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長州クリプターです.




〜爬虫類の暑さ対策〜 




変温動物である彼らに対して最も多くの対策がとられていることは寒さ対策だと思います.


ですが今年の猛暑もさることながら,暑さ対策というのも非常に大切です.


基本はエアコン管理で間違いはありません.私もそうです.


ですが全ての飼育者がそういうわけにはいかないという現実もあるのではないでしょうか?


ですので今回はエアコンがどうしても準備できない時の暑さ対策について考えていきたいと思います.







   【目次】

   1.変温動物とは

   ■恒温動物と変温動物
    ・恒温動物
    ・変温動物

   2.爬虫類の適正温度とは

    ■砂漠系
    ■熱帯雨林系

   3.爬虫類の熱中症

   4.暑さ対策

    ■ファン
    ■サーキュレーター
    ■冷風機
    ■氷
    ■水容器

   5.まとめ






1.変温動物とは


■恒温動物と変温動物


・恒温動物


平均体温がほぼ一定に保つことができる動物です.身体周囲の気温の変化を受けず自身で体温維持・発熱が可能な体温調節機能が発達しています.哺乳類や鳥類がこれにあたります.体温を常に一定に保つ必要があるためエネルギー消費量が高い.



・変温動物


周囲の気温に比例して体温が変化する動物.体温調節機能がないため,自身で体温を一定に保つことが出来ない.逆に体温を外気と同程度でいるため消費エネルギー量は少ない.爬虫類・魚類・昆虫類などが挙げられます.





2.爬虫類の適正温度とは


種類によって変動はありますが,共通して言えることは20℃を下回らないようにすることだと思います.



■砂漠系


乾燥した地域に生息する生体たちの適正な体温は35℃前後と言われています.ですのでホットスポット直下は適正体温より少し高めの38℃程度は必要です.40℃程度でも構わないでしょう.


逆に最低気温は20℃程度まで下げても大丈夫です.砂漠は熱が籠るような木々がありませんので,夜間はとても冷えます.


ですが夜間は地中や岩の間などで眠りますのである程度は温度が保たれている環境で眠っていると思われます.


ですので飼育下でも最低でも20℃は下回らない方がいいでしょう.またアフリカ産の爬虫類は気温が下がると休眠状態になります.


またヤモリなどの夜行性の爬虫類については25℃程度は欲しいところです.





■熱帯雨林系


熱帯雨林は温度と湿度も非常に高い環境です.こちらも同様に選考体温が35℃前後であると言われています.ホットスポット下も38℃程度でいいです.


ですが夜間は砂漠系と違って熱帯雨林は熱が籠りやすく夜間も気温は下がりにくい特徴がありますので,最低でも25℃は下回らないようにしましょう.





*補足

また,爬虫類に限らず私たち哺乳類もですが,体温を上昇させることにより細菌感染などに対しての自己免疫力を活性化させることができます.


イグアナによる実験では,細菌感染させた生体を低温度で管理すると死亡率が上がったと報告されています.低温環境において生体の体温が24℃以下になった場合は,感染症に対する死亡率が高まることが分かっています.


また逆に生体の体温が45℃を超えてくると蛋白質の凝固などが始まり死亡するリスクが一気に高くなりますので注意が必要です.


そのためケージ内の温度勾配は必ず必要になります.




3.爬虫類の熱中症(熱射病)



爬虫類でも熱中症を起こすのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが,割と暑さで死なせてしまう飼育者は多いと思います.


寒さはじわじわと生体を苦しめますが,暑さはあっという間に生体を死に至らします.


爬虫類は汗腺がなく基本的に体温調整が出来ません.ですので割と簡単に熱中症になってしまうと言われています.


特に注意したいのが春先から行うことがある日光浴です.


普段のケージとは違うケージに入れてから行うこともあるかと思いますが,日本でも直射日光下でのコンクリなどは50℃程度に簡単になります.



屋外で日光浴を行う際は必ず涼しい日陰と斜ルター,そして水容器を準備するようにします.




4.暑さ対策


ようやくメインです.ここから先は以前私がエアコンがない環境で飼育していた生体達に行っていた方法です.   


それを再度現生体達で再検討しています.


■ファン

これは現在でも行っている方法です.




テトラ (Tetra) 25℃クールファン CFT-60
スペクトラム ブランズ ジャパン




できれば静音タイプがいいですが、直接ケージに付けないのであれば割とパワーのあるUSBファンでも良いかもしれません.


*ケージに風を送り込むのではなくケージから吸い出すように設置してください.





■サーキュレーター


サーキュレーターは主に空気を循環させる為にケージ前方に設置して使用します.


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冷気は下に向かうため上方へ送り出すことにより部屋全体の温度を低下させることも出来ます.


注意点は直接ケージに送風するのではなくケージ周辺の空気が循環するようにしましょう.





■冷風機


ある意味エアコンの次に最強かもしれませんね.


ただ割と高価な事と,電気代がかなりかかってしまう為,冷風機よりはエアコンを導入しても良いかもしれませんね.





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ケージ作製の際などには重宝しています.



■氷


まさに簡易クーラーです.以前はこの方法はかなり重宝しました.


ペットボトルや保冷剤を保冷バックや発泡スチロールに入れてその冷気を下方へ流すといった感じです.


保冷剤より500㎖のペットボトルを凍らせた方がよく持つのでよく使用していました.



簡易クーラー直下の気温は徐々に下がりケージ外気温にもよりますが,-5℃程度は確保出来ます.



ただ問題点は長期使用が困難なことと結露が生じる事.結露はタオルを一枚敷く事で防げますが何れにしても毎日氷は取り替えが必要です.



■水容器


ここも非常に大切なポイント.


水容器の水は生体にとっては生命線です.必ず毎日きれいな水に取り替えて下さい.


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水に浸かるような生体では水容器に浸かることで暑さから逃れるものもいますので少し大きめの水容器を使用しても良いかと思います.






5.まとめ


いかがでしたでしょうか.


爬虫類の暑さ対策について自身の経験も踏まえてまとめました.


変温動物である彼らには寒さ対策に目がいきがちですが,ケージという限られた環境内では暑さのコントロールが効かず用意に命を落としてしまいかねません.


エアコン使用が最も効率的かつ安全ですが,様々な事情でそれが叶わない方についてはこれらの方法を試されるのも良いのではないでしょうか.




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*生き物を飼育することは命を預かることです.その生体を最後まで責任を持って飼育することが飼育者の義務です.飼えなくなったという理由で逃がしたりすることは絶対にやめましょう