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長州クリプターです.



最近は爬虫類イベントや爬虫類カフェなどが増えてきており,爬虫類に興味を持たれている方が増えていることをとてもうれしく思っています.


ですがどうしても爬虫類飼育を検討されている方,飼い始めたばかりの方は,生体の情報ばかりに目がいってしまいがちだと思います.


飼育を始めるとあれもこれもと所有欲が掻き立てられる方もいらっしゃるかもしれません.


ですが今回は少し目線を変えて,日常のメンテナンスについてまとめていきたいと思います.
(主に私が飼育している種と人気種を例にとります)







    【目次】

    1.給餌
     ■モニター
     ■草食性トカゲ
     ■ニシキヘビ
     ■ヤモリ (レオパ)

    2.温度管理・紫外線
     ■昼行性トカゲ
     ■ニシキヘビ
     ■ヤモリ(レオパ)

    3.糞の処理
     ■モニター編
     ■草食性トカゲ編
     ■ニシキヘビ編
     ■ヤモリ(レオパ編)

    4.生体のチェック

    5.まとめ




1.給餌


■モニター編


モニターといっても大きさや種類によって与えるエサは違いますが,総じて言える事は


「げっ歯類はメインにしない」


野生のモニターはそのほとんどが東南アジアやユーラシア大陸の南部に生息しています.
(アフリカ・オセアニアにも数種類)

ちなみに南米にはモニターはいません.いるのはテグーです.

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彼らのほとんどは熱帯雨林の水辺に生息しています.そして総じて泳ぎが得意です.

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また1日のほとんどをバスキングとエサ探しに当て,数日~数週間エサを食べなくて生きていけます.

そんな彼らに毎日もしくは2~3日に1回,完全栄養食のマウスやラットを与え続けるとどうでしょうか?

飼育下の狭い環境も相まって簡単に肥満してしまいます.



私たち人間もそうですが,ほとんどの生物は空腹に対して身体の防御反応,ホルモンは多く持っています.ですが,満腹に対してのホルモンはほとんど持っていないのです.
(人間ではインスリンだけ)

ですので,飼育下ではとにかくエサを絞りましょう.



幼体にはコオロギを中心にささみにカルシウムパウダーをまぶしたものや小さな小魚などを与えてもいいと思います.

成体になると鳥のハツやレバー,鶏がらなどをメインとし,時々エビなどの甲殻類,魚のぶつ切りなどを与えます.

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このエサを絞るということが最も大切なことだと考えています.





■草食系トカゲ



草食系トカゲはイグアナやアガマ系のトカゲで,実は爬虫類の中で草食性のトカゲは多くはありません.

野生下では花や果実も食べているようですが,野菜だけでエネルギーを得るということはかなり大変なことでもありますので,1日を通じてほとんどバスキングをしていますので,初めて飼育する人は以外に動かないのだと少し驚かれるかと思います.

我家の草食系トカゲへの給餌例です.



小松菜・チンゲン菜をメインにカボチャやニンジン,豆類などを与え,時々果実なども与えています.またベビーリーフはよく使います.

レタスはシュウ酸が多く含まれ与えすぎは結石の原因になりますが,若葉にはほとんど含まれていないようですので,我家では積極的に与えています.





■ニシキヘビ編



爬虫類飼育をしていて最もエサの管理が楽だと思うのがヘビです.

私はニシキヘビを中心に飼育していますが,基本的には大きさに応じたマウスかラットで大丈夫です.



時折親ウズラやひよこを与えることもいいようですが,神経質なヘビは鳥類しか食べなくなる種もいますので,肥満を気にするならエサの頻度を明ければ良いかと思います.



このように冷凍されたマウスやラットがセットで販売されています.1匹ずつ販売しているショップもあります.







私はよくこちらのお店を利用します.


月夜野ファーム


問題はエサのストックです.一人暮らしならまだいいのですが,家族がいる場合は同じ冷凍庫にマウスやラットが入ることの了承を得ないととんでもないことにもなりかねませんので.

専用の冷凍庫を購入するか,送料はかかりますが,1匹ずつ購入,もしくは近隣にそういったショップがあれば,その都度購入といった形でもいいのではと思います.




■ヤモリ(レオパ)


レオパについては多くの方が記事にされいますが,基本的にはコオロギにカルシウム剤を添付して与えます.

レオパゲルといった人工飼料もありますので,はっきり言ってこれに餌付いてくれれば最も飼育が容易な種ではないかとも思います.





完全総合栄養飼料と謳っていますが,まだ長期成績が少ない?のかなんとも言えないところはありますが,人工飼料の開発は爬虫類飼育を身近にする大きな前進であることは確かですね.





2.温度管理・紫外線


■昼行性トカゲ


基本的に昼行性トカゲに紫外線は必須です.必ず照射しましょう.



温度管理は基本的にはホットスポット用のヒートランプなどを用い,ケージ全体の保温には遠赤外線などのヒーターを用います.


適正温度は種類によって様々ですが,最低気温が20℃を下回らないことが重要です.





■ニシキヘビ


ヘビに紫外線は必要ない.


これは日本でも海外でも概ね一定の見解が出されています.ただバスキングをする際に日光の下に出てきてその体温を下げないために穴など狭いところに隠れるといった一連の動作から,少なくとも生まれて一生紫外線を浴びない生体はいないのではとも思います.


ですので,日の出・日の入りに合わせた(もしくは現地の気候)ライトの点灯は必要だと考えています.



温度管理についてはケージ内にヒ保温球を入れるのはやめた方がいいです.ヘビは全身筋肉の塊ですので,簡単に上部まで頭部を伸ばします.


そして保温球に巻き付いて火傷などを簡単に負ってしまうので,かならず保温球はケージ外に置くようにします.


温度全体の管理は暖突が便利です.








また,高さのないケージの場合は必ずサーモスタットをつけてください.簡単にオーバーヒートしてしまいます.




■ヤモリ(レオパ)


よほどの大型個体でない限りは,ケージ自体も小さいものでいい為,ヒートパネルを全体の1/3程度に敷くだけで大丈夫です.


ケージ自体もそこまで活動範囲が広い生体ではないので,小さくていいので最も電気代のかからない一種なのかもしれません.












3.糞の処理


生き物を飼育することはすなわち排泄物の処理をすることでもあります.基本的に人間のように自分で処理はできませんので.


■モニター


モニターについては恐らく最も糞が臭いのではないかと思います.


総じて肉食性のトカゲの糞は臭いのですが,モニターは大きさも相まってか,かなり臭いです.


多くのモニターは泳ぎが得意で,よく水容器の中にいる姿を見ることができます.


ですので,割と水容器の中で排泄をしてくれる生体は多いと思います.とくにミズオオトカゲでこの傾向は強いです.


逆に乾燥系のモニターやツリーモニターはほとんど水容器の中では排泄を行いません.


ですので,水容器の場合は水替え,床材の上で下場合はその床材を取り出さなければいけません.


私の家のモニターは現在「カミンギー」だけですが,ありがたいことに水容器の中で排泄してくれるため,水容器を交換するだけで,床材の人工芝はほとんど変えることはありません.

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(45㎝水槽を水容器代わりにしています)



■草食系トカゲ


おおよそ全ての種でどこででも排泄します(イグアナを除く).


草食系のトカゲはモニター程,糞は臭くありませんが,アンモニア臭が割と強いですね.


モニターが「モワッ」とした感じなら,こちらは「ツーン」といった感じ.


砂系の床材ならその部分だけをスコップなどで取り除くようにしましょう.




■ニシキヘビ


ヘビを飼育する方のほとんどはペットシーツなどを使用されているのではと思います.私も実際に使用しています.


ですので,比較的掃除は簡単かと思いますし,ニシキヘビはナミヘビと比べて糞の頻度はそこまででもないので,週2-3回程度のメンテナンスでいいです.

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糞や尿酸をペットシーツでくるみ,そのまま袋に捨ててしまえばOKですので,他の爬虫類よりは簡単なのではないかと思います.




■ヤモリ(レオパ)


レオパも多くの方がキッチンペーパーを用いるか,乾燥系トカゲ用の砂を使用されていると思いますので,草食性トカゲやニシキヘビの要領で行えると思います.


小さな主ですので,肉食性ですが比較的糞の匂いは少なく,初めて飼育される方も受け入れやすい?のではないかと思います.

(コオロギでの飼育とレオパゲルトでの飼育で糞の臭いに違いはあるのでしょうか?)




4.生体のチェック


これは全ての種において必要なことです.


毎日必ず活動している様子はチェックします.


・変な歩き方(動き方)はしていないか
・目や鼻周りの状態はどうか
・表皮に異常はないか
・ケガなどはないか



生体の様子を毎日見ていれば僅かな変化にも気づくことができますので,可能な限り活動時間に生体の様子は見るようにしましょう.


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5.まとめ



いかがでしたでしょうか.


どうしても生体の情報に目が行ってしまいますが,普段のメンテナンスなど日常的な世話の様子を少しでもわかっていただければ,生体購入後もスムーズに飼育環境を整えていけるかと思います.


購入される生体は飼い主を選べません.


ですので,飼い主となったあなたはその生体にとって最良の飼育者でなければなりません.


日々のメンテナンスで疑問に思ったことや,改善すべきところはどんどん調べて変えていけばいいと思います.



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*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう