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ー 爬虫類飼育 紫外線について ー




長州クリプターです.


今回は爬虫類飼育において大切な紫外線についてお話ししていきます.


紫外線は有害なものといった印象があると思いますが,爬虫類だけでなく私たち哺乳類にとっても非常に大切なものです.


今回はその紫外線についてまとめていますのでぜひ最後までお付き合いください.













    【目次】

     1.紫外線とは

     2.なぜ爬虫類に必要

     3.照射方法

       ■方法
       ■時間

     4.メタハラ

     5.まとめ





1.紫外線とは



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太陽からの日射は,波長により赤外線,可視光線および紫外線に分けられます.可視光線よりも波長が短い不可視光線が紫外線(UV)となります.


紫外線の中でも波長が長い方からUVA・UVB・UVCに分けられます.


赤外線が熱を帯びるような熱作用があるのに対し,紫外線は化学作用が強く認めれるもので,有用な作用として




・殺菌

・ビタミンDの合成

・血行,新陳代謝の促進

・皮膚抵抗力の昂進




などが挙げられます.









波長ごとの作用は


UVA:315~380nm
 ・脱皮促進・活動性,食欲促進効果

UVB:280~315nm
 ・ビタミンD生成・カルシウム代謝



UVC:200~280nm
 ・通常地表には到達しない(オゾン層を透過しない),有害


参照:気象庁





2.なぜ爬虫類に必要か



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爬虫類に限らずなぜこの紫外線が生物にとって重要かというと,



ビタミンDの合成


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に寄与することがわかっているからです.


このビタミンD3(以下,VD3)は私たち人間にも非常に重要な役割を持っており,カルシウムは小腸で吸収され,血中から骨へ吸収されるのですが,この時VD3が必要になります.





このVD3は私たちも太陽光を浴びることによって皮膚より身体に必要なVD3を生成しています.



またこの紫外線不足が慢性的に続くと脱皮不全やくる病といった病を患いますので,必ず紫外線の照射は行うようにしましょう.


そしてこのビタミンDを生成するUVBは窓ガラスを透過することはできません.



窓ガラスを透過する紫外線はUVAです.




UVAは脱皮の促進も促してくれるので脱皮不全の予防にも重要です.



ですので窓辺で日光浴をさせてもいいのですが,残念ながらUVBは照射されていないので,これを安定的に供給するにはやはり人工的にUVBを作り出す必要があります.



現在は多くの種類の爬虫類専用紫外線ライトが販売されていますので,個体の生息域の紫外線量に応じて選ぶことができます.








3.照射方法



紫外線ライトについてはその生体が必要としている紫外線量に応じて選ばれるといいです.


■方法


具体的には上記のGEXのエキゾテラレプタイルUVB100・150(26W)では紫外線量の比較的少ない熱帯雨林などに生息している種は100の方を,紫外線量の多い砂漠地帯に生息している種は150の方を選ばれるといいかと思います.




また,紫外線ライトを装着するソケットについてはほとんどがE26口金ですので上記のソケットで問題ありません.



エキゾテラのコンパクトトップは飼育ケージの上部に置くタイプで見た目的にも非常にスッキリしますのでおすすめです.





■時間

この照射時間については



「毎日規則正しい時間」



この大原則を守っていただければ問題ないかと思います.



自然界では1年を通じて日照時間に変化がありますので,そのあたりも再現できると尚良いです.

照射時間のコントロールは簡易式のタイマーでもいいですし,サーモスタットで時間と温度の両方を設定してもいいかと思います.


非常に便利ですのでぜひ導入をおすすめします.




飼育生体が多く価格を抑えたい場合はこちらのプログラムタイマーがおすすめです.
アナログですが,私は重宝しています.









4.メタハラ



メタハラとは



「メタルハライドランプ」



の略称で,いわゆるハロゲン・高輝度放電灯のことです.



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出典:charm



このメタハラの特徴としては


・紫外線量が多い

・可視性が高い

・耐用年数が長い




が挙げられ,この紫外線量は通常のUVBライトや蛍光灯の2~4倍ほどの照射量を誇ります.ですのでかなり紫外線量は多いです.


また可視性が高いというのは,ハロゲンランプ(体育館のライト)などを思い出していただけたらと思いますが,かなり明るいですよね.


ですので,生体の活性や見た目の美しさなどに寄与します.



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最後に耐用年数ですが,紫外線の照射時間で見ると大よそ2~3倍程度の耐用性があるといわれていますので,比較的長期的に使用が可能なところは魅力的かと思います.



ただ紫外線というのは不可視光線でもあるので,計測は定期的に行われる方がよいと思います.







デメリットは




「高価である」




とにかくメタハラは高価ですので,導入にはそれなりに覚悟は必要と思いますが紫外線照射量の事を考えるといずれは...くらいの気持ちでのいいのかもしれません.






5.まとめ



いかがでしたでしょうか.



今回は爬虫類飼育に重要な紫外線についてまとめました.



紫外線は必要ないといった話も時折耳にしますが,野生下ではバスキング時に紫外線を浴びているわけですのでその生息環境を再現することは飼育者にとっての義務だと思っています.



また,市販の紫外線ライトも十分な紫外線量の照射が出来ていないとの報告も散見されます.



ですので,常に生体の状態をチェックし,紫外線ライトはこまめな交換,可能な時は日光浴など常に最適な環境を追い求めていくことも大切なことだと思っています.







*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう