理には暖突が非常に使い勝手も良くオススメです.消費電力も抑えられていますので家計にも優しいのが尚良いです.





*暖突を使用する際は必ずサーモスタットにて温度管理してください.ケージ内の温度が上がりすぎてしまうリスクがあります.








湿度についても熱帯地域であるため,乾燥には注意が必要です.



夏場は大きめの水場で湿度は60~70%は維持できるでしょうが,冬場はミズ苔を入れたパックなどをヒーター周辺に設置し60%程度を常に維持できるようにしましょう.




3.紫外線は必要か






結論的にはわかりません.よく紫外線は必須という風に言われています.



確かに実際に飼育しているとメタハラ直下でバスキングをしている姿を目にしますが,本来活動している時間は夜間です.昼はほとんどシェルター内です.



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また高地で生息していることから比較的気温は低い傾向にあるのかもしれません.



日中のバスキングが紫外線を必要としているのか体温上昇のためなのか現在のところ不明ではありますが,いずれにしても皮膚の病気やその予防に効果があるのかもしれません.







*資金的余裕があればメタハラを導入しても良いかもしれませんが,効果のほどは未検証.私自身は一つ余っていたので使用していただけに過ぎません.









野生下では太陽光はいつでも降り注いでおりますので,あるに越したことはないとは思いますが紫外線を照射するメタハラなどは保温目的ではないのであくまでメインは暖突です.



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*オリーブパイソンなどは乾季の時期に昼行性の傾向が強くなることがわかっています.これは気温が下がる乾季において体温維持を図るためで,そのため気温の高い日中にバスキングをすることで体温上昇を図っているといわれています。






*オリーブパイソンの飼育についてはこちらをチェック↓↓↓







4.エサについて




ヘビを飼育するうえで最大のデメリットでもあるのがエサの管理です.


以前の記事でも記載しておりますのでこちらを参考にされてください.





ここで注意していていただきたいのが,ベーレンパイソンは大型種です.



亜成体にまで成長するとマウスでの飼育は困難です.




ラット→モルモット→ウサギ→子豚




いかがでしょうか.冷凍モルモットなどは確かに少し気がひけますね.ですが生き物を飼うということは糞の処理とエサの確保につきます.



*上記のエサはまだまだ初期段階です.



このエサを与えることを躊躇するようではベーレンパイソンの飼育はあきらめざるをえないかと思います.厳しいことをいうようですがどんな生き物を飼う以上何かしらの覚悟は必要です.


 






5.まとめ


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いかがでしたでしょうか.



一般的にはなかなかお目にかかることがないベーレンパイソンの飼育について自身の経験も含めまとめました.



この「至高のパイソン」を終生飼育することは大きな覚悟と金銭的余力も必要となりますが



ぜひ一度はチャレンジしてみてはいかがでしょうか








こちらの記事も合わせてどうぞ↓↓↓




*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう