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長州クリプター
です.

 

今回は春先から夏にかけてベビーが安価かつ大量に輸入されるアフリカンモニターのサバンナモニターナイルモニターについてです.



両種とも展示即売会や爬虫類ショップに行けば必ずと言っていいほど見ることができます.





しかも他の種と比較してかなり安価ですので,初めてのモニター飼育がサバンナモニター・ナイルモニターである人も多いのではと思います.



ですので今回は,サバンナモニターとナイルモニターについて知り,飼育の参考にしていただければと思います.







    【目次】

    1.サバンナモニター
      ■分類
      ■生息
      ■大きさ

    2.ナイルモニター
      ■分類
      ■生息
      ■大きさ

    3.飼育ケージ
 
    4.飼育環境

    5.エサ ←大切
 
    6.性格

    7.まとめ






1.サバンナモニター


■分類

爬虫網有鱗目オオトカゲ科オオトカゲ属ナイルオオトカゲ亜属


アフリカに生息する中型のモニターで,アフリカ大陸では最小種とされています.


また,生息域が同一のノドシロオオトカゲ(Varanus albigularis)と混同され研究された過去がある.




■生息


セネガルからコートジポワール,ギニアやトーゴなどサハラ砂漠以南の幅広い地域に生息しています.




CITESでは
Least concemに分類されており,毎年多くのサバンナモニターがペットや皮革,食肉として捕獲・輸出されています.


ですが,一部の地域(ガーナ・トーゴ・ナイジェリア)であり広範囲に及ぶ生息域から保護の対象となってはいません.


またWC個体は非常に稀でほとんどの個体は現地で妊娠中の生体を捕獲し,その卵を人工的に孵化させ輸出した個体が市場に出回ります.



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出典:Biolib.cz


■大きさ


最大全長:1メートル


多くの個体で1メートル以上にはいかないようです.


ですが,ツリーモニターなどと違い,手足が短く胴体は太く,尻尾はそこまで長くないので全体のボリュームはかなりあります.

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*写真はチモールモニター(過去飼育生体)



2.ナイルモニター


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■分類
 
爬虫網有鱗目オオトカゲ科ナイルオオトカゲ亜種

アフリカ西部のナイルオオトカゲを西ナイルオオトカゲとして別種扱いされる.



■生息

アフリカ大陸の北部と砂漠地帯を除く全ての地域に生息している.またアメリカのフロリダ州に外来種として帰化している.




■大きさ


全長:1.2m~2m(最大全長2.4m)


アフリカンモニターの中では最長ですが,アフリカンロックモニターと比較すると総じてスリムな体型をしており,平均体重も低くなる.


鼻孔が上部に位置していることから水生が強く魚やカエル,ワニや鳥の卵,小型の鳥や哺乳類,昆虫から死肉までなんでも食べます.


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3.飼育ケージ




■サバンナモニター


短い手足からも想像がつきますが,あまり立体行動はしません.現地でも上より下に向かう傾向が強いようです.


つまり
地面を掘ることが非常に得意な種です.


彼らは主に雨季に活動する種ですので,乾季は地面に穴を掘り休眠します.





ですので飼育下でも気温が下がると休眠するかもしれませんが,飼育下では一定の気温を維持する為休眠することはありません.(寿命に影響を与えるかは不明)


飼育ケージとしては立体活動をあまり行わないため床面積のとれるケージを準備するといいでしょう.












こちらのトップテラの飼育ケージは丈夫で最大120cmまでサイズがあるため終生飼育も何とか可能とは思います.


ですが,可能であれば150~180cmほどの自作ケージを作製してみてもいいかもしれません.




春先に現地で採取された卵を人工的に孵化したベビーが大量に輸入されますので,その時期に買うことが多いかと思います.





彼らは生まれてから次の乾季(休眠)までになるべく大きく成長しないといけないので,ベビーで購入してから数カ月でびっくりするほど大きくなります.


ですので,飼育ケージは最初から90cmを用意していてもいいかもしれません.







総じて物怖じしにくく,性格も温和な個体が多いので,いきなり広いケージにしても大丈夫だと思います.
(最初に大きなケージで飼うと慣れにくくなるとも言われています)





■ナイルモニター



名前からもわかるように(ナイル川),水生が非常に強い種です.





ですのでケージ内には全身がつかれる水溶器を必ず設けてください.


また比較的体系的には東南アジアのミズオオトカゲと類似しており,幼体時はよく木にも登ります.



サバンナモニターが地面に潜るのに対し,彼らは水中か樹上で天敵から身を守っています.



ですので幼体時は立体的なレイアウトをしてもその行動を楽しめるかもしれません.



また,総じて気性は荒い傾向が強いです.というより非常に警戒心が強いといった印象です.



水辺は多くの生物が集まるため最も危険な場所ですので,そこを生活環境にしているナイルモニターは生まれながらにして警戒心が非常に強いのかもしれません.


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また,サバンナモニターほど幼体時に一気に成長するわけではありませんので,最初は60cmのケージか,すぐにサイズアップしてもいいなら45cmケージでしっかり環境と人に慣れさせた方が大きくなった時に扱いやすいかもしれません.

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*モニターなどでは幼体時にあまり大きすぎるケージで飼育すると逃げられるスペースがあるからか,人慣れしにくい,攻撃的になるといった話をよく聞きます.
科学的根拠があるわけではありませんが,実際にチモールモニター(ベビー)を飼育していた際に,90cmから45cmのケージに移してからあまり暴れなくなった経験もありますので,もしどうしても慣れない場合は少し小さめのケージを用意してもいいかもしれません.





4.飼育環境


両種ともアフリカ原産の爬虫類であり昼行性のトカゲですので,温度管理,湿度管理,紫外線は同様に考えてもいいかもしれません.



ホットスポット:35~40℃

ケージ最低温度:25℃
(夜間は20~23℃程度まで下げても良い)




アフリカは一日の寒暖差が非常に激しい地域で乾季は10℃程度まで気温が下がることがあります.


とくに乾燥した地域に生息するサバンナモニターは気温が急激に低下すると拒食し休眠します.


飼育下で休眠させるかの是非はここでは問いませんが,可能であれば一年中雨季と同じ環境でも良いかと思います.

 


湿度についても熱帯雨林のように「ジトー」とした感じではなく,雨季には1日のうちに何度かスコールが降る程度ですので,1日数回の霧吹き程度で良いでしょう.


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紫外線要求量はかなり高いと推察します.メタハラを推奨しますが,価格的にも高価ですので安定期内蔵型のUVライトを使用した方が良いでしょう.


紫外線量ではゼンスイのソーラーラプターが頭一つ抜き出ていますので,おすすめです.











5.エサ


■サバンナモニター


アフリカ大陸では最も小さいモニターです.特に幼体時は何とも愛くるしい姿をしています.


幼体期のエサとしては,メインにコオロギやデュビアなどの昆虫類を与え,鳥のササミやハツ・レバーを小さく切ったものなどを時折与えるようにし,げっ歯類は控えます






この種は総じて肥満した亜成体や成体をよく見ます.


恐らくげっ歯類をエサの中心に与えていたことが推察されますが,アフリカの大地で早々げっ歯類を食べることはないと思います.



しかも飼育下では運動量も低くなりがちですので容易に肥満します.



ですので,毎日たくさんのエサを与えたくなるとは思いますが,生体を長生きさせるためにもエサをしっかり絞ってあげることも大切です.




また海外ではサバンナモニターは体重比15%程度の脂肪を蓄えていますが,乾季の休眠期には約1%未満まで体脂肪が低下するといわれています.

さらに,生後1年以降で急速に脂肪を蓄積する体質となるとも言われています.
(性成熟が早い)

そのため,休眠期にあたる乾季には特に給餌を控え脂肪を蓄積させない努力も必要です.

総じてサバンナモニターが短命である理由もこの休眠時の脂肪代謝のサイクルに関係しているのではないかとも考えられます.








■ナイルモニター



アフリカ大陸の主に川辺に生息していますが,こちらも北部・砂漠地帯を除き広範囲に生息域を持つ種です.


また現地では家畜の卵などを食べる害獣としても知られていますし,アメリカのフロリダ州にも帰化しています.


これだけ生息域が広いということはそれだけ環境に対する適応能力が高いことが伺えます.


つまりなんでも食べます.


魚・卵・昆虫・鳥や小さな哺乳類,死肉など,川辺には比較的食糧は豊富にあることが考えられます(危険も多い).


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(以前旅行で訪れた熱帯雨林の支流.いかにも何かいそうですね)


ですがこちらも野生下でげっ歯類をメインに食しているとは思えません.なんでも食べるということはそうまでしないと生き残れないとも捉えられます.






ですので,可能な限り様々なエサを与える必要があります.魚を中心に鳥のハツやレバー,鶏がらなどを与えます.


成体には貝類などを与える方が良いと聞いたこともありますが,真意のほどは不明です.



ですが,それだけ食欲が旺盛でなんでも食べるということかと思います.




6.性格


■サバンナモニター


総じて物怖じせず大人しい個体好奇心旺盛な個体が多いです.


樹上性の傾向がないため,爪もツリーモニターほどではありませんし,ミズオオトカゲの様な長く強靭な尻尾もありません.




ですので,ある程度大きくなっても比較的扱いやすい種だと思います.



モニターを飼育するうえで最も大切なことはその生体を




「制圧できる」




だと思いますので,この辺りサバンナモニターはペットリザードとして優秀なのではないでしょうか.




■ナイルモニター



性格は荒いとよく言われます.ですが,荒いというよりは警戒心が強いといった方が正しい表現かもしれません.



水辺は他の生物も多く最も危険な場所ですので,そういった意味では遺伝子レベルで警戒心の強い種なのかもしれません.



ですので,ベビーの頃から飼い込めば多くの個体でハンドリングが可能な程度にはできます.



ただし,強靭な顎と長い尻尾での攻撃は常に警戒し,いかなる時も信用してはいけません(これは全てのモニターに言える)



導入当初はシェルター全身が浸かれる水容器を入れ,身を隠せるようにして環境にしっかりと慣らせてあげましょう.








上記のもののほかにプラケースなど水容器はなんでも応用可能です.







7.まとめ



いかがでしたでしょうか.


ペットリザードとしてある程度近い距離間で飼育したいのであれば



サバンナモニター でしょう.





ですが,野性味あふれるワイルドな性格と美しい模様など鑑賞するだけでも構わないというのであれば




ナイルモニター でしょう.




ただどちらも大型になるトカゲであることに変わりはありませんので,終生飼育が可能かどうかもう一度よく考えてから購入されても良いと思います.



幸いなことにこれらの種は流通量もかなり多いため,欲しい時に見つからないことはまずないかと思います.




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*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう