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ニシキヘビとボアの違い

おすすめ爬虫類
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【51Base】です.


 

 

【ニシキヘビ(パイソン)とボアの違い】

 

  昨今は10代~20代の若い世代を中心に爬虫類の人気が上昇しつつあります.

 

全国各地にて開催されている様々な爬虫類の展示即売会などのイベントは毎回大盛況.

 

その中でも絶大な人気を誇っているのが

 

ボールパイソン

 

 

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様々なモルフが作出され魅惑的なモレリア

 

カーペットパイソン

 

 

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マニア垂涎のボア

 

エメラルドツリーボア

 

 

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不幸にして特定入りしてしまったが以前様々なモルフが作出され人気の衰えない

 

ボアコンストリクター

 

 

ボアコンストリクター

 

などなどヘビの人気は衰えを知りません.

 

ですが今挙げた4種の中でも分類は2つに分かれます.

 

いわゆる

 

パイソン=ニシキヘビ

 

ボア=アナコンダ

 

 

となり実は近縁なのですが,分類が分かれています.

 

今回は混同しがちなニシキヘビとボアの違いについてまとめていきます.

 


  【目次】


 

    1.ニシキヘビ(パイソン)とは

      ■分類

      ■生息域

    2.ボアとは

      ■分類

      ■生息域

    3.何が違うの?

      ■産卵

      ■形態

      ■生息域

 

    4.ペット向きはどっち?

      ■ニシキヘビ

      ■ボア

 

    5.まとめ

 

 

 

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1.ニシキヘビとは



 

ではまずニシキヘビからいきます.

 

ここにはボールパイソンやカーペットパイソン,アミメニシキヘビやオリーブパイソンなどが分類されます.

 

 ■分類



 

爬虫網有隣目ヘビ亜目ニシキヘビ科

 

■ニシキヘビ属     

  →ボールパイソンなど

■オセアニアニシキヘビ属

  →オリーブパイソンなど

■オマキニシキヘビ属  

  →カーペットパイソン

■シロクチニシキヘビ属 

  →アルバーティスパイソン

 

など.

 

 ■生息域



 

アフリカ大陸 オーストラリア大陸 東南アジア ユーラシア大陸南部

 

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2.ボアとは



 

次にボアです.

 

こちらにはエメラルドツリーボアやボアコンストリクター,コロンビアレインボーボア,キューバボア,そしてアナコンダなどが分類される.

 

 ■分類



 

爬虫網有隣目ヘビ亜科ボア科

ボア亜科

 ■ボア属

  →ボアコンストリクターなど

 ■アナコンダ属

  →オオアナコンダなど

 ■ツリーボア属など

  →エメラルドツリーボアなど

 

スナボア亜科

 ■スナボア属

  →サンドボアなど

 ■ラバーボア属

  →ロージーボアなど

 

など.

 

 ■生息域



 

 

南北アメリカ大陸

 

ユーラシア大陸・アフリカ大陸  →スナボア属

 

 ■最大種



 

オオアナコンダ(Green anaconda)

 

アマゾン川流域に生息する大蛇で,映画にもなっておりジェニファーロペスが出演している.

 

最大全長:900㎝

 

 

「マンイーター」とされるが人間が襲われたといった正式な記録はない??

 

*本種は水生が非常に強いため万が一襲われた場合は水中へ引きずり込まれる為,発見されないのではないかとも思われる.

 

日本での飼育には動物愛護法により特定動物に指定されているため,地方自治体の許可が必要.

 

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3.何が違うの?



 

では一体何が違うのでしょうか?

 

見た目はどちらもヘビですし大きくて力強い生物です.

 

ですが,様々な違いがありますので1つずつ見ていきましょう.

 

 ■産卵



 

最も特徴的であるにも関わらず,意外に知られていないことは繁殖形態が「卵胎生」であることです.

 

 

”卵胎生とは動物の雌親が,卵を体内で孵化させて子を産む繁殖形態である.

哺乳類以外の動物は一般的に卵を産むが(卵生),魚類・爬虫類・貝類等の一部に胎卵生が見られる”

 

爬虫類のなかでも一部ではあるが卵胎生のものもいます.

 

ヨロイトカゲやマツカサトカゲなど.

 

日本でも卵胎生の爬虫類はいます.

 

マムシ

 

 

「マムシは口から子どもを産む」なんておじいさんから聞いたことがありましたが.

 

半分正解で半分不正解のようなもので,卵胎生なので子どもを産みますが,口からではないです.総排泄孔からですね.

 


ただ繁殖をするブリーダーなどからすれば卵胎生は卵をインキュベートする必要がないので楽だと言われます

 

 

 ■形態



エメラルドツリーボア

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上がニシキヘビで下がボアです.形態的な違いを視認しやすいところでピット器官があります.

 


ピット器官とは…


・赤外線感知器官のことでボア科,ニシキヘビ科,クサリヘビ科マムシ亜科が持つとされています.

 

 

ニシキヘビ科では口唇部の前方から下顎の後方部に大きくありますが,ボア科では鱗間にある為,種によっては非常にわかりにくいです.

 

*エメラルドツリーボアは口唇全体の鱗間にあるためか,迫力がすごい.

 

 ■生息域



 

ニシキヘビは

 

アフリカ・東南アジア,ユーラシア大陸南部

 

 

ボアはスナボア属を除けば南米を中心に生息

 

そのため,長い進化の歴史の中でそれぞれが全く別の進化を遂げていてもおかしくないのですが,見た目には全くと言っていいほど違いがありません.

 

やはりヘビは何万年も前から形態に関しては進化の必要がない完成された生き物なのかもしれません.

 

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4.ペット向きはどっち?



 

ではどちらがよりペット向きなのでしょうか?

 

どちらも様々な種がペットとして流入していますので少し考えてみましょう.

 

 ■ニシキヘビ



 

・ボールパイソン

 

非常に多くの品種が作出されており,大きさもそこまで大きくなりすぎない為,ペットとしても非常に人気があります.

 

ですが,季節性の拒食をすることもあるため,決して初心者向きのヘビではないと思います.

 

*ボールパイソンについてはこちら

【ボールパイソンの飼い方(飼育方法)とおすすめのケージや床材・シェルターについて】
【ボールパイソンの飼育・飼育環境】~おすすめのケージやレイアウト~ボールパイソンは様々なモルフが作出され今現在も新しいモルフが誕生しています.ヘビと聞くと・怖い・気持ち悪い・臭そう・毒といったイメージが先行しがちです.ですが以外にもボールパ
【ボールパイソンの拒食について】
...

 

 

・カーペットパイソン

 

こちらもここ数年で様々な品種が作出されており,非常にペットとしての需要が高くなりつつあります.

 

コレクション性も高く,多くの個体を飼育している方もいらっしゃいますが,大きいものでは3mまで成長しますので比較的大きいケージが必要になります.

 

またモルフ(品種改良された個体)によっては神経障害が出るものもいますので注意が必要です.

 

*カーペットパイソンについてはこちら

【カーペットパイソンの飼育(飼い方) “まとめ” 】飼いやすいニシキヘビ?モレリア属の飼育・モルフとその魅力とは?
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 ■ボア



 

・コロンビアレインボーボア

 

通称:コロニジ

 

ボアの中では比較的ポピュラーな種で,幼体時は鮮やかな模様ですが,成長とともにその模様は消えていきます.

 

温和な個体が多く大きくなりすぎないので良いペットスネークとなりそうです.

 

価格も比較的安価で大人しくて大きくなりすぎない.初めて飼育するボアにはおすすめかもしれません.

 

・エメラルドツリーボア

 

 

グリーンパイソンと非常に似た外見をしていますが,全くの別種です.

 

その独特なとぐろの巻き方と大きな頭部は一度見ると忘れることはないでしょう.

 

非常に高価であるにも関わらず,人気種であっという間に売れてしまう印象です.

 

ですが性格は神経質でさらには樹上性のヘビであるため牙が非常に長く成体に噛まれると大けがにつながりかねません. (骨まで達するし,神経損傷のリスクが高い)

 

決して全ての飼育者におすすめできない種ではありますが,その圧倒的な存在感と鑑賞性は他の追随を許さないほど魅力的ではあります.

 

ニシキヘビとボアの違い一覧表 

項目 ニシキヘビ(Python属など) ボア(Boa属・ボア科)
学術分類 Pythonidae(ニシキヘビ科) Boidae(ボア科)
原産地 アフリカ・アジア・オーストラリアなど 南米・中米・カリブ海地域・マダガスカルなど
子どもの生み方 卵生(卵を産む) 胎生(卵胎生/体内で孵化させて子を産む)
卵の管理 多くは親が卵を巻いて温める(抱卵) 卵を産まず体内で育てるので不要
頭の形 比較的細長くシャープな印象 頭が幅広く、丸みを帯びた形
肛門付近の器官 総排出腔突起が長め(オスで顕著) 突起は小さめ・短め
紫外線の必要性 種によるが、多くは必要ない 同様に紫外線は不要だが、環境次第で照射も有効
有名な種類 ボールパイソン、ビルマニシキヘビ、アミメニシキヘビなど ボアコンストリクター、エメラルドツリーボアなど
性格の傾向 おとなしい種が多いが、やや神経質な種もいる 温和な個体が多く、ハンドリングしやすい傾向
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5.まとめ

 

いかがでしたでしょうか.

 

【ニシキヘビとボアの違い】

 

 

見た目にはそこまで違いはありませんし,飼育環境などその生体も種によって様々です.

 

ですが,多種多様な進化を選んできた多くの動物たちの中で,ここまで進化の過程で形態を変えていない生き物も他にはいないようにも思います.

 

誰しもに好かれる生き物ではないとは思いますが,少しでもその魅力が伝われば幸いです.

 

**生き物を飼育することの是非はここでは問いません.また,本記事は飼育を促進するためものではありません. 生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう

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