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長州クリプターです.




~【オオトカゲ・モニターが慣れるまで】~




オオトカゲ(以下,モニター)は大きいものでは2.5mにもなる大型のトカゲです.


昨今の爬虫類ブームにより多くのモニターが市場に流れ,飼育者も年々増加傾向にあります.


初めての爬虫類でモニターを購入して飼育をされる方も多いことと思います.


ですが,SNSやYoutube等でまるで犬のようなべた慣れモニターだけを見て購入すると痛い目に合うかもしれません.


なぜなら彼らの多くは「荒い」からです.


では運悪く(?)荒いモニターを購入し飼育を始めた飼育者の方がまず途方に暮れることが


・持つと噛んでくる

・糞・尿を巻き散らす

・尻尾で攻撃(テールアタック)

・拒食,吐き戻し など




前置きが長くなりましたが,本連載ではモニター飼育者の多くの方が気になる



・モニターは慣れるのか?

・慣らすにはどうすればよいのか?




これらの疑問について,私が実際に飼育しているモニターが慣れていく様子をまとめつつ理解を深めていければと考えています.


以前にまとめたモニターの慣らし方をまとめた記事です.





   【目次】


   【我が家のモニター】

   【飼育環境】

   【ハンドリング】

   【給餌】

   【行っていること】

    ・温浴
    ・ハンドリング
    ・手から給餌
    ・飼育環境の見直し

   【まとめ】





【我が家のモニター】


まずは我が家のモニターの紹介からです.

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サルファ ウォーター モニターの「PAL」です.

もともとはサルファなので「ファル」でいいかと思っていたのですが(名前は割と生体名から付けることが多いです),なぜか気づいたら「PAL」と発音している事に気づいたため,この名前になりました.


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私は今まで様々なモニターを飼育してきましたが,ハンドリング時に積極的に噛んでくるような荒い・臆病な生態は初めてです.


恐らくファーストインプレッションが非常に悪かったということも影響しているのかもしれません.


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サルファモニターはモニターの中でも最上級の美しさを誇るモニターで,私にとっても憧れの生体でした.


飼育を開始したのが2018.7後半~ですので,現在約1カ月といったところです.





【飼育環境】


こちらが飼育環境です.

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ケージは自作ケージで「900×450×450」の木製ケージ.


ホットスポットはソーラーラプター100Wを使用(近日中にメタハラへ変更予定).


全体の保温はエアコン管理を基本としてサーモスタットで暖突にて管理です.


サルファモニターはミズオオトカゲの地域亜種ですので,よく水へ入ります.水中がシェルターの役割を担っているとも思われます.


PALは私がケージ前にくると猛ダッシュで水中へ逃げ込みます.


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【ハンドリング】


ハンドリングをした状態です.


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革手袋は必須アイテムです.持つと噛んできますので.


ただ最初の持ち上げ方に気を付ければ,噛まれることは少ないです.

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上から覆いかぶさるように持とうとすれば高確率で噛んできますが,下からすくい上げるように持てば逃げますが,あまり噛んできません.

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このあたりは生体によって個体差があるかもしれませんが,やはり上から掴みあげることは恐怖心を与えてしまうため禁忌事項でしょう.




【給餌】


現在は手からの給餌が困難で,置き餌の状態なのでデュビアやコオロギは与えておらず,雛ウズラ・鶏のささみ・ホッパーマウスを与えています.


置き餌では食べているようですが,ここ1週間は手からの給餌を覚えさせるため,食べない場合でも置き餌は行っていませ(モニターは非常に代謝エネルギーが少ない生物ですので1カ月程度エサを与えなくても大丈夫です. *個体の状態次第)



少しずつ興味を示すようになってきましたがまだまだ怖がられています.




【行っていること】


では現在の生体に対して実際に行っている方法を書いていきます.


 ・温浴


温浴は多くの飼育者が行っている方法の1つです.


もともと熱帯性気候に生息している彼らにとって暖かい水中というのは体温も上げることができ,シェルターの役割も果たすことからとても落ち着くのかもしれません.


温度は30~35℃の範囲で行っています.


そして温浴中はとても大人しくなるため,なんだか心の距離が一気に縮んだ気がします.



まあ実際は持ち上げると噛んでくるのですが.


彼らが本当に温浴が好きなのかどうかはわかりませんが,これをほぼ毎日行っています.


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幸い私は冬でもシャワー派なので浴槽はほとんど使用しないためほとんど気になりませんが,湯に浸かる方は必ず毎回,洗浄と除菌をするようにしてください.



 ・ハンドリング


ハンドリングも非常に大切だと考えています.


とにかく持たれるということに慣れてもらう必要があります.また,飼育者もハンドリングに慣れる必要もあります.


持ち方としては腹部全体が手掌面に設置するようにし,後ろ足をしっかり把持するように持ちます.


ある程度自由にさせても良いのですが,慣れていない生体は急に猛ダッシュで床にダイブしていきますので注意が必要です.


ハンドリングの時間についてもあまりに多くの時間を費やすと生体もぐったりしてしまうので,長くとも15分程度でもいいかもしれません.




 ・手(ピンセット)から給餌


「手=エサ」と思われるのは怖いですが,「手=エサをくれる」と思ってもらえればまた一層手を怖がらなくなります.


現在も継続して手から給餌していますが,まだ手からは食べてくれません.


その場合もすぐに置き餌に変更するのではなく,1週間程度は食べるまで続けるようにしています.


最初は全く興味を示さず怯えていましたが,現在は少しずつ舌を出し,エサに興味を示し始めてきました.



 ・手と一緒にバスキング


手は怖くないということを覚えてもらうため,ゆっくりと手を入れバスキングをしている生体の横にそっと手を置きます.


この状態で可能な限り一緒に過ごします.手がきつくなって来たり生体が離れていけば終了です.


こうして手は恐怖する対象でないと覚えさせていきます.


あまり一気に近づきすぎると警戒されて噛まれてしまうこともあるので注意が必要です.




 ・飼育環境の見直し


今までは様々な理由から壁に向かって水槽を配置していましたので,回り込まないと生体を見ることはできませんでした.


飼育者に慣れてもらうために,可能な限り生体からこちらの生活環境が見れるように配置と部屋を変更しました.


あまり短期間に飼育環境を変更することは正しくないことだとは思いますが,現状はこれが完成形ですのでこの飼育環境でしっかり慣れていってもらうつもりです.




【まとめ】


いかがでしたでしょうか.


初めから慣れているモニターを飼育すれば苦労は少ないのでしょうが,私が飼育している生体のように荒い・臆病な生体も少なくありません.


これから少しずつでも慣れてもらえるようにこちらも努力すると同時にその経過についてもご報告していければと思います.


また,モニターを慣らすことに対して懐疑的に思われる方もいらっしゃるかもしれません.


どこをゴールにするかによってアプローチ方法は変わってくると思いますので,あくまで参考までにしていただければと思います.




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