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長州クリプター@Twitter)です.



今回は春先から夏にかけて大量にベビーがやってくるグリーンイグアナについてです.


非常に安価で小さくてキレイ,そしてパチリとした可愛い目...。


初めての爬虫類飼育でグリーンイグアナを購入される方,もしくはお子様が購入する方は多いと思います.


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(写真はFiji Crested Iguana *CITESⅠ)


ですが,初めに伝えたいこととしては,グリーンイグアナは上級者向けだと思います.
(*あくまで個人的主観)




・デカい

・荒い(時期がある)

・飼育スペース

・電気代(特に冬場)

・紫外線の要求量が多い



以上の事から飼育するにはそれなりの覚悟が必要になるかと思います.


ですがもうすでに購入し,その飼育方法や飼育環境を調べてこのサイトにたどり着いた方もいらっしゃると思います.


すぐに大きくなるわけではないので慌てず,しっかりと飼育環境を整えていってください.














    【目次】

    1.グリーンイグアナとは

     ■分類
     ■生息域
     ■大きさ

    2.飼育ケージ

    3.飼育環境

     ■温度
     ■湿度
     ■紫外線

    4.エサ
     ■幼体~ヤング
     ■亜成体~成体

    5.イグアナを飼育すること
     ■メリット
     ■デメリット

    6.まとめ





1.グリーンイグアナとは


■分類


分類:
爬虫網有鱗目イグアナ科イグアナ属

学名:
Iguana igana

英名:
Green Iguana

和名:
グリーンイグアナ・イグアナ



■生息域

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中南米~南米の幅広い地域にて生息しています.主に熱帯雨林の川辺に生息し泳ぎが得意であり,天敵から身を守るため,水面に張り出した木の上で生活している.

食性は幼体~少し育つくらいまでは昆虫のような動物性たんぱく質も食べますが総じて草食性です.

爬虫類の中で草食である種類は非常に限られており,それが生息域をここまで広めることができたと言われています.




■大きさ


最大全長:2メートル

幼体時は30cm程度の可愛らしい姿ですが,成体まで成長するとその可愛らしさは一変し,まさに恐竜の様です.

2メートルと聞くとかなり大きなイメージですが,半分以上は尻尾ですので,体長自体はそうでもありません.

といっても胴体部もわりと太くなるので,他のトカゲよりはかなり大きく見える

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(モニターなどはスリムな体型と尻尾を丸めたりする生体もるため,数字程大きく見えないことも)



2.飼育ケージ



全長2メートルまで成長しますので,飼育ケージは市販のものでの終生飼育は困難です.


最終的には1部屋明け渡して放し飼いか自作ケージの作製が必要です.


またグリーンイグアナは樹上棲のトカゲですので,高さのあるケージが必要です.


同じ樹上棲でも樹上棲のモニター(オオトカゲ)は体型もスリムで尻尾も丸めたりするなど,比較的小さなケージでも飼育できますが


このグリーンイグアナに関しては,尻尾を丸めることもなく,体型もガッチリしていますので,かなり大型のケージが必要となります.




具体的には成体時に




(幅)150~180 ✕ (高さ)200~230 ✕ (奥行)60~90 (cm)



程度の飼育ケージはいずれ必要になるでしょう.








これでも小さい


幼体時の間はこういった高さのある市販ケージで飼育可能です.





亜成体までいけばこちらのようなケージでも何とか飼育可能ですので,3~4年ほどは既製品のケージで飼育は可能でしょう(個体差はあります)









いずれにしても樹上棲のトカゲですので,登り木などはかならず準備しましょう.




3.飼育環境



■温度


グリーンイグアナは中南米に生息している樹上棲のトカゲで昼行性です.


イグアナは幼体時こそ昆虫を多少摂取しますが,ほぼ完全草食性の爬虫類です.


中南米は赤道付近で熱帯雨林に覆われており,気温は年中通じてかなり高い傾向にあります.



日本     年:15.4℃

コスタリカ  年:22℃





基本的な温度管理はケージ飼育の場合,暖突など遠赤外線ヒーターでケージ全体を保温することが望ましいですが,成体サイズまでいくともはや部屋全体をエアコンで管理する方が理想的でしょう.



最低温度:23~25℃

ホットスポット:35~40℃




くらいを目安に考えてもらえればよいかと思います.


意外ですが飼育下の爬虫類は寒くて死ぬより暑くて熱中症で死んでしまうことも多い傾向にあります.


密閉されたケージ内でヒートランプなどつけたままにしておくと簡単にオーバーヒートしてしまうのでサーモスタットなどでしっかりと管理しましょう.








■湿度


湿度についても同様で日本と中南米とでは年間の湿度に大きな違いがあります.


日本    年:60%

コスタリカ 年:80%


真夏の湿度管理は割と大丈夫そうですが,ケージ内は温度を常に挙げているので比較的乾燥しがちなので注意が必要.


湿度管理で特に重要なことは,乾燥した空気で長期間飼育していると呼吸器系の疾患を発症すると言われます.


鼻水の様なものが鼻部から出たりくしゃみをしたりします.


肺に負担をかけないよう,生息環境に近い湿度管理を心がけましょう.


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(写真はクシトゲオイグアナのベビー)


■紫外線


以前の記事に紫外線についてまとめております.




グリーンイグアナについても同様の事が言えますので,参考にしてください.






4.エサ


■幼体〜ヤング


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(写真はバナナスパイニートゲオイグアナのヤング)


グリーンイグアナは基本的には完全草食性のトカゲです.


ただし、幼体時には時々昆虫などの動物性タンパク質も摂取しますので週1回程度はコオロギやデュビアを与えるようにします.


ですがほぼ草食性のトカゲですので最終的には葉野菜のみで飼育可能となります.


個人的には豆類なども食べますので、植物性ですがタンパク質は摂取できているので絶対に昆虫を与える必要があるのかどうかは正直わからないところではあります.




■亜成体〜成体



全長が1mを超えてくればほぼ完全草食性に移行しても構わないと思います.


野菜だけでいいので毎週の食材の中から余った野菜を使えばいいとも考えられますが,


小松菜,チンゲン菜,大根の葉,根菜類,豆類など多岐にわたりカルシウム,リンなど効率よく摂取できるメニューを考えなくてはなりません.


ですので恐らく家庭の余った野菜だけでは栄養のバランスが偏ってしまう事も考えられます.


こういったイグアナ用のフードもありますので最初は野菜に少量ほど混ぜて与えるようにし,栄養価を高めるようにしてください.







また,どうしても飼育下ではカルシウムの摂取量が不足してしまうため週1〜2回程度はこちらのサプリメントを混ぜて与えてください.















5.イグアナを飼育すること



■メリット

・恐竜のようでかっこいい
・ベビーは非常に可愛らしい
・安価
・草食性



■デメリット

・大きい
・飼育スペースをとる
・オスは発情期が荒い
・電気代が高い




最大のメリットはやはり成体時にかっこいい,幼体時は可愛らしいというところでしょうか.



恐らくベビーも成体も見たことがある方がほとんどではないでしょうか.これほどポピュラーな爬虫類も少ないと思います.

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草食性というのは爬虫類飼育をする上で,ほとんどの種類が肉食性であり,昆虫やマウスなどを用意する必要があります.


この最大のデメリットがないため割と購入に踏み切りやすいかと思われます.


また安価ということをメリットにあげてもよいのか悩みましたが



生体が安いということはその分を飼育器具に設備投資できる



という点ではメリットかと思います.








逆にデメリットは大きくなるため飼育スペースを取ります.しかも樹上棲ですので,高さもいる...

また大きいということはそれだけ危険だという認識も持った方がいいです.



噛みつかれたり,尻尾での攻撃など2メートルサイズでは縫合するほどのケガをする恐れもありますので,その生体をコントロールできるか,制圧できるかが重要なポイントでもあります.



ただベビーから愛情をもって育てていれば多くの個体は環境に慣れますし,飼育者も扱いには慣れてくると思います.



また,オスは12~3月ごろの乾季に発情期になるため,この時期は活発的で荒くなります.



頭を上下に動かすボビングといった行動をし,体色が若干変化します.


一番わかりやすいのはボビングですので,それをし始めたら要注意です.


とにかく拒食し縄張り意識が強くなるため,無理に触ろうとしたり近づいたりすると思わぬ攻撃を受けることもあります.




電気代についてはケージもしくは部屋全体の温度管理,ホットスポット,紫外線など大型個体になると月1万円程度の電気代は覚悟した方がいいかもしれません.


特に冬季は保温のため電気代は高くなる傾向にあります.











6.まとめ




いかがでしたでしょうか.

少し長々と書いてしまいましたが,安価であるだけで購入するハードルは低いと思いますが



安価 = 飼育が容易



というわけではありませんので,購入前にしっかり飼育環境を整えることと,もし購入後であればなるべく早く飼育環境を整えてあげましょう.



ベビーから飼い込んだ成体の迫力は他の追随を許さないほどカッコイイ爬虫類だと思いますので,ぜひ立派な成体に育て上げてください.



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*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう